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英下院議員で前首相(保守党)のリズ・トラス氏は15日、英BBCニュースの番組に出演し、11月の米大統領選で共和党候補のトランプ氏が勝利することを支持すると述べました。

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BBCニュース政治編集長のクリス・メイソン氏が「(16日発売の)著書の中でドナルド・トランプ氏をしきりに称賛していますね。今秋の米大統領選で勝ってもらいたいと思いますか」と尋ねると、トラス氏は「はい。なぜなら我々には強いアメリカが必要だと信じているからです。これまで以上に重要だと思います。私たちは非常に深刻な紛争の瀬戸際にいると思います。特に中国とイランに対して融和政策を取りすぎています」と答えました。

トランプ氏が2期目になったらウクライナはどうなるのかと問われると、「私はすでにウクライナの未来を懸念しています。十分な支援を得られていないと思います」と答えた。メイソン編集長が「それはトランプ支持者のせいですよね」と問うと、「部分的にはそうです。ですがエスカレーションへの恐れから、西側諸国が前もって十分で適切な武器を与えていないのもあります」と答えています。

「あなたの発言からは、トランプ氏を称賛している一方で、ウクライナに関しては、立場は異なると言えるのでは」という指摘には、「トランプ氏の発言は反トランプ派のメディアによってフィルタリングされていることが多いと思います。私も彼のこれまでの発言すべてに同意しているとは言いませんが、北大西洋条約機構(NATO)にコミットしていると明言していますし、自分はウクライナ支援に向けた武器供給の仕掛け人だと自ら明言しています。トランプ氏が米大統領だった時、世界はもっと安全だったという意見に、私は同意しています」と述べました。

保守党党首選で減税と規制緩和を訴え、勝利したトラス氏は、2022年9月に首相に就任しました。就任時に大型減税の方針を掲げましたが、市場が財源不足を懸念し、ポンドや英国債が下落。それに伴って支持率も急落し、イギリス史上最短の50日で辞任しています。

トラス氏は2月下旬、米メリーランド州で開かれた、トランプ支持派の政治イベント「保守政治活動会議(CPAC)」にも登壇しましたが、大統領選でトランプ氏の支持を明言するのは初めてです。