Simon Phillips 「Protocol IV」

超絶ドラマー、Simon Phillipsのソロアルバム最新作「Protocol 4」を聴きました。

今回、ギターでGreg Howeが全面参加しています。

・・・って、Simonがソロアルバムを出したことも、Gregが全面参加していることも
全然ニュースになってませんよね。（プロモーション不足・・・？）

先月にソロアルバム「Wheelhouse」が発売された直後の発売なので、
Greg Howeファンには何ともうれしい限りですが、お財布には優しくないですね(笑)

さて、全編Gregが弾きまくりだから、きっと愛聴盤になるに違いない！
・・・というのを期待して買うと、ちょっと肩透かしかも。

そもそも、楽曲がSimonの曲ですからね、その、つまり、あの、えーと・・・
何というか、こう、独自路線といいますか、かつてのProtocolシリーズのようにつまらない
・・・あ、いやいや、こう、緊張感あるハード・フュージョンですので気軽に聴けない
・・・あ、いやいや、リスナー側としても、この音像に対峙するにはそれなりの心構えが必要です。

とはいえ、ギターソロもそれなりに多いし、サウンド自体はカッコ良いから、
今、目の前でこの演奏がライブで繰り広げられている・・・と想像しながら聴けば
プレイヤー的な視点からは充分楽しめますが、ギタープレイだけに関していえば、
Simonの曲を指示通りに弾いているような感じで、Gregのソロアルバムで聴けるような
「ならでは」のニュアンスとかフィーリングがイマイチ感じられないのも事実です。
まぁ、それは今回は主役が違うんだから仕方が無い、というところかも知れませんし、
一応ピロピロも炸裂してはいるので、それはそれで楽しめるのですが。

今回の録音メンバーのメンツで来日して、目の前でこのプレイが繰り広げられるのであれば、
これはもう絶対、観に行くしかありません。
ライブで観たら、絶対、かなり盛り上がると思います。
でも、CDで聴くのは・・・ねぇ・・・みたいな・・・。

CDで買う前に、Apple MusicとかSpotifyとかサブスクリプション配信サービスに
加入されている方は、とりあえずそちらで一回し聴いてみるのが良いかも知れませんね・・・

なんか、ネガティブなこと書いてしまいましたが、でも、ホント、ライブは観たいんです。
単純に、こう、CD向きというよりライブ向きの音楽なんだと思うんですよね。
マジで来日してくれないかなー。