怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

義母好みの食器は中古

2013年12月09日 | 義母
「今日は皿を買う」と義母が鼻息を荒くしていたので何事かと思った。
シミや傷だらけの古い皿がいっぱいあるじゃあないか?
先月、彼女のお気に入りの一番シミだらけの皿が割れた。私は秘かにほくそ笑んでいたのだが義母はショックだった様子。
まず、食器や雑貨まで揃っている家具屋に見に行ったが彼女のお気に入りは無かった。「カリタスに行きましょう」
カリタスとはいろいろな事業をやっている一言で言えば福祉団体のようなものなのだが、そこでは寄付で集められた使い古し家財道具が格安で売られているのだ。

そこで義母が見つけた皿。割れたお気に入りとそっくりのもあった。金色で縁取られているのがいいらしい。
電子レンジを使う、という発想がない義母らしい好み。

この皿、一枚30セント(約50円)。
嬉しそうにしている義母の脇で私は不安になった。「ウチは困窮しているのだろうか」と。

心配している私のことなど全然察しない様子の義母は私に尋ねた。
「りすへのクリスマスプレゼントは何がいいかしら?」
答えるのに窮するのは当然だ。タイミング悪すぎじゃあないかい?
「うー。」私たちのアパート、いや、敷地内の小屋でもいい、いや、二階に私専用台所でも妥協しよう・・・などとはとても言えない。
「うー。」とだけしか言えなかった私。「カリタスの中古マグカップ」とでも言えば喜ばれたか?


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他人が使ったものを嫌がるドイツ人もたくさんいる。代表的な例は夫だっ!
彼にはこれらの皿が中古品だと知られないよう黙っているのは必須。「地下室の奥から出してきたのよー」と言えば済むことだ。
本当のことを言えば彼は早速新しい「マイ皿」を手にして「私の食器は必ずこれを使ってください」と面倒なことになるから気をつけなくては。お義母さんも気をつけてね~