キョーリツのブースで、一際目を引いたのが、スウェーデンのギターブランド「Strandberg」が
日本市場向けにリリースする「Strandberg Boden OS」モデルでした。
Strandbergは国内ではまだまだマイナーな部類でしょうが、7弦や8弦モデルがあるので
Djent系メタラーや、テクニカル・ハード・フュージョン系の人に注目されているブランドですが、
いかんせん値段が40~50万円するので手が出なくて諦めていた人も多かったところ、
今回、この市価:約20万円の廉価版7弦モデルが投入される、ということで是非試奏したい!
という人も多かったようで、結構、人だかりが出来ていましたね。
(ちなみに、何故安いかというと、組み立て工程が韓国だからみたいですが。)
ある意味、今回の楽器フェアの目玉、要注目機材の一つだったかも知れませんね。
まず手に取ってみて驚くのは、その軽さ。
ボディがスワンプアッシュのチェンバー構造とのことで、納得。
そして、目を引くのが、その独特のボディ形状。
人間工学に基づくデザインとのことで、持ってみると凄くバランスが良くて弾き易く、そして軽い!
Steinbergerのようなヘッドレスですが、Steinbergerのようなダブルボールエンド弦ではなく
普通の弦が張れるようになっていました。これは良いですね!
あと、高音弦側と低音弦側とでスケールが違う、いわゆるマルチスケールのフレット、
これは初体験でした!
フレットが斜めに打ってあるから、パワーコードのリフとか弾きにくいんじゃないのか?
という勝手なイメージを持っていたのですが、実際に弾いてみると全然違和感無かったですね。
コードカッティングとかも普通に出来ましたし。
(まぁ、視覚的な違和感はありますけどね・・・これは慣れの問題でしょうか)
ネックの形状はEndurNeckという独特の形で、ちょうど弾いてるときに親指を乗せられるような
台形状のネックなのですが、個人的には全く違和感なく、非常に弾き易い印象でした。
強いて悪い点・・・というか気になる点を挙げると、構造上、普通の7弦ギターに比べると
ボディ鳴りやヘッド鳴りは感じませんので、そういう「ギター本体が鳴ってる感」を
大事にしたい人にはやっぱり不向きかも知れませんね。
あと、SteinbergerやKleinも同じですが、デザインが先鋭的なので、出音はともかく
ステージ上の見栄え的には、やっぱり使用するジャンルを選ぶんだろうな、と思います。
どう見てもブルースとかカントリー、ハードコアパンク等には不向きなルックスですよね(笑)
でも、まぁ別にボディが鳴らなくてもアンプでズンズク音作ればいいでしょ、ぐらいの
割り切った考えが持てる人だったり、ピロピロ弾きまくりたいハードフュージョン系の人であれば、
選択肢の一つとして十分検討に値するギターだな、と思いました。
コレ、正直、凄く欲しいと思いました。
っていうか正直、欲しい・・・!
(でも買えない・・・)
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