STARLIGHT NIGHTS

信州・塩尻から発信・・・   星空と美しい風景、そして美しい音楽とともに!

地球照

2008年01月13日 | 星空
先日の雪も対したことなく過ぎたが、再び冬型の気候で寒さが加わってきた。
高ボッチ&鉢伏山の山肌には、樹氷により白く彩られていた。

天候は快晴にはならなかったが比較的好天となり、夜は三日月が見えていた。
宵空に月が回ってきて、またしばらく彗星や星雲星団はお休み。
三日月とは言っても、当夜は既に月齢5。
やや太った三日月だ。

写真では露出時間を多めにすると、欠けて見えない部分がうっすらと写る。
これを“地球照”と言う。
地球照は写真では写りやすいが、眼視でも双眼鏡を使えば良く見える。
肉眼でも空の透明度が良く、地平線から高い時間帯に観察すると見ることができる。
地球照・・・文字どおり、地球からの照り返しが月面の夜の部分を光らせているのだ。地球も月も太陽の光を反射して輝いている。もちろん地球は、我々が地上にいる限り見ることはできないが、最近では月探査機「かぐや」のように月から地球を見ることができればそれは分かる。
地球の反射率は0.37と言われており、太陽から来た光のうち約3分の1は、宇宙空間に反射しているのだ。その光が月の夜の部分を照らしている。
地球でも、満月の月明かりは強く、夜中周囲の様子が見えるほどだが、月の夜は地球の輝きで明るいのだろう。
なにせ月の夜は、地球照で輝いてみえるほどなのだから・・・。


新春の星雲星団(NGC891)

2008年01月13日 | 星空
アンドロメダ座にある小さな銀河です。
この星座には、有名なアンドロメダ銀河M31があるのですが、ちょっとマイナーの方を紹介。

アンドロメダ座γ星の近くにあります。
眼視的には冴えない見え方ですが、写真写りは良い対象です。
渦巻き銀河を真横から見た姿で、こうした形の銀河はエッジオン銀河と呼んでいます。我が銀河系を真横から見たらこんな姿であろうと言われています。実際の大きさも同じくらいであると言われており、より親しみがわきますね。
NGCカタログによると、地球からの距離は3,200万光年。我が銀河系も、遠くから見ればこんな姿なのでしょうか。
NGC891の近くには、AGC347という銀河団があります。もっと遠くにある銀河団です。そのうち、ふたつの銀河が見えています。いずれも14等台の微光です。ドームの31センチでも眼視ではムリでしょう。