ROCK O' MOTIVE blog

Co-heyによるギター話、CDレビュー、その他雑記・雑感等

迷わず聴けよ、聴けば分かるさ

2024-06-22 16:43:21 | Music Review

ちょっと前の話ですが、Jackson Guitarsが新機種「American Series Virtuoso」のプロモーションで
公開した動画がありました。

トラック自体はPeripheryのMisha Mansoorが制作したもので、さもありなんな曲調ですが(笑)
そのうえで色々なギタリストがソロを取って行くスタイルの動画だったのですが、
それを見て、改めてMarty Friedmanの凄さを実感しました。

こういう動画に参加してるギタリストは、基本的に皆、テクニック的にはもちろん上手いんですが、
なんというか、Martyだけ明らかに一人だけプレイの次元が違うというか、他の人が「演奏」だとすると
Martyだけ「歌」なんですよね。
フレージングも、一音一音の表情付けも、聴けばMartyだなとすぐに分かります。
Marty以外だと・・・Mishaのソロも、音使いが個性的なので個性があってすぐ分かりますが、
こういうギターバトルのときに音だけで誰か分かるかどうかって結構重要だな、と改めて思いました。

そして、先月、Martyのニューアルバム『Drama』が発売されましたが、
これまたMartyのギタリストとしての奥深さを感じる内容でした。
1曲目「Illumination」から、もうMartyの情感豊かなプレイが全開です。

ふと思ったのですが、「Young Guitar」等で読者の完コピコンテストをやるときなどは、
単なる「速弾きが凄い曲」を課題曲にするのではなく、Martyのこの曲みたいなのを
課題曲にすると良いのではと思いました。
ヴィブラートの揺れの速さや大きさ、フレーズのちょっとした緩急や「タメ」、
スライドのニュアンス、チョーキングの上げ幅の微妙なニュアンス、
またピッキングの強さを繊細にコントロールして音量の大小で表情を付けたりとか
そういうのをコピーすることが、ギタリストとしての個性を出す練習としては凄く効果的でしょうし。
単にテンポ♪=180で6連符の速弾きをするよりも、その方が何倍も難しいよな、と。

まぁ、それはさておき、『Drama』、良いアルバムでしたよ。皆さんもご一聴を!

単なる面白い外国人タレントではなく(笑)、やっぱり世界レベルの素晴らしいギタリストですよね、Marty・・・

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The Reddcoats 2

2024-06-09 23:33:46 | Music Review

Gregg BissonetteとMatt Bissonetteのビソネット兄弟のプロジェクト:The Reddcoatsがセカンドアルバムを発表しましたね。

ギターがAndy Timmonsで、それなりにフィーチャーされているので、Andyファンの人は要チェックですね。

ジャンル的にはAOR系フュージョン的な感じですかね。インスト中心で、ときどき歌モノが入る的な。
思い返せば、1980年代後半~1990年代前半ぐらいの頃は、ジャズ・フュージョン系アーティストや
西海岸系スタジオミュージシャンなどによるこの手の音像のバンドやプロジェクトも結構あったように思います。
Steve LukatherのLos Lobotomysとか、Steve SmithのVital Informationとか、Bob James/Lee RitenourらのFourplayとか。
個人的にも結構好んで聴いていたのですが、いつの間にかそういうジャンルや作品も減ってしまいましたので
久々にこういうのを聴いて、あぁ、やっぱこういうのも良いよな~と思いました。
意外にも(?)Mattの歌が上手いし、良い声してますね。

Andyのプレイも、近年の自身の名義でのソロ作は、楽曲もギタープレイもそれはそれで素晴らしいのですが、
他人が作った曲の上でのプレイは、自分のソロ作でのプレイとはまたちょっと違う感じがしますし、
ジャンル的にもいつもと違っていて新鮮です。昔のSimon Phillipsの作品でのプレイに近いかもですが。
もちろん、Andyっぽさは随所にありますが、これはこれで良いですね!
Tr.3「Tilt a Whirl」(↓)では結構な尺での長回しのギターソロも聴けますし、Andyファンは必聴ですね!
(ファーストアルバムもオススメです!)

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