怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

愛称で売り込む

2013年11月03日 | 日本
街を歩いていて発見したポスター。あ、あの人だっ

「チャイコフスキー」の文字辺りがしわになってまっすぐに貼られていないところがドイツらしい。

あれ?名前がやたらに短いぞ。確か「のぶゆき」さんだと思ったけれど?

南米在住時、日本人男性が自分のことを「カズ」と紹介するようになった例を思い出した。彼は「かずひこ」さんだったのだが、現地人の誰もきちんとその名前を発音できなかったのだ。
親しい間柄では姓ではなく名前で呼び合う習慣の欧州、南米(私の知る限りではこの二地域)だ。姓を短くして呼ぶのは礼を失するが、名前を短くするのは愛称的な感覚にもなり、比較的ハードルが低いのだろう。
しかし、このポスターの彼の場合は仕事だぞ。いや、クラシック音楽界も演奏の内容だけでなくほかの要素で人気が出たりするらしいので「芸名」にも工夫をしているのだろう。つまり、覚えてもらいやすい名前。
このノブさんの公式ホームページを見て驚いた。まさに、世界を股にかけての演奏活動だ。
試しに五嶋みどりさんを検索したら、公式ホームページのドイツ語版も「Midori」だった。なるほど、名前は簡単なほうがよろしい、と。

人気ブログランキングへ
NobuさんもMidoriさんも私とは縁遠い人々だが、日本人というかすかな共通性で繋がっている。
このポスターを見ていち早く日本人演奏家と気づいたのは日本人でない同行者だった。嬉しいものである。