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♪ サイトウ・キネン・フェスティバル オーケストラコンサートAプログラム

2006年09月02日 | 音楽(コンサート)
ギルバートのマーラー!

○日時 2006年9月1日 19時05分~21時15分
○会場 長野県松本文化会館
○演奏 サイトウ・キネン・オーケストラ
    指揮:アラン・ギルバート
○プログラム
    武満徹 弦楽のためのレクイエム
    ヒルボリ Exquisite Corpse
    マーラー 交響曲第5番嬰ハ短調
アンコール??
    Happy Birthday to You

オーケストラ、絶好調といった感じ。
ギルバートがオーケストラの底力を引き出してくれたのか?
これまでのゲスト指揮者ではベストの出来だったのでは?
配置は、ヴァイオリンを両翼に置く形。

弦楽のためのレクイエム(コンサートマスター:潮田益子)
表現力ある弦楽パートが、この曲の厳しさ悲しさを引き出していた。曲が終わっても、しばらく拍手が出ず、拍手が始まってもしばらく控えめだった。演奏の雰囲気がそれを物語っていた。
Exquisite Corpse(コンサートマスター:松野弘明)
もちろん初聴き。プログラムでは、ロック畑の作曲家らしいが、そんな印象はなく、メシアンとストラヴィンスキーとシベリウスがブレンドされたような曲。(シベリウスは余分か?・・・でもシベリウスの第7交響曲を彷彿した曲想があったような)全体として、打楽器のリズムと弦楽の官能性が特徴のよう。けっこう刺激的な曲だった。
マーラー(コンサートマスター:ジェニファー・ギルバート)・・・なんと兄妹対決!
実に表現意欲満載のマーラー。じっくりと楽しませてくれた。
冒頭のトランペット・ソロ。最初の数フレーズが硬い音だったが、すぐ持ち直した。出来は第2楽章、第4楽章(アダージェット)が素晴らしかった。特に第2楽章のドロドロした雰囲気。各楽器が活きており、こんな深い第2楽章はない。アダージェットは、遅めのテンポで、じっくりと聴かせてくれた。このオーケストラの表現力あってのもの。
もちろん、ほかの楽章も素晴らしく、最初から最後までテンションは下がらなかった。終わったとたん、盛大なブラヴォー!

何度かのカーテンコールの後、ギルバートが客席に手を差しのべ、
「キョウハ、セイジサンノタンジョウビデス!」
と客席にいた小沢征爾をステージに呼び寄せる。しかし、なかなか席を立たないので、ギルバートがステージ袖から客席に入り、小沢征爾をステージに連れてきた。そしてオーケストラから、「Happy Birthday to You」の演奏・・・。
ステージ客席とも一層盛り上がり、お開きとなった。

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