ROCK O' MOTIVE blog

Co-heyによるギター話、CDレビュー、その他雑記・雑感等

【楽器フェア2016】 SAITO Guitars S-622

2016-11-27 23:46:55 | guitar

そして、今回の楽器フェアの中で、ギターでは注目度No.1だったかも知れない、
SAITOギターズの主力機種、S-622モデルです。

以前からWeb等では評判が高かったので、今回是非試奏したいと思っていたところ、
メーカー「齋藤楽器工房」のブースは人気が高過ぎて、全然試奏できるような状況では
なかったので、僕は山野楽器(ROCK INN)のブースで弾かせていただきました。
ロックイン新宿では、SAITOに、かなり力を入れているみたいですね。 

で、試奏してみて、自分なりに感じたのは「これは、素晴らしい道具である」、ということです。

ギターには、音楽を奏でる「道具」としての側面と、見て楽しむ「美術工芸品」的な側面と
両方あると思うのですが、SAITOは、もっぱら「道具」としての側面に特化・重視している
という印象でした。

そもそもボディ材がアルダーかアッシュの2択で、ルーターで切り出しただけみたいな
無骨なボディですし、カラーリングパターンこそ沢山あるものの、
SuhrやTom Andersonのようなハイエンドメーカーみたいに
トップ材にフレイムやキルト材なんて貼らず、アルダーなりアッシュのボディ地に
そのままスプレー塗装しただけ、みたいな感じですから、
バック材とトップ材の違い(マホガニーバック&メイプルトップとか)による音色の多様性とか、
見た目のゴージャスさ、みたいな点は、あまり重要視していないんだな、と。

でも、弾いてみると、齋藤楽器オリジナルのピックアップのせいもあるのか、
音の立ち上がりはシャープで輪郭もハッキリしているし、何より音に元気がある!
ネックを握った感じもとてもスムーズで、弾いてて全くストレスがありませんでした。

僕はもうオッサンなんで、ゴージャスなギターを眺めてニヤニヤする・・・みたいな、
美術工芸品的な要素も求めてしまうので(爆)、今の自分がSAITOを買うかというと
買わないですが、でも、もしこれが学生時代で、見た目とかよりも、とにかくガシガシ使えて
弾き易くて音も良い、値段もそこそこなレベルのギターが欲しい!と思っていたら、
当然、選択肢に入るよな、と思いました。
20万円前後であれぐらいのクオリティがあれば十分だな、と。

「道具」と言いましたが、カラーリングのパターンはいろいろあるから、
ルックス的にも、ある程度は自分の好みにはできるでしょうから、
「眺めてニヤニヤする」ことができないとは言いませんので、一応念のため。

あまり適切な例えではないかもしれませんが、UNIQLOの服、みたいな印象ですかね。
ハイセンスでエッジの立ったルックスかというとそうではないが、決してダサイわけではない。
機能的には下手なブランドものよりも上で、品質も良いので、コストパフォーマンス的には
素晴らしい、みたいな。
だから、人気が出るのも頷ける、というところですね。
(まぁ、UNIQLOほど気軽に買える値段ではありませんが・・・) 

いやホント、出て来る音は凄く気持ち良いし、弾き易いし、ずっと弾いていたいギターでした。
(というか、居座って結構長々と弾いてしまいました・・・ゴメンなさい。)

うーん、買わないって言ったばかりだけど、やっぱり欲しくなってきたゾ・・・むむ・・・ 

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【楽器フェア2016】 Crews Maniac Sound - Aristoteles R7

2016-11-24 23:54:07 | guitar

クルーズコーポレーション/Crews Maniac Soundのブースで目を引いたのが
CMSの主力モデル、Aristotelesの7弦/シングルカッタウェイモデルです。

これも弾いたことないので、試奏をお願いしました。

店員さんに、なぜかドロップAにチューニングされてしまい、
最初それに気づかず弾き始めて、いきなり下手くそな感じになって
自分でもビックリしましたが(爆)

CMSの歪みペダルG.O.Dを通して弾くと、すごく気持ち良かったです。
アンプのせいか、ドロップAのせいか、低音がややブーミーな印象でしたが
まぁ、ああいうブースではセッティングにも限界ありますからね。
でも、ボディバランスも良いし、ネックの握りも弾き易い感じでした。 

