ROCK O' MOTIVE blog

Co-heyによるギター話、CDレビュー、その他雑記・雑感等

津本幸司「SUBCONSCIOUS」

2007-05-25 23:51:57 | Music Review
日本が誇る(?)モーダル・インストゥルメンタル・プログレッシブ・
テクニカル・何とかかんとかギタリスト(爆)の津本幸司氏の
1stアルバムのリマスター盤です。
(リマスターと言っても、ギターパートは当時のフレーズを改めて
全部リレコしたそうです。)

以前はワーナーミュージックのインディーレーベルから発売されてましたが
買おうと思った時には既に廃盤になっちゃったので(苦笑)買い損ねて
いたんですが、今回、津本氏の個人レーベルから再発されたということで、
買ってみました。
多分国内だと2,500円ぐらいなのですが、Guitar 9で買うと17ドル
(今のレートで2,000円前後)、しかも送料込みでも他のCDと
まとめ買いすると安く買えちゃうので、逆輸入で買いました。
(まぁこの1枚だけ買うんだったら国内で買う方が安いでしょうけど。)

僕の場合、津本氏のアルバムは、この『SUBCONSCIOUS』の次の『絹道』
から聴いて、『絹道』は結構気に入ってたので、期待していたのですよ。
でも、聴いてみて、確かにメチャ上手いんですが(正直、まぁ日本にも
ピロピロ系テクニカルギタリストは沢山いますが、このレベルの完成度で
テクニカルギター弾ける日本人ってほとんどいないかも、と思います)、
でも、何か印象が薄いんですよね・・・。

いや、楽曲的にも、ちゃんとメロディとかしっかりあるんですが、
そのメロディがあまり印象に残らないというか・・・。

まぁ楽曲的には、人それぞれ好みとかありますし、ひょっとしたら
他の方が聴けば、「超好き!」と思える楽曲なのかも知れませんが。
僕的には、あんまり「あ、この曲、コピーしてみたいな」と思うような
楽曲は、正直ありませんでしたね・・・。
(まぁ、何度も聴けば印象も違うかも知れませんので、僕もまた
後日繰り返し聴いてみようかと思います。)

でも、津本氏が沢山出版している教則本では、確かこのアルバムの
フレーズが題材にされてたりしたと思うので、実際にコピーしてみたり
すると結構役に立つというか参考になるのかも知れませんね。

テクニカル系、ピロピロ系が好きな方は買う価値ありかも知れませんね。
あと、津本氏の教則本を持ってる方も参考書代わりに良いかも(笑)

それにしてもこの人、ホントに上手いですよね~。
こういう人にギター習って僕も上手くなりたいと思うのですが、
津本氏のギター教室、「完全プロ志向以外お断り。お稽古事気分の人は
お断り」とか書いてるんですよね・・・。
いまさらこの年齢で「プロ志向」もクソも無いので、僕は絶対に
習いに行けないわけですが(爆)。
いつの日か、僕みたいな「真剣なお稽古事気分の人」も受け容れてくれる
ようになったら、習いに行ってみたいですね~(^-^;
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Eric Johnson 「Live from Austin Texas」

2007-05-19 00:00:47 | Music Review
1988年にエリックの地元、テキサス州のTVで放送された「Austin City Limits」
というTV番組素材から制作されたらしいDVDとCDです。
発売は2005年らしいのですが、発売されていたのを知らずにいました(爆)。
そうしたところ、先日、たまたま自宅でビール飲んで良い気分になって
たまたまネットサーフィンしてたら、たまたまAmazonで見つけて、
たまたま酔った勢いでついクリックしてしまいました(^-^;

1988年ということは、つまり、エリックがまだ王子様ルックス(爆)
だった頃の素材ですね。
今回、改めてジャケットを観て「よく考えたらこの衣装、スゲーな!」
と思いました(笑)。

収録楽曲的には、割と良い曲、代表曲が揃ってるのではないでしょうか。
まぁ、お約束でジミヘンのカヴァーとか入ってますが・・・。
個人的にはジミヘンは要らないので「Friends」とか代わりに入ってると
もっと良かったのになーと思いました。
まぁ大好きな「Desert Rose」が入ってるので良しとしましょう。(^-^)

音はいつもの「エリックの音」です、ハイ。
それ以外に表現のしようがありませんよね、こればっかりは(笑)。
プレイとしても、ライブになるとリズムが怪しい(?)エリックにしては、
安定してて、結構良い出来だと思います。

CDとDVDの両方が出てて、(多分)同じ内容で、しかもDVDがかなり安い
価格設定なので、どっちを買おうか10分ほど悩みましたが、
僕は別に王子様には興味がないので(笑)CDの方を買いました。
多分、音はCDもDVDも同じだと思いますので、王子様が観たい方は
DVDを買っても良いかも知れませんね。
まぁ、DVDも欲しいと言えば欲しいのですが、CDは歩きながらでも
聴けるけど、DVDはずっとTVの前に座ってなきゃいけませんからね、
集中力のない僕には割と苦手な作業です(爆)

