怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

美しくない建築物見学

2012年09月16日 | 風景
「文化財公開日」なるものが毎年あって(ドイツ語堪能な方、"Tag des offenen Denkmals"はどのように訳したら適当でしょうか?)今年は9月9日だった。
日曜日に一人で外出はとても難しいのだが(主に義母がうるさい、一緒に昼食だの午後のケーキの予定だの、を破壊してしまうから)毎年行けずに残念に思っていたので、今年は行ってきた。

この日は、要するに普段公開されない改築工事の途中や、屋根裏などを見せてくれる日だと初めに訪れた場所で悟った。

この街で一番古い建物のひとつの屋根裏。建築家の男が解説をしていたが、全く理解できず、私は一人で歩き回った。
 
光が漏れているのは隙間があるから。屋根瓦は新品のようだが、その仕事ぶりは荒っぽい。
普段、人が立ち入らないということは、床に散らばるもうもうとした埃でわかった。

これは街の中心の民家。歴史的に価値がある家屋なのだろうか。じゃあないと、わざわざ公開しないって?
 
埃に弱い私、しばらくすると気管支が痛くなってくるのを感じた。

外から見た様子。なんてこと無い普通の建物なのだけど。

外壁はかなり厚いが、部屋を区切る壁はかなり薄いこの建物。
 


以下、少々閲覧注意。


って、この日いろいろ見たうちで一番衝撃的で面白かったもの。
古い時代にこちらに移住すること無くてよかった~、とか思っちゃった。余計な心配。使っている当時はもっときちんときれいだっただろうし、改装すればびっくりするほどきれいにしちゃうドイツ人だし。

これは数年前に閉館した映画館の映写室。

現在の映写室の様子を知らないので、これがすでに珍しいものなのかさえわからない。
まあ、普段観ることができないのを見学できるのは楽しいものだけど!

床に貼ってあったこれが証明。この映画館は「レミーのおいしいレストラン」公開時には現役だった。

来年はもっとちゃんと事前に調べて見学しよう。
埃だらけで汚いところを見るのはかなり面白い。マスクも持参だな。他の市町村もやっていることだろうから、ニュルンベルクやアウグスブルクのも行ってみたい。
日本からの旅行者たちも、9月の第一日曜日に当たったら、覗いてみて欲しいものだ。