林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

十日えびすの福男

2008-01-10 | 拍手

 

 「クインテット」を楽しんだ後、TBSを見たら、西宮神社の駆けっこをやっていた。
これが、実に気持ちの良い内容。
普段はみろもんた氏に胸が焼けるので避けていたけれど、朝からまるで一番福を授かり、エビスビールを2本頂いた感じだった。

何が良いかというと、

 ・取材対象が重層的で愉快だし、神社境内に多数配置したTVカメラの映像に
  迫力があり爽快。
 ・本殿に殺到する人々を安全のため身体を張って受け止める若い神官たちが
  爽やか。
 ・1番の出走権を得た人が本殿直前で転んで選外になったが、この残念な人に
  無念さが無く、爽やか。
 ・すっ転ぶ場面を何回も放送して愉快かつ爽快。
 ・福男になった学生の父親の天麩羅屋さんが、息子の自主性を尊重して爽やか。

そして何よりも、必死の努力で一番札を授かり、今年の福男になった榮悠樹君20歳が素晴らしい。

先ず苗字が良い。名前も素敵だ。容貌体形服装疾走姿とも清潔感がある。
この神事に参加した動機を、父親の天麩羅屋の繁昌を祈願する、というところが感動ものですね。巧みにお店の宣伝までしちゃってさ。

それに、言葉遣いが丁寧で的確で美しいこと!
女性の90%が効果を認める化粧品広告に出て、ホー、と言ってるふやけたご婦人たちに、榮君の汗を飲ませてやりたいね。

また、喜びを表現する言葉として、

   凄く嬉しい

と言った(と思う)。
その辺のアンチャンネーチャンオバサンのように、妃殿下の真似をして、

   嬉しく感じます

なんて言わないのが素晴らしい。

こういう国産伝統行事報道は、朝から気分爽快になりますね。
ハロウィンやクリスマスやバレンタインはもういいよ。
誰も何にもくれないからな。

と、この辺で止めとけば良いのだが......。
岩手県奥州市の蘇民祭
裸男のポスターの掲示を、見る人に不快感を与える恐れがある、とJRが断った一件です。(ポスターは「読売オンライン」からはがしてきました▼)

不快と言われたモジャモジャオッサンにしてみれば、極めて不快なイチャモンに感じるだろう。だが、オッサンは奥さん思いで子煩悩の好漢だった。

女のスッポンポンが良くて、男のおケツを隠すのは男女雇用機会均等法違反だ。
でも、あの写真はどうも好感しずらいのが森男の感想です。
女性にしても、素敵ッ、とはゆかないと思う。蓼食う虫もいるのでしょうが......。

親から貰ったものを見せて何が悪い、とオッサンは怒るけれど、タプタプのおっぱいまで貰ったわけ? オッサンのお父さんのポスター写真は、身体締まってたよ。

だが、取材(フジTVかTV朝日)のお終いにオッサンが、

  この騒ぎが祭りの宣伝になって嬉しい

と言った(と思う)のを「嬉しく感じました」。
どーもいい加減で、すんません。

▲お祝いがビール2本じゃセコイ? 珍品ビールです。よく較べて見てね。


COURTLY LOVE

2008-01-09 | 重箱の隅

 

 「出光美術館」で、重要文化財「伊勢物語絵巻」をはじめ、俵屋宗達、尾形光琳、酒井抱一らが描く琳派の優品による「伊勢物語」展が開催される。(1/9~2/17)

この美術館は小規模ながら、優れた展覧会を連発し、窓際の休憩室は皇居前広場の素晴らしい眺望が楽しめ、お茶は無料で、好きな美術館である。
展示にも気を配り、分かり易く親しみ易いのではあるが......。