エリックのファンはとりあえず持っとけ、的なアイテムでしょうかね。
僕は買って結構満足しました。
久々に、エリックのCDばかり聴いてた頃(15~16年前ぐらい?)を
思い出しました。懐かしいなー・・・(^-^;
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藤岡幹大 of Trick Box 「Trick Disc」

2007-05-13 08:35:50 | Music Review
GIT(国内)のインストラクター、藤岡幹大氏のソロアルバムです。
YG誌のDVDで観て以来、個人的に彼のプレイは面白いなぁ~と思って
注目していたので、買ってみました。

YGのDVDを観た方、あるいはYGの連載記事を読んでる方はご存知だと
思いますが、藤岡氏は、普通のピロピロギタリストとは違った、
ユニークなセンスを持っていると個人的には思っています。
プレイにしても、楽曲にしても、独特のモノを持ってるよな~と。
ハーモニクスだけでテーマメロディ弾いちゃう曲とかあるし、
あと、楽曲タイトルも「イメージを持って踏切を渡る」とか
単純に面白いなぁ、と(笑)

今の時代、速弾きが出来るとか、ピロピロ弾けるとか、そういう人は
世界中でウジャウジャいるわけで、単に上手いだけでは生き残れない
わけですし。
まぁ、レッスンプロなら上手いだけでもいいんですが、少なくとも
「アーチスト」的な立場で生き残るんなら、やっぱり「この人ならでは」
的な個性を、音色なのか、プレイなのか、あるいは楽曲なのか、
どれでもいいから一つぐらい持ってないとダメだよな~、と
改めて思わされた次第です。
ちなみに僕はそういう個性の一つも持ってないわけですが、それが何か?(爆)

で、テクニック的にはGIT講師でもあるわけで、速弾きも含めて
安定してますから、その点では安心して聴けます。
また、各楽曲のリフやテーマメロディなんかも、1回聴けば
覚えられるようなキャッチーさを持っています。

で、そうなると愛聴盤になりそう・・・なんですが、なーんか
何回聴いても、そうはならないんですよね・・・。
「♪なんでだろう~?」(byテツandトモ)と思いながら
原因を探してみたのですが、リフとかテーマメロディの
キャッチーさに比べて、ソロフレーズの印象がないんですよね・・・。
音は安定してますし、テクニック的な面でもトリッキーだから
注意を引くんですが、でも、ソロ全体として(少なくとも
僕の頭には)大きな絵が描けない、というか。ソロの間も、
瞬間瞬間の「スゴイな~」という驚きはあっても、ソロが
終わった後での「起承転結」というか、「全体を通しての流れ」
みたいなものがあまり印象に残ってない、って感じですかね~。
なんか、ソロ部分だけ取れば「上手い人」で終わってる感もあり・・・

あと、全10トラック中SE的なものを引けば実質的には7曲で、
どこかのレビューにも書いてありましたが「この曲数で3,000円は高い」
と正直思いました(苦笑)。
思い切って2,000円ぐらいにして、敷居を低くして、もっと色んな層に
聴いてもらえるようにした方が良いのでは、と思いました。
まぁ、メーカーからは「余計なお世話だ!」と怒られそうですが(爆)

とは言え、テクニカル系インストマニアの方であれば、機会があれば
一度チェックしてみてはいかがでしょうか?
「発想力」とか、結構参考になる部分も多いと思いますよ。
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Massimo Izzizzari 「Unstable Balance」

2007-05-06 07:51:10 | Music Review
イタリアのギタリスト、Massimo Izzizzariのソロアルバムです。
って言っても名前、読み難いですね。
日本語だと「マッシモ・イッツィザーリ」とか表記するのかな?
写真を見ると、ルックス的にも結構インパクトありますよね(爆)

まずはオフィシャルサイトかMySpaceあたりで音源を試聴していただければ
分かると思いますが、1曲目のイントロ聴いただけで、「あ、この人、
Greg Howeが大好きなのね~!おお!同志よ!」ってな感じです。
いや、もう一瞬で分かりますよ。
それはもう、例えて言えば、Kelly Simonzや島紀史や太田カツを聴いて
「あ、インギーだ!」って分かるぐらいのもんで(爆)。
楽曲、ギターフレーズ、全てがGreg Howeスタイルで、Gregファンは
思わずニヤリとしてしまいますよ。
僕も1曲目を試聴しただけで思わずCDを注文してしまいました(笑)

