「No Gravity」
ANGRAのリードギタリスト、キコ・ルーレイロの初のソロアルバムです。
キコと言えば既にANGRAでテクニシャンだという評価が世間的にも
定着してる中、満を持しての(?)ソロアルバムということで
期待していたファンも多いかと思います。
僕自身は、それほどキコのファンというわけでもなかったのですが
まぁこれもテクニカルギタリスト好き、速弾き好きの端くれとしては
聴かないわけにはいかない(笑)、というわけでGETしてみました。
で、僕個人的にはキコは上手いのは知ってるけど、でも作曲能力とか
どうなんだろうなぁ~と恐る恐る(?)聴いてみたのですが、一回目に
サラッと聴き流したときはちょっとパッとしない印象だったんですが、
ちゃんと聴くと、実は良い曲揃いで、良い意味で予想を裏切ってくれました。
ANGRAのボツ曲(?)みたいなのもあったりしますが、全体的に
楽曲の質も高いと思いました。
各曲、割とメロディもしっかりしていて、ジェフ・コールマンや
アンディ・ティモンズのアルバムに通じるものもあるかな、という感じです。
(3曲目など、アンティモのアルバムに入ってても良いような感じですね。)
でも、ジェフやアンディだと、テーマメロディ部分は割とゆったりと
弾いて、ここぞ!ってときにガーッと弾く、っていうような緩急が
ありますが、キコの場合、全体的に弾きまくってますので、
「ちょっと弾き過ぎてしまったジェフ・コールマンorアンディ・
ティモンズ」ってとこですかね。(^-^;
タイトル曲の「No Gravity」が、僕、結構気に入ったんですが、
この曲、ヤンギ2004年10月号付属DVDの中の「Demonstration #2」で
演奏してた曲です。あのDVDを観たときはあんまり心に引っかから
なかったんですが、こうしてCDで聴くと良い曲だなーと思いました。
あの号のヤンギを持ってる方はもう一度あのDVDを観てみると
良いかと思います。僕も改めてDVDを観てみましたが、
ほぼ完コピ状態でしたので、大体どんな曲かって判りますし、
あるいはあの曲が気に入ってコピーしたい方はあのDVDを観ると
運指とか弾き方とか良く判るかと思いますよ。
テクニック的には、ハイテク系は文句なしのプレイですね~!
やっぱ当たり前ですが、すごく上手いです!
欲を言えば、ゆっくり目の曲のゆっくりしたメロディとかが、
もう少し深いビブラートで情感たっぷりに弾いてくれると、
より「僕好み」になるかな~と思いましたが・・・。(^-^;
とか言いつつも、何度も聴いてるうちにかなり気に入ってきました!
これは、ギターインスト好きな方は間違いなく「買い」でしょう!
お薦め度80%、って感じですね!