やりすぎ?傍聴者まで記録する「防犯カメラ」を横浜市議会が設置へ 市側は「監視目的ではない」と言うが
横浜市議会が、傍聴席も含めて議場内を写す防犯カメラの設置を決めた。大声を上げるなどして退場を命じられる傍聴者が相次ぎ、議員側が安全対策の強化を訴えたのがきっかけだ。民主主義を機能させるのに不可欠な審議環境の整備が目的とはいえ、識者が「聞いたことがない」と口をそろえる異例の取り組み。地方行政に目を光らせる市民を逆に「監視」しようとする狙いを感じ取る向きもあり、波紋が広がっている。(神谷円香)
◆議会中継は議員や首長だけ映すのが一般的
横浜市会議事堂の本会議場傍聴席から見た議場内の様子(神谷円香撮影)
防犯カメラ設置の方針は3月、主要6会派や市側による非公開の「団長会議」で決まった。昨年以降、本会議や委員会で延べ7人の傍聴者が退場となったことを背景に、日本維新の会・無所属の会が対策の必要性に言及し、市側が具体案として示した。出席者によると、共産党以外の5会派が賛成したというが、議事録などはなく、詳細なやりとりは不明。設置費用については、市が議決済みの予算から出せるかどうかを検討しており、議会審議が行われない可能性もある。
地方議会でも一般的になってきている審議中継の場合、カメラで写すのは質問する議員や答弁する首長らが主だ。傍聴者が写り込むことはあっても、傍...
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