怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

丁寧さとは無縁

2013年12月22日 | ひとびと
昨日の朝に配達された新聞。
破れて届いている。
日本だったら早速電話して交換してもらうだろう。ここでは義両親たちを観察している限りそんなことはしないで「泣き寝入り」。
ここに住み始めてからこんな状態で届いたのは初めてなので、めったに起こることではないのだろう。そうそう、配達が無かったことは二回くらいあったな。そのときも義両親たちは諦めていた。
日本のように雨が降ればビニール袋に包装されて届けられることなどはもちろん無い。新聞受けが完全な箱状態になっていない我家では濡れた新聞を丁寧に乾かして読むのだ。ま、エコいけれどね。日本の包装過剰は当の日本人たちも違うと感じているのだろうけれど、きれいな状態の新聞を大雨の日でも読めるのは凄いサービスだ!

  
しかし、ひどい破れ方だ。
配達前からこうだったのだろうか?新聞受けに入れる前に配達人は気づかなかったのだろうか。気づいたところで他の新聞に替える、という配慮などする気もないのだろうな。
ここの人々の仕事の荒っぽさは日本を知る人にとってかなりの苦痛だ。

この日の午後、台所の食卓テーブルのテーブルクロスを洗濯するために剥いでいた義母が言った。
「親族の一人に家具職人がいてね、彼は自分が作った自宅のテーブルを毎日のようにチェックして新しい傷を見つけると『誰がここに傷をつけた!?』って怒っていたんですって」
私が子供の頃に読んだドイツ事情のイメージそのままの話だ。その親族はすでに80歳を超えて引退、昔の「きちんとした仕事をするドイツ」は彼を最後に消えていくのだろうな、などと思ってしまった。
街中で、ふと気づくと周囲にはドイツ語以外の外国語を話す人たちばかりという状況が普通にあるここの生活だ。彼らは観光客ではなく居住者だ。ドイツらしさが消えていくのは国が繁栄していく政策のために仕方がないことなのだろう。いや、外国人のせいにするのは違うかな。もともとドイツは日本と比較すると細かさや丁寧さが無いのかもしれない。


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注射器のキャップを取った状態で、机の上に針をテーブルに接触させて置いたり、商品を発注するのが面倒なのでまとめ買いをする客をとがめたり、壊れた硬貨をわざとつり銭で渡したり、日本へ発送した小包が2日後にここに戻ってきたので苦情を言いに行くと職員が「あなたのせいだ」と逆上したり、いろいろ経験して強くなっていくドイツ在住日本人さー。