ROCK O' MOTIVE blog

Co-heyによるギター話、CDレビュー、その他雑記・雑感等

Barbarossa シールド モニターリポート

2008-08-17 11:30:15 | アクセサリ
先日、tetsuさんのblogで、福井県のハイエンド機材ブランド、
Barbarossa(バルバロッサ)が機材のモニターを
募集されている、と知って、僕も応募してみました。

ちょうど先日、このblogで「ぶっちゃけ、高級シールドってどうなのよ?」
的なことを書いていたということもあり、ちょうど、Barbarossaのシールド
(長さ3mでお値段25,000円!)も試せる、ということでしたので、
こりゃちょうどいい機会だ、ということで・・・。(^-^;

Barbarossaと言えば、エフェクターが1個10万円ぐらいしますし(驚)、
今回、そういうエフェクターもモニター提供されていましたが、
僕は正直エフェクターには興味がなかった・・・といいますか、
ぶっちゃけ違いが分からないだろうし(爆)、今の自分には
あまり必要ないかな、と思ったので、今回はシールドだけを
モニターさせていただきました。


<ギターシールド:BR-CB200G>

以下、僕なりの使用感想リポートです。

(1)ライン録音での比較

まぁ自慢じゃありませんが、僕は自分でも耳の悪さ・鈍さには
相当な自信があるので(爆)記憶に頼って音を比較してるとダメだろな、
と思ったので、エフェクトを通して、ハードディスクレコーダーで
録音して比較してみることにしました。

 ギター→【シールド】→エフェクト→<シールド>→HDR

というセッティングで、【シールド】の部分を、普段使ってる
カナレGS-6(プラグはスイッチクラフトに交換済)と
交換して、それ以外は全く変更せず、録音した音を
比較してみることにしました。

ちなみに<シールド>の部分は、どちらのケースもカナレです。
また、エフェクトの部分は、Yamaha DG-Stompです。
(要するに、ギタマガのコンテスト用の録音時のセッティングを
そのまま流用しました。)

録音方法も、入力レベルやエフェクト、あるいは弦を弾く際の
力の入れ方も(できるだけ)同じにして、いろんなリフを
2小節ずつ交互に弾いていく、という方法にしてみました。
つまり、カナレで2小節→Barbarossaで2小節…を延々繰り返す、
というやり方ですね。
いわゆる「コール&レスポンス」的に2小節飛ばしで弾いたフレーズを、
カナレ/Barbarossaと別トラックに録音して、同じ定位置(センター)で
ミックスしてつなげる、ということです。
それぐらいしないと、自分の耳では違いが判らないだろ、と
思ったので(笑)。

で、結果はというと・・・「ほとんど違いは無い」でした。

いや、正確に言えば、3弦~4弦あたりのニュアンスが
若干違うような気もしたのですが、5弦~6弦付近の
低音リフを弾く限り、あるいは開放コードを弾いたときの
1弦~2弦あたりのニュアンスなどは、何小節弾いても
どこが継ぎ目だっけ?と思うぐらい、違いが判りませんでした。

エフェクトを歪み系にセッティングしていたのですが、
ひょっとしたらエフェクトのセッティング的に、
違いが出にくい設定だったのかも知れませんが・・・。

(2)アンプを通しての比較

次に、普通に「ギター→【シールド】→アンプ」という、いわゆる
「アンプ直」のセッティングで、【シールド】部分を、
カナレとBarbarossa、順番に何度も差し替えて比較してみました。

ちなみに、アンプは、VHT PITTBULL FORTY-FIVEコンボで、
音も歪み系でセッティングしてみました。

すると、今度は
 *Barbarossaの方が、全体的にノイズが少ない気がする。
  (若干少ない、というぐらいの微々たる違いですが。)
 *Barbarossaの方が、低音弦の「音の粒が揃っている」感がある。
  (こういうのを、俗に「音が暴れない」って言うのかも
   知れませんが。)
 *Barbarossaの方が、2~4弦あたりの音が明らかに太く、
  しかも「前に出てくる」感がある。
  (逆に言うと、カナレだと、音が細く感じる。)
 *音が太いので、Barbarossaの方が、弾いていて心地よい。
というように、明らかに違いが判りました。

当初、ライン録音の方が違いがハッキリすると思っていたのですが
予想に反して、アンプ直での出音の方が、より違いが判る結果となりました。


(3)まとめ

使用するギターの違い、弦のゲージ、使用するエフェクトの種類、
そのセッティング、アンプ、そして何よりも弾く人の腕(爆)など、
個々人によって、これらの結果も多少は変わってくるかと思います。
僕のエフェクターの音作りも、決して上手くはないですし(爆)

また、ライン録音時の「大した違いが無い」という結果も、
それは逆に「カナレも、決して高級シールドに負けてないぞ!」
ということなのかも知れませんよね。
必ずしも、値段に正比例した違いが出なければいけない、
というわけでもないですし。

何よりも、比較・判断しているのが、この耳の悪い僕ですから(爆)
あくまで僕のケースは僕のケースでしかないわけですが、でも、
確かに「シールドで音は変わる」ということは良く判りました。

で、個人的には、カナレとBarbarossa、どちらか一方を使うとしたら
どっちが良い?と訊かれると・・・あのアンプの出音の違いには
衝撃を受けたし、正直、Barbarossaだな、と思いました。

っていうか、素直に「Barbarossaが欲しい!」と思いました(^-^;

でも、「じゃあ、Barbarossaを買えばいいじゃん!」と言われると
・・・残念ながら、「でも、高過ぎる・・・」と正直思いました。

音の違いは判るけど、じゃあ、その違いはBarbarossaじゃなきゃ
絶対に手に入らないものなのか?
そして、その違いのために、3m@25,000円を出す価値を感じるのか?
というようなことを考えると、今の僕には、そこまでの強い確信は
得られませんでした。

そもそも、高級シールドって、今月号のギタマガでも特集されて
いましたが、いろんなメーカーから発売されてますしね。
そういうのを幾つも試した後ならまだしも、まだBarbarossaしか
試してないわけですしね。

というわけで、今回、購入は見送って、普通に返送させていただきました。
でも、将来的に、散々、色んなメーカーのシールドを試した後で、
やっぱりBarbarossa、ということになるかも知れませんが、
そのときはそのときで、改めて購入することになるかとは思いますが。

それはそれとしても、今回、非常に良い体験をさせていただきました。
この場を借りて、メーカーさんと、仲介してくださったtetsuさんに
改めて御礼申し上げます。m(_ _)m
コメント
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