ONE DAY MORE

漫画家・村田順子の
美食と薔薇 華麗なものが
大好き人生☆。.:*・°☆

病院不信

2019年02月27日 | ブログ

今冬季は、毎日ウィルスの猛威を知らせるニュース

におびえながら、私も家族もスタッフも、誰ひとり

インフルエンザに倒れることなく、仕事を乗り切る

ことができました

これも毎日飲むヤクルト400と、DHA&EPAサプリ

のおかげ(と信じてる)。加えて今回は風邪予防

のつもりで葛根湯を毎日服用していたら、魔法のよ

うに肩こりがなく過ごせました

葛根湯がこんなに肩こりに効くなんて知らなかった~!!

スバラシイ~!!次回も仕事中には欠かさず飲む

相も変わらず今年も、体はまったく学習しないまま

花粉症が絶賛発動中です

2~3日前から激しい目のかゆみと鼻水の洪水に苛

まれています。

これに関しては予防はまったく効きませんね

病院に行っても、長いこと待たされたあげく「今ま

で何飲んでたの?ああアレロック?じゃあそれ出し

ておくから」で終わりだし。いや別のでもいいです

けど、と言っても「でも効いてるんでしょ?ならい

いじゃん」。はい次!と、何もしてくれない。

また別件、

外反母趾がひどくて(遺伝のようです)、ついに右

足の中指に激痛と痺れが出て来たので外科に行った

ら、ろくに足を触りもしないで「あ~モートン病だ

ね。もう少し様子見て~」と言われて終わり。

モートン病くらいネットで調べれば素人でも5秒で

わかるわ!!「ええ~直す方法はないんですか?」

と言ったら、注射打ってもいいけど痛いよ。薬出し

てもいいけど、ものすごく眠くなるよ。と言われ、

じゃあいいデスと言ってスゴスゴ帰って来ました

 

毎月大枚の保険料払っているけど、時間の無駄なの

で病院には行かないことにしました。最近は良い売

薬もいっぱいあるし

  

昨年5月に、母が胸と背中が痛い・・・と言いだし

た時、すぐに心臓だと思い、いつも行っている病院

の循環器の専門医に見てもらったのですが、「どこ

も悪くありませんよ~!筋肉痛なので湿布を出して

おきますね~」と言われました。

母は痛みを訴える前の日、2日に渡って家の周りの

草むしりをしていたので、な~んだ筋肉痛じゃん!

と湿布を背中にば~ん!と貼ってやり、ゆっくり寝

てれば治るよ!などと言って笑っていたのですが、

その後もあまりにも具合が悪そうなので、「むむ、

じゃあもしかしたら圧迫骨折とかかもしれない?」

と外科に連れて行ったら、そこで撮ったレントゲン

写真を見て、医師がひっくり返りその瞬間から母は

絶対安静歩くこともならぬ!!状態に。

大学病院に救急車で運ばれ、病名は大動脈瘤乖離。

もし破裂していたら即死でした。

大動脈の肥大も、1日や2日でなるわけではないのに、

今まで誰も見つけてくれなかった

人間ドックも受けているのに・・・。

運ばれた大学病院は、幸い脳と心臓に関しては国内

症例数が3位。首都圏で2位という実績のある病院

で、見事な手術と術後ケアにより3ヶ月かけて病気

は完治しました

夏の終わりには家に帰って普通に生活できるはずだ

ったのですが、1ヶ月だけのつもりで入所したリハ

ビリ施設で脳出血を起こしてしまい、転院先の選択

ミスで、母は寝たきりになり、要介護度は5認定

その病院の治療(あれは治療なのか?)に疑問を感

じ、ここにいたら生きられる命もダメになる!せっ

かく大変な思いをして手術を乗り越えたのに、この

まま死んじゃうのはあんまりだ!と、むりやり転院

させたことが功を奏し、血圧40、意識も朦朧とし

ていた母がなんと!2日で回復。ビックリ。

今は自立でスタスタ歩けるまで回復しましたが、そ

のヒドイ病院で意味もなく拘束されていた3週間の

間に認知症が進み、家に戻ることは不可能になって

しまいました

 もちろんタラレバですが、あの時1日判断が遅かっ

たら死んでたかも・・・という場面はいっぱいあっ

て、それを選ぶのはすべて医師ではなく家族だった

という事実。

 

つい最近は、友人が体中に激痛が走るので、何が起

きているのかさっぱりわからないまま3軒の病院に

診てもらったけど「神経痛です」と言われ続け・・・、

「いやいや、そんなはずはない!」と、4軒目でよ

うやく背骨の圧迫骨折が判明

しかも3ヶ所も!!