展覧会の名前が、

   描かれた伊勢物語.......王朝の恋

まではいいとして、

   Courtly Love  The Tales of Ise Illusutrated

とはナンジャラホイ。
英字紙での広告ならYES。だが、朝日新聞朝刊(1/8)だぜ。
そこまで世間に媚びるとはねぇ。

美術館がお高くとまって閑古鳥は拙い。客数を増やす努力はエライ。
だが、伊勢物語まで英語とはね。

朝日の連続囲み記事「ニセモノ社会」によると、商品や学校名も命名次第で人気が上下する由。
保湿ちり紙を「鼻セレブ」にしたら売れ行き好調になったそうだ。

出光美術館は鼻紙かぇ?
小さい美術館が客数を増やして、展示品を見難くするのは止めて欲しい。下にある「帝國劇場」だって、客席以上の観客を入れないはず。
借り物があると難しいのだろうが、客数を増やすのは展示期間の延長で実現して下さい。

ま、ともかく業平さんといえば森男のご先祖。ぼんやりな男前さ加減は森男ソックリ!
「COURTLY LOVE」とは如何な手練手管になるのか、後学のために馳せ参じようかと思ってはいる。
でも、1000円は辛い。
保護者同伴の中学生以下なら無料の由。
ならば恋人同伴の高嶺者も無料にしてね。恋の手ほどきは高嶺者にこそ必要です。

    きみにより 思ひならひぬ 世の中の
             人はこれをや 恋といふらむ    在原業平

    ■業平子孫森麿現代誤訳■
    出光さんのお陰で王朝の恋展を知りました。
    人々ははこの広告を見てから「来い」と言うのでしょうね。

   
なお、英語礼賛について論じた「好著」を紹介する書評が、朝日に載っていたので以下に載せておきます。

 


山の辺の道

2008-01-08 | 高麗便り

 

 西武高麗駅から巾着田を経由し、猿田(やえんだ)にある総合福祉センター「高麗の郷」へ歩いて行った。
「大澤舎新井家」に一緒に行った名山さん、端正さんとの3人連れである。
先輩お二人は水彩画に熱中している。

冬ざれたガラクタ巾着田で、建設費1億円、600万円塗替工事中の木橋「あいあい橋」を渡り、県道には出ず、右手の高麗小学校の校庭脇を入る。

 
 

そして、高麗中学を通りすぎて、丘陵寄りの道を歩く。
車が疾走している県道とは異なり、人間すらあまり通らない「山の辺の道」です。
古墳は無いけれど、鶏舎の遺跡群が目立ちます。

北に日和田山を望む山の辺の道にはまだ農村風景が残っており、素晴らしい。

終点の壮麗な「高麗の郷」で昼食。カレーライスが僅か500円。結構結構。
爺さん婆さんがばかりなので、風呂やカラオケは止めて、若い3人は直ちに出発。

来た道を引き返す途中、丘陵に分け入った。大袈裟だねぇ。

 
 

坂を登りきるとゴルフ場の金網がある。
金網の長いトンネルの中を、脱走した鶏のように坂道を下り、もう一度坂を登って下りると宮沢湖に着いた。
岬の広場は、春ならば目のやり場に困るが、今は犬とおじさんが寝そべっているだけ。

湖面に釣り舟は無く、雁もどきがプカプカ。
カレーライスは美味かったけれど、あんな量じゃ腹が減ってきたのである。

 

宮沢湖からまた2坂を越えて飯能郊外の加治神社に出た。
参道だけ見れば中々の神寂びた神社だが、周りに押し寄せている住宅がどうもね。

結局、3時間あまりの散歩になった。
飯能駅前のドトールにへたり込み、ガソリン補給。
草臥れちゃった3人はともかく、途中の冬景色はご覧の絵になりました。

散歩の目的は高麗住民某氏がセンター近くの某所で開催している某件の拝観。
高麗の原住民は温和過ぎて外界の人が苦手。だから、残念ながら内緒にしておきます。


一杯食う

2008-01-07 | じゃじゃ馬馴らし

 

 コメントは滅多に来ませんっ。
こんなに一生懸命に書いてるのに、ふんっ、ですっ。
だから、たまにコメントが入ると、みっともないけど有頂天です。

でも、あっち方面のコメントは結構多く、それはそれなりの腐臭があるので、一瞥しただけで即削除している。本当ですよ。
ただし、創意工夫があり、面白くて味があるコメントなら、あっち方面でも削除はしないつもり、なんて格好を付けてはいた。