ルックスもカッコ良いし、これも先日紹介したBacchusと同様、
7弦ギターを探している人の有力候補になり得るモデルかな、と思いました。


普通の6弦モデルも弾きましたが、すごく弾き易かったです。
確か、店員さんが「いろんな人の弾き易いポイントを探って作ってるから
万人に弾き易い仕様になっていると思います」と仰っていましたが、
確かに頷けるというか「これが弾き難いって言う人、いないでしょ?」
っていうぐらいに弾き易かったです。 

お金が有り余っていたら、どちらも買いたかったです(涙)

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【楽器フェア2016】 John Page Guitars

2016-11-19 23:03:24 | guitar

最近、時折雑誌広告などで見かけていたのが、
Fender Custom Shop創設メンバー:John Pageのブランド
John Page Guitarsです。

日本代理店の宮地楽器店のブースに展示してあったので
せっかくなので弾かせていただきました。

写真で見てると、何というか、こう、ストラトとジャズマスターを混ぜたような
伝統的なルックスを基調としながらも、どことなくモダンな雰囲気もあり、
だとすると弾いてみたらモダンでハイテクな感じなのかな・・・?と
勝手に想像していたのですが、実際に弾いてみると、そんなモダンではなく
普通のオーセンティックな骨太ギター、って感じでした。
ネックもそこそこ太いし。 

なので、メタルやハイテクフュージョンみたいなピロピロ弾くスタイルには
あんまり似つかわしくなく、どちらかというと普通に王道的なロックスタイルにこそ
適した感じかな、と思いました。
もちろん、太いネックでも、巧い人はピロピロ弾けるでしょうし、弦高を下げたりすると
また弾き易さも違ってくるでしょうけど・・・ 

作り込みなど、ギターとしてのクオリティは総じて高いと思いました。
弾いた感じの音のアタックも速いし、音の輪郭も立ってて、
クランチぐらいの歪みでリフとか弾いてると、非常に気持ちの良い音でした。
しっかりと芯の一本通った、質実剛健なギター、との印象です。 

国内製造で、値段的にも18万円前後とのことで、お買い得感はありました。

20万円以下の予算で、質の高い、かつあまり他人と被らないギターを
お探しの方は、一度試してみると良いかもしれませんよ~ 

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【楽器フェア2016】 Bacchus T-7 CUSTOM

2016-11-13 01:11:11 | guitar

ギターの世界では、今や7弦はおろか8弦以上も市民権を得てきましたが、
今回いろいろ出展されていた多弦ギターの中で特に個人的に惹かれたのが
このBacchusのT-7 CUSTOMでした。

なんでも、この楽器フェアのために6本だけ製作された特別モデルだそうで、
とはいえ、2日目(11/5)に行ったときには、既に1本販売済でした。
(Bacchusの人曰く、初日に来た客が、どうしても売ってくれと熱望し、
販売予定先のイケベで決済して持ち帰ったとのことでした。)

パッと見でカッコ良いなぁ~と思って、写真真ん中の機種を試奏してみたのですが、
実際に持ってみてもカッコ良かったです。

黒いネック材は珍しいウェンジという材のことで、初めて触りましたが
特に違和感無く、7弦なのに握りやすいグリップでした。

トップ材は、これまた珍しい「トチ」材とのことで、グラデーションのついた
カラーリングがとても綺麗でした。

出音も、低音まで綺麗に出るし、ルックスは良いし、弾き易いし、
何といっても世の中に一本しか無いワンアンドオンリー!
国内製造で、7弦24フレットで、実売価格が約27万円とお値打ち価格・・・ 

これは是非とも欲しいッ!と、危うく、僕もその初日の客のように
イケベと交渉しそうになりましたが、ギリギリ耐えました(笑)。

イケベのサイトを見ると、既にSOLDになってましたね、これ・・・
まぁそりゃそうだろうな、あれは良い買い物だもんなぁ・・・・

写真右上の、桜の木をトップ材に使ったのもルックスがとても良かったです。
インレイが桜になってるのもカワイイですよね。 
(こちらのモデルは、ネックはメイプル、指板はパープルハート) 

カッコ良くて弾き易い7弦を探してる方は、Ibanez、Mayones、Strictly 7等の
有名どころ以外にも、このT-7 CUSTOMも候補に入れてみたら良いのでは?
と思いました。

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楽器フェア2016、行ってきました~!

