STARLIGHT NIGHTS

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♪ サイトウキネンフェスティバル2007 オペラ「スペードの女王」

2007年08月26日 | 音楽(コンサート)
「スペードの女王」初日。

○日時 2007年8月26日(日) 15時00分~18時45分
○会場 まつもと市民・芸術館
○プログラム
 歌劇「スペードの女王」全3幕
○出演
 ゲルマン:ウラディーミル・ガルージン
 リーザ:オルガ・グリャーコワ
 伯爵夫人:ラリサ・ディアートコワ
 エレツキー公爵:スコット・ヘンドリックス
 トムスキー伯爵/プルータス:マーク・デラヴァン
 チェカリンスキー:ジョン・ダスザック
 ポリーナ/ダフニス:スザナ・ポレツキー(出演者変更)
 家庭教師:イリーナ・チスチャコーワ
 スーリン:山下浩司(出演者変更)
 マーシャ:黒木真弓
 チャプリツキー/儀典長:大槻孝志
 クロエ:安藤赴美子
 ナルーモフ:成田眞
 合唱:東京オペラシンガーズ
 演奏:サイトウ・キネン・オーケストラ
 指揮:小澤征爾
 演出:デイヴィッド・ニース
 装置・衣裳:マーク・トンプソン
 照明:高沢立生
 振付:マーカス・バグラー

(メトロポリタン歌劇場所有プロダクションを使用)
オリジナル演出:エライジャ・モシンスキー

冒頭、この物語の悲劇を象徴するような陰鬱な始まり。
ステージ上を飾る額縁を遮るようにあった緞帳があくと、うす暗い舞台が・・・。
ところどころ光が射しこみ、この舞台が縦位置だったことに気づく。
しかし、奥に長い舞台だ。(舞台の奥行きは、ステージ間口の3倍は長くみえる!)
ここまつもと市民芸術館は、舞台転換のために4面の舞台があると聞く。
ステージ正面の舞台とその裏側の舞台とをひとつにつなげているのだろう。
この会場ならでは・・・といったところだろうか。

華やかな舞踏会(第2幕)、賭博場の場面(第3幕)など、視覚的にも聴覚的にも眼を見張るほどの充実・・・。
子役の児童合唱の演技も、一流どころのオペラ歌手に交じっても違和感なかったのは素晴らしいこと。
バレエあり。ソリストの名唱あり。重厚なコーラスあり・・・。
やはり要(かなめ)はオーケストラだろう。
時折見せる悲壮感あふれる旋律は情感たっぷりに演奏していた。
ラスト、主人公ゲルマンが賭けに負けて自殺する場面では、第6番悲愴交響曲の第4楽章を彷彿させる旋律・・・。
小澤さん・・・故ロストロポービッチ氏が「“スペードの女王”は、チャイコフスキーの第7交響曲だよ」と言った、というエピソードをどこかで紹介されていたことを思い出した。

できれは、もう一度観たい。
チケットはないけれど・・・。

(写真)カーテンコールでは、出演者一同勢ぞろい。
こんなにたくさんの出演者がいました。



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2 Comments

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素晴らしかったようですね (kn)
2007-08-31 00:54:40
翌日の新聞記事第一面の写真を見て、それだけで、この舞台の凄さを思いました。
同僚も3階席の第一列で観たとのこと。本当に良かった、あなたも行けば良かったのに、と興奮して話してくれましたが、ホント、行かれたら良かったのになと思います。
もったいないですよね。これだけの舞台装置と衣装なのに。
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私も (starlightnights)
2007-08-31 23:07:36
今後もサイトウキネンは続くでしょうから、チャンスはありますよ。

私も3階席でした。
正面のバルコニーは4列で、その4列目でした。
(写真はその席から)

市民芸術館、まだ片手で数えるくらいしか聴きに行ったことがありませんが、思ったほど音響が良くない、と思っていました。でも、今回は良い音響に感じました。
今までは、サイドのバルコニー席か1階席だったので、正面のバルコニー席は音が良いのかもしれません。

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