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漫画家・村田順子の
美食と薔薇 華麗なものが
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『ダウントン・アビー』映画版

2020年01月14日 | 英国

『ダウントン・アビー』の映画版をさっそく公開初日に観て来ました

今回は屋敷にロイヤルファミリーがご来臨で、屋敷の中は大騒ぎ。あらゆる階級で様々な人間関係が交差します。

ま~良くできた脚本と演出。ちょっと首をかしげる部分もありましたが、エンタメとして見せ場を作るためには致し方ないか??

あの壮大な物語を、そして膨大な出演キャラクターをはじめて見る人にもわかるように描いているのか?それともドラマを見てない人は置いてけ堀なのか??興味津々でしたが、結果的にその件に関しては「よくわからない」でした

第1シーズンの1話からかかざす見ている者からすると、登場人物の変化や成長を感じることができて感慨深いけど、初見の人はここから観て面白いのかどうかがわからない。

公式HPに「10分でおさらいできる特別映像」というコーナーがあったのでそれを見てみましたが、ほぼエピソードが網羅されていました。登場人物によって時代を行ったり来たりするのでイマイチ流れがわかり辛い気がしましたが、まあこれを見れば一通りの人間関係は理解できるかな?

私はずっとNHKの吹き替え版を見ていたので、シリーズが終了したときに、こんどは原語で(字幕)で見ようと見直しはじめたんですが、ところがなんと!吹き替え版の方がはるかに面白い

執事のカーソンさんも、料理人のパットモアさんも、毒のある最低のクズ男(だった)バローさんも、愛すべきモールズリーさんも、みんな申し訳ないけど吹き替えの方が個性的で魅力的。そして最強キャラのバイオレット様(マギー・スミス)の吹き替えを担当している一条みゆ希さんの台詞回しが特に秀逸で、すさまじい破壊力をもつ一言にコミカル度が増すのです

『バイオレット様語録』は、あまりにも面白いので途中まで書き出していましたが、全部見直さないとならないので断念

まとめ本、出てないかな??(同人誌でもいい

さて映画ですが・・・、

初日に字幕で見て「う~~ん、これは吹き替え版も見なければ!!」と、速攻もう一回見に行きました

やっぱり!!!

吹き替えの方がだんぜん面白かった

原語では笑えなかったバイオレット様の台詞に笑いが止まらなかった

原語の良いところは、階級によって話す英語の違いがわかるところですね

特に今回の映画版は王族が加わりましたから、国王(ジョージ5世)と王妃の英語、伯爵家の英語、そしてダウンステアズの人々(特にデイジー)のしゃべる言葉の違いがすごく面白かった!!

 

ちゃんと「らしさ」を維持したままハッピーエンドを迎えた映画版。

意地悪でサイテーだったバローさん(元下僕・現執事)が、すっかり改心して小さな幸せを見つけることができて良かった良かった。私はバローさん(トーマス)とオブライエンさんのダークサイドコンビが大好きでした。

100年経ってもダウントン・アビーはここにずっと建っていますよ。

でもこれから第二次世界大戦がやって来ます。激動の時代、この一家の未来を想像しながら続編はどうなるかしら??と思い描くのは切ない楽しみです。


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