そして緊急入院しました。これは肺炎の治療薬の副

作用で骨粗鬆症になっていたせいらしいけど、肺炎

の担当医は外科的なものは専門外だからと診てくれ

ないし、うちの母の脳出血も、血液サラサラの薬の

せいだったわけで、できれば手術をした心臓の担当

医に診てもらいたかったけど、脳は担当外だからと

断られ、そこで仕方なく選んだリハビリ施設に隣接

している病院が最悪中の最悪で(訴えてやりたい)。

担当外でも、大きな手術した直後なんだからもっと

総合的に診てくれればいいのに

 

最近では堀ちえみちゃんの件もしかり。

病院は、命を助けてくれるありがたいところだけど、

ちゃんと直感を働かせて判断しないと一生後悔する

ことになるコワイところでもありますね


今だから話せる『半分、青い。』

2019年02月22日 | 漫画

『半分、青い。』のコミック化のお話をいただ

いた時、ドラマはスズメが漫画家になる!と言

い出したあたりで、トヨエツ演じる秋風羽織が

出て来てからはものすごく面白くて、二つ返事

で引き受けた訳なのですが、1巻を描き終える

あたりで雲行きが変わりました

主人公のスズメが漫画家に挫折したのです。

しかも、漫画家をやめる理由が「一流になれな

いから」。自分には才能がない。三流漫画家に

しかなれないならやめる!と言うのです

そこで私を含め、漫画家仲間はみんなひっくり

返りました。

たしかに自分の才能に限界を感じることはごま

んとありますよ。でも一流になれないならやめ

る!なんて聞いたことない。

一流とか二流とか関係ない。漫画が描きたい。

描くことが楽しい。描いてないと死んじゃう。

そんな思いで、仕事がなくなっても、みんな

思いのたけを薄い本にこめて、自費で作って

嬉々として即売会で売ってるんですよ

 

そのエピソードを見た時、「ああ~すみません

ね三流で」「私、三流だけど漫画家やってます

が、なにか?」と、プティヤサグレましたけど、

すぐに思い直しました。だって自分は漫画を描

いていることが好きだから。好きなら負けない。

スズメはたぶん漫画を描くことが好きじゃなか

ったんだね。

そう思っていた矢先、スズメは言いました。

「才能があるということは、漫画を描いてて楽

しい人だ。私は描くことが苦しい・・・」

そして秋風先生から「漫画家をやめたらいいと

思います」と、キッパリ言われるのです

そのシーンを見て私は心から納得して、楽しく

前向きに続きを描く決心をしました

漫画を描いていることが楽しくて幸せでしょう

がない自分には才能があるんだ!と思って。

蛇足ですが、井川遥さん演じるひしもっちゃん

が着ているピンクハウスは今現在の服で、あの

当時(80年代)の金子功さんが作っていた服

ではない!とピンクハウスマニアの友人たちか

ら聞いて、あらためて資料を見てみると、たし

かにぜんぜん!ぜんぜ~ん違う

プリントが違う、フリルもレースもピンタック

も、シルエットもすべてクオリティーが違うの

でした。本を見ながら感動で震えた。

あれだけ凝った服を作っていたら、高くて当然

ですよね~

私は、全身ピンクハウスを着る勇気がなくて、

白の綿ローンブラウスだけ集めてて、今も袋か

ら出していないコレクションが何枚かあります

が、あらためてこれは芸術だと思いました


終わったぁ~★☆。.:*・°☆☆。.:*・°☆★

2019年02月21日 | 漫画

なんと過酷な日々だったことでしょう

月刊や週刊連載をいっぱい抱えていた頃でも、

これほど大変じゃなかった。1週間で合計睡

眠時間=8時間なんてこともあったけど、こ

れほど過酷じゃなかった気がする

それはたぶん、ページ数が少なかったから。

『半分、青い。』3巻目はP160でした

ネームは昨年末にぎりぎりセーフで出来ていま

したが、お正月をはさんでしまったため、ラフ

絵から~完成まで実質労働時間=ほぼ1ヶ月で

描きあげました。

何度も言いますが160ページです

ドラマは昨年9月に終わっているのに、未だ

描いてるの??という周囲の冷たい視線と、

終わってしまったドラマに対する人々の無関

心に心が折れそうになりながら、机に向かっ

ていました

闘い終わった後。

大量のペン先がるいるいと

今回、最後の3日間はほぼ完徹!正確には仮眠

1時間。最終日は15分寝ました

昼寝は15分がベスト!というテレビ情報を信

じて、15分間だけ寝てみたけど、なんかイイ

感じでスッキリ目が覚めた

とは言え、本当に死ぬかと思いましたよ(笑)。

早々にゲラがダダダ~ッと出て来ました

さっそく描き直しも

山のように描いてもらった背景

力作だよ~

昨年5月から始まった全3巻のプロジェクト。

途中オトナの事情で2ヶ月間止まってしまい

ましたが、一回止まったら再エンジンがなか

なかかからなかったのと、もうとっくに仕事

が終わっているはずの時期に入れてしまった

数々の約束(会食やコンサートやら)。

大きい仕事はずらしてもらいましたが、細か

いのは並行してやっていました

あと、リハビリ入院していた母の施設探しと

転院もあって、あああ~今だから言う。

本当にしんどかった

早々に、ずっと待っていただいたハーレクイ

ンのお仕事に取りかからなければなりません

が、今は毎日終わった喜びに打ち震えつつ、

生きてるってだけで幸せで幸せでたまらない、

しあわせ病のハルさん(松雪泰子さん演じる

スズメの母)と同じ心境で過ごしています