で、実際、手元に届いて改めてCDで聴いてみると、5曲目ぐらいまでは
そういうGregスタイルの楽曲・プレイだったりするのに、後半に行くに
つれて段々とGreg色が薄れてくるんで、Gregファンにとっては
「あれ~?これだけ~?どうせなら全編Gregスタイルで貫いてよ~!」
ってな感じでちょっとガッカリしたりするんですが(爆)
でも、それはそれでメロディアスかつテクニカルでいい感じなんですよね。

ただ、敢えて注文をつけるとすれば、そういうふうに、一枚のCDの中で、
Greg色「強」→Greg色「弱」、という感じでカラーが変化してるので、
全体として観たときにアルバムとしての統一感というか「これ!」っていう
この人ならではの個性みたいなものが今一つ際立たない感じはしました。
「Gregスタイル」と「そうでないスタイル」と明確に分かれるのではなく、
「Gregからの影響がそこかしこにうかがえるが、でも、本人独自のスタイルが
明らかに確立されていて、それがアルバム全編に貫かれている」みたいな
ところまで昇華して欲しかった、と言いますか。

個人的には、9曲目、10曲目等、後半の「Greg色の少ない」路線も
結構気に入ってるので、次のアルバムではこの路線で全編貫いて欲しいな、
とも思いますが。

とか何とか言いましたが、このCDも、楽曲・テクニック的にはレベルが
かなり高い位置で一定してることには変わりないわけですので、
アルバムとしてはいいギターアルバムに仕上がっていると思います。

これも発売元がLion Musicレーベルなので、国内のHMVでも買えます。
Gregの大ファンで、Greg本人だけでなくPrashant Aswaniとか
Alessandro Benvenutiとかのフォロワーまで追いかけてる
僕のようなタイプ(爆)だけでなく、メロディアス・テクニカル系の
インストが好きな方は要チェックだと思いますよ~!
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エフェクトでもイフェクトでも別にこだわりません

2007-05-03 08:40:10 | エフェクター
先日、最近仲良くなった元セッションギタリストの方のご自宅に
遊びに行ってきました。

その方はさすがに元プロミュージシャンということで、自宅にも
こだわりの機材、特にコンパクトエフェクターがいっぱいあって、
アンプ(RiveraのPubsterだったかな、確か)に繋いで、
いろいろ試しながら楽しい時間を過ごしました。

僕と直接知り合いの方は割とご存知でしょうが、僕、あんまり
音色がどうたらとか細かくこだわるタイプではなくって
「歪んでりゃいいじゃん」「クリーンだったらいいじゃん」ぐらいの
エフェクターなんて割とどうでもいい、って感じのタイプですが(爆)、
そんな僕でも、さすがにちゃんとセッティングされた環境で、
それなりの大音量で試せば(って、普通のマンションのリビングで
あんな大音量を出して良かったのかいまだに疑問ですが(笑))
やっぱりそんな「音色音痴」の僕にも、細かい違いが分かりました。

そんなわけで、いろいろと試してみて、「あ、これ良いなー」と思ったのは
XOTIC(エキゾチック)というメーカーの「BB Preamp」と「RC Booster」でした。
こちらに、Greg HoweとかAndy Timmonsとか、有名ギタリストがそれらの
エフェクターを試しているビデオがありますので、ご覧いただければ、と。
PCでこのビデオを観ても、正直、今一つ違いが分かりませんが(爆)
実際に弾いてみると違いが分かりますよ、きっと。
何と言いますか、音が太く、かつクリアになるんですよね。
まぁ、このあたりの違いは、聴いてる側よりもむしろ弾いてる側の
こだわりなのかも知れませんが(笑)

あと、BOSSのピッチシフターも良かったです。
何が良いかって、クリーントーンではデチューン効果を加えて
音に深みを出すこともできるし、ディストーションでは
Whammy Pedal的な使い方もできる、と。
いやー、Whammy機能は楽しいですよ~!
もう10分ぐらいWhammy機能ばっかりで遊んでました(笑)。

・・・と、まるでエフェクトに開眼したかのように書いてますが
ウチは大音量出せないから自分ではやっぱり要らんなぁ、と
思うわけですが(爆)。
いやー、やっぱり、バンド練習とかライブとか、ちゃんと
活動してないと、そういうエフェクトを使いこなせないというか
「違い」を発揮できないと思いますし。
僕も、コピーバンドでもいいから、何かやろうかな・・・。(^-^;
あるいはスタジオのある自宅を建設するとか?(爆)

まぁ、大音量を出せる環境があって、一つ一つのエフェクターの
細かい「違い」が出せる環境だったとしても、僕の耳だと、
「じゃあ、このコーラスとあのコーラス、どっちが好み?」とか
訊かれても、きっと「ウーン、まぁ、別にどっちでもいいや」とか
相変わらず言ってそうですが(爆)
コメント (2)
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