中村亮太の活動日記

加古川市のために走り回る中村亮太のブログです

夕方の会議までに

2011-01-31 23:23:58 | 活動
18時半から会議があったのですが、それまでの1時間ほど、今年度予算案について、財政問題とからめて
教えてもらっていました。

財政問題は非常に大切な問題。
なのに、正しく理解されていない、また正しく報道されていない現状があります。

23年度予算案では、税収が約41兆・その他収入が約7.1兆、そして国債が約44.3兆です。
全体として92.4兆になるわけです。

さて、報道では民主党政権となって国債発行額が税収を上回る状況となったものですから、
さも新たなバラマキでもやっているような表現がなされます。
(まあ、21年度予算は自民党が作ったんですけどね)

でも実際はリーマン・ショックにより落ち込んだ税収の分、国債発行をするしかなくなっているんです。

例えば、50兆(税収)+40兆(国債)=90兆の予定だったのに、税収が40兆に落ち込んでしまえば、
国債を50兆にしないといけないですよね?(ものすごく乱暴な説明ですが)
そうしないと、10兆分の支出をどこからか削らないといけないんですから。

それが急にはできないから、こうなっているわけです。

ちなみに、バブルの最盛期で、税収は60兆でした。

ということは、たとえ同じような好景気が来たとしても、国債は発行しないといけない状況なわけです。
これから社会保障費の自然増もあるわけですし。

ですから、歳出を削ることは続けながら、消費税などの話もしていかないといけないわけです。
(増税しないなら、数十兆規模で削減をしていかなければならないですから)

とはいえ、この不景気のなかでは公の財政出動も必要なので、非常に難しいんです。。

財政健全化を目指しながら、財政出動をしてゆくという相反する問題が、いま政府には突きつけられています。

私としては、増税の話は将来も考えてしてゆくべきと考えますが、実施は今のタイミングではないと思っています。
まずは景気対策。
主には金融緩和、日銀の当座のみがジャブジャブになっている現状を修正し、バランスシートを改善しないといけません。


まあとにかく、メディアには正確な情報を報道して欲しいですし、国民の皆さんも正しいことを知って欲しいです。

危機的状況なのは間違いないのですから。

コメント (1)
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