以前、7弦ギター探索の旅(?)のときに発見したギターメーカーの一つに、
イギリスの「Blackmachine」というメーカーがありました。
リヴァース・ヘッドの鋭角的なデザインが特徴のカッコ良いルックスで、
7弦~8弦使いの人達の間では結構有名みたいで、ファンも大勢いるみたいですが
いかんせん個人工房だからか、受注に対して生産が追い付かないみたいで、
最近はもう注文を受け付けていない(一時停止)みたいですね。
そんな中だからか、大阪の某工房(?)(敢えて名前は伏せます)が
コピーモデルを販売しているようで・・・。
Amazonにも出品しているようで、Amazonで「Blackmachine」と検索すると出て来ます。
で、思うわけですよ。
コレは果たしてアウトなのか?セーフなのか?と。
個人的には、こういう特定メーカーのコピーモデルって、アウトだと思うんですけどね。
デザイン権(意匠権)の侵害だ!とか違法コピーだ!とか、そういう権利的な側面で
アウトかどうかは、それはそれとしてありますが、何と言うか、こう、
メーカーの基本スタンスとして、それはやったらイカンのではないか?と。
「そんなこと言ったら、世界中のエレキギターの大半が
フェンダーのストラトキャスター、テレキャスター、
あるいはギブソンのレスポールやPRSとか、
はたまたSG、フライングVとか、そういう限られた数の
主要モデルのパクリじゃねーか!?」と言う人もいるでしょう。
それは一面では正解だと思いますが、個人的には、
それは「世界中の車は、みんな車輪が4つでドアが2つか4つで
全部、フォードの車のパクリじゃねーか!?」と
言ってるようなものなのかな、という気がします。
それらはもはや「ひな型」というか「基本形」みたいなもので、
確かに皆、そこを起点にしているのは間違いないけど、
そこから発展して、各メーカーが独自のデザインを考案したり、
独自の機能を付加したりしてオリジナリティを出している、
ということなのかな、と思うわけですよ。
なので、こういう独特のデザインを真似る行為は、個人的には、何というか、
他人が苦心して作り上げたオリジナリティにタダ乗りしてるような、
パクリというか、違法コピーというか、そういう類の、
どちらかというとあまり褒められたものではない行為に見えてしまいます。
「本家Blackmachineが受注停止状態だから、代わりに作ってあげた」
「別に他メーカーのコピーモデルを作ろうとは積極的には思ってないけど
顧客がそういう注文を出してきたから、職人として、顧客の要望に
応えてあげただけ。それの何が悪い?」
的な言い分が、果たしてそういう行為を正当化する理由になるのか?
というと、ならない気がするんですけどね・・・。
(まぁ、このメーカーがそういうことを主張しているかどうか知りませんが・・・)
何より、「特許権」「商標権」「意匠権」とかの法的権利の侵害には該当しなくても、
いちメーカーとして、いち職人としてのプライド的なところの問題として、
たとえ顧客がそういう注文を出してきても「ゴメン、それは出来ないわ」と
断るべきなんじゃないのか?と。
と言いつつ、ヘッドやボディのデザインや商標ロゴをコピーしたらアウトで、
PUの配置やスイッチングシステム等を真似るのはセーフなのか?とか
アウトとセーフの線引きは難しいですけど・・・
こんなこと気にするの、僕だけでしょうかね・・・?
それはそれとして、FacebookのBlackmachineの非公式ページ(ファンページ)で
6弦モデルなら数本売りに出されているみたいですので、
欲しい人はコンタクトを取ってみると良いかも知れませんね。
(2,200ユーロ+送料・手数料と書いてありますね。)
あと、Blackmachineの流れで、ポーランドのメーカーでSkervesenという
ギターメーカーも発見しました。
7弦や8弦も作っているようですね。
ヘッドの形がBlackmachineに似てるけど、ちょっと違いますね。
同じポーランドのMayonesと違って、こちらは日本ではまだ流通してないでしょうし
持ってる人も限られるでしょうから、レア物好きな方はコンタクトを取ってみては
いかがでしょうか?
以上、取りとめのないつぶやきでした。