Andy Timmonsの今年4月発売のニューアルバム『Electric Truth』を聴きました。
いや、実際、4月の発売直後にすぐチェックして一旦聴いてはいたのですが、
何と言うか、こう、全体的に渋めというかブルージーな雰囲気だったりしたので、
当時の自分のフィーリング的にはそういう感じの音楽を聴きたい気分ではなかったので
とりあえず一旦素通りしていたのですが、最近、スコヘンのブルースを聴き直したりして
少しずつ耳が慣れていったのか、ようやく「そろそろ聴いても良いかな・・・」と思って
実際に聴き出したのが6月下旬でした。
聴いてみると、まあ、Andyなのでテクニック的には言うこと無しの高レベルですし
楽曲的にも地味なので初見の印象は薄い部分もありますが、良いメロディーではあるので
何度も聴けば聴くたびに味が出てくるスルメアルバムかな、と思いました。
何だかんだで最近はリピートしていて、結構お気に入りになりました。
お気に入り過ぎて、コピーしてみたくなったのですが、スコアブック出ないかな・・・
それにしても、本作を聴き込んで改めて思ったのが、Andyの感情表現の豊かさです。
泣き、笑い、優しさ、力強さなどのフレーズの色が見えるような一音一音の表現力が、
その辺のテクニカルギタリストとは全く違う次元ですね。
敢えて名前は出しませんが、僕が近年気に入っている某テクニカルギタリストも、
フレージングやメロディ、楽曲等は素晴らしいのですが、こと「フレーズの表現力」
という観点で言えばまだまだAndyには及ばないな・・・と改めて思いました。
(だからと言って、そのギタリストがダメということではなく、その人もまた
素晴らしいアーティストではあるのですが。)
ピロピロ弾ける技術を身に付けることも素晴らしいのですが(その苦労も分かるし)、
でも、他の人と同じような速弾きよりは、他の誰にも弾けない感情表現が出来る方が
やっぱりギタリストとしての個性にはなるよな、と思わされました。
YouTubeにはプレイ動画もありますが(↑)、各配信サイトでも配信されているので
皆さんも是非ご一聴いただければと思います。
ここ数年のAndyのアルバム『Resolution』とか『Them From A Perfect World』も、
何かピンと来なくて、最初に何回か聴いただけで、愛聴盤にはなっていないのですが、
今回と同様、今改めて聴くとまた違った受け止め方になるかも知れないので、
またそのうち聴いてみようかと思います。
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