とうとうそのアッチッチコメントが「妃殿下のお言葉」に入ったのである。
有頂天になり、まんまと騙されて、相手が誘導するアブナイHPを覗いてしまった。

   .....ん? あんれ、マア..................。

どういうお誘いだったのか?
それを詳しくご報告すると、また、してやられる恐れがあるのでここには書きません。
ただ、文章にはのほほんとした品があり、相当な腕利きだった。
折角の文才を無駄遣いしてますね、あなた。
そういうことはコッソリ一人でお楽しみなさいね。

悟りの境地に達している森男には別にどってこと無いからそのままにして、同好の士に参考にして貰いたかったが、まだ切磋琢磨中の方々には毒。悪いけど削除しましたよ。

ま、褒めてるんだから、請求書なんか送ってこないで下さいね。
........そんなに見てないんだし。
以上、♂♂♂さんへ。


篤姫

2008-01-06 | 拍手

  新日曜美術館

 「篤姫」。......実は見てませんっ。
暮れの内から、朝のニュースまで使い、イヨイヨです、とCMを連発するあざとい商法に、もうイヤイヤでした。
NHKはCMが無いから視聴料を払っているのに、紅白から始まって篤姫まで、CMが多過ぎるぞぞぞ。

今朝のネネネ男アナウンサーは何だ!ペラペラとなオベンチャラの繰り返し。
大体あのアナウンサーの毎回の寒~い駄洒落は見苦しい。優等生的な下手なコメントは止せっ。真面目にニュースを読めっ。
ヘンなアクセントの駄洒落予報士とじゃれ合う光景は朝から醜悪である。

そんなに面白い大河ドラマなら、あんなにCMを繰り返さなくても視聴率は上がるはず。
試写会での評判がよほど悪かったのだろう。確かにあの篤姫は品が無い。
別に篤姫に恨みがあるわけではないが、NHKの「薩摩芋篤姫」を、そういうわけで見ませんっ。

なお、裏番組の「小堀遠州」は、なかなかよろし。
檀ふみさまのたおやかなこと!年輪を加えて光り輝くものがあります。
まさに綺麗寂びです。

世界文化社刊 


安全祈願祭・宴のあと

2008-01-06 | 歌の翼に

 

 始めに、丘の上公園の山中にましますはずの山ノ神に向かって、2礼2拍1礼の祈願をした。今年1年、事故も無く、健康に作業が出来ますように、と。

続く作業は60年檜3本を伐採し、毎度お馴染みの人々が物々しい樵姿で檜を解体して、今日はお終い。
そして、直ちに宴会を開始。

会長の新年ご挨拶は、会報の文章そのままにほっこりとしながら格調高く、われわれの里山を守る作業は、健康を授かるだけでなく、地球環境の.........、というものでした。
そうだ、そうなんだよなぁ。

     「青い地球は誰のもの」

        作詞 阪田寛夫
        作曲 富田勲
        演奏 大友直人指揮 東京交響楽団
        合唱 ひばり児童合唱団(清水雅彦 合唱指揮)

     青い地球は誰のもの
     青い地球は誰のもの   
     ららららら.............
     ・・・・・・・
     青い
     地球は
     誰のもの
     ・・・・・・・・・
     ・・・

宴会の場所は山頂広場に至る急坂脇の斜面である。
ぽかぽか陽気と陽射しに包まれ、シートの上では、山ノ神会員さまたち心づくしの結構な酒肴が並び、越の寒梅での乾杯が繰り返され、すっかりイイ機嫌になったのだが.......。

なにしろ傾斜地での2時間は転がりそうで、作業よりもキツかった。
お開きになって、立ち上がろうにも、腰はガチガチ。

家に帰ったら気持ちの良い疲れがドッと出てしまい、午後は何もする気にならない2階の陽だまり。

富田勲の雄大で懐かしい「新日本紀行」全曲(祭りの笛を含む)。
子供たちと管弦楽団がうねるように、美しい旋律を繰り広げる「青い地球は誰のもの」(70年代われらの世界)を聴きながら、眠りに落ちました。

♪CDは「新日本紀行<富田勲の音楽>」RCA BVCF-1525。
関連記事→「縄文田園交響楽
▲挿絵は村上