立憲民主党の代表選挙がスタートする。立候補者たちはそれなりに党内でも政界内でもベテランといえる議員たちだが知名度が全くない。国民の多くは民主党第1世代の鳩山由紀夫、菅直人、小沢一郎、第2世代といえる枝野幸男らまでが露出が多く野党の顔とみるだろうが、第3世代といえる出馬した候補者を束ねても落選した辻元清美の知名度の方が上だろう。
★知名度とは何だろうか。与野党ともに初当選から有名人はいる。もともと著名人だったり、自民党では2世、3世の類いだ。例えば小泉進次郎のように初当選からスターのような扱いになる議員もいる。だが与党にも地道な活動や専門性を備えて、いぶし銀のような仕事をする党内では一目置かれているが、メディア的には無名の政治家もたくさんいる。メディアはいつものパフォーマーばかりを露出させるが発掘の努力はしない。党内での肩書、つまりポストや権力を持たない政治家には興味を示さない。となると立憲の代表選挙は先の自民党総裁選挙のように放言を続けた連日の討論会を垂れ流すようなことはしないのだろうか。権力のない野党第1党の代表選挙は報道の価値はないのか。
★メディアの理屈も当然かもしれない。立憲は支持率でもさっぱり人気がない。それならば存分にネットを中心にしてもいい。ぜひ今までの研鑽(さん)の結果を、第3世代の魅力を見せてほしい。そもそも立憲の政策や公約は与党の対処策ばかりで独自の夢がない。民主党政権下で打ち出した政策には夢があった。子育て支援は国民の期待を集め、現代の3種の神器に代わる政策となった。「新たなる公共」は説明不足だったが、疲弊したインフラ整備策でもあった。それを自民党前幹事長・二階俊博は「国土強靭(きょうじん)化計画」と言い換え実現しつつある。それ以来、批判を恐れて政策は総花的でつまらない。今回、立候補者には政調会長経験者が2人もいて、大した政策も出ないのなら国民はこの党を見捨てていいのではないか。(K)※敬称略
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