2016-11-07 00:12:53 | guitar

機材好きにはたまらない、2年に1度のお祭り、楽器フェア。

一昨年に引き続き、当然、今年も参戦!(11/5(土)に)

今年は、星野楽器(Ibanez)の出展がありませんでしたが、
年々、出展内容が縮小している印象がありますね。 
まぁメーカー的にはかなり採算的に厳しいのでしょうから
仕方ないんでしょうが、楽器を見てるだけで幸せになれる
僕らオタク的には何とも寂しい限りですね・・・ 

ギタリスト的視点からは、一昨年の目玉は何といっても
Strandberg Boden OSだったかと思います。
この後、発売されるやいなや、あっと言う間に市民権を得て
ちょっとしたヘッドレスブームが起きたりした感もありましたね。

今年は・・・印象としては、Saito Guitarsが一番目立ってたような。
齋藤楽器工房自体がブースを出していましたが、 それ以外でも
Tokyo Guitar Show(販売コーナー)でもSaitoが置かれてたり
今、新たなブームになりつつある・・・というように見えました。

今回もまた、気になったトピックは後日、別記事でご紹介しますね。 

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Tom Anderson Guitar Gallery 2016 行って来ました

2016-11-03 22:30:40 | guitar

というわけで、今日は赤坂のTom Anderson Guitar Gallery 2016に行って来ました!
Tom Andersonオーナー&ファンとしては、行かないわけにはいかない! 

ぶっちゃけ、もっと色んなモデルが沢山陳列してあるかと思っていたのですが、
主力モデル10本強の展示に留まり、そういう意味では個人的には物足りなさを感じました。

せっかく代理店が主催するイベントなんだから、RavenとかBulldogとかのマイナーなモデルも
展示してくれたらうれしかったなぁ・・・と。

あと、例えばオーダーするにしても(しないけど)、実際の色味を見ないと
何とも言えない部分もあるので、色んなカラーのモデルも展示してくれると
良かったのかな、と思いました。 

今日の東京会場は13時~17時の開催で、開店一番に行こうと思っていたところ
いろいろ忙しく、結局15時半ぐらいに着いたのですが、客も少なくなっていたので
いっぱい試奏できて嬉しかったです~!(結果オーライ!)
結果的に、一人で30分以上延々弾いてた~!超幸せ~!

このDrop Top Classic、スイッチ類とか普通なのかと思いきや、タップで
フロントやセンターにリアを混ぜることが出来たりと、多彩な音作りが可能で
ビックリしました。侮れない・・・

 

 

24フレット仕様のAngel、初めて弾いたのですが、カッコ良かったです。
そして、24フレットも全然違和感無く弾けました。
Soldanoアンプに繋いでメタルチックなリフとか弾いたら、
ものすごく気持ち良かったです~!
まぁ、とはいえ、これはこれで普通かな・・・
(普通のTom Anderson、という意味で、クオリティは当然高いですよ)

 

個人的に一番気に入ったのは、Drop T ClassicのHollowモデル。

 

軽い、カッコ良い、弾きやすいの3拍子!

 

代理店:JESの社長さんとも少しだけお話し出来ました。
Tom Anderson本人は、倍音がより豊かになるように・・・
との方向性で作っている、とのお話、興味深かったです。
(ステンレスフレットもその一環、とか。)

来年もまたやってくれないかなー。
Tom Andersonオーナーには至福のひと時でした (^-^)

それにしても、やっぱりこのDrop T Classic、カッコ良いわ・・・

しかし、お値段が約70万円で、手が出ません( ;∀;)

でも、逆に、手が出ない値段で助かったかも・・・
これが30~40万円だったら、うっかり買ってましたね。
危ない危ない・・・ 

 

ステッカーとピックをいただきました!

あと、記念にストラップも買いました~!

いやー、楽しかったです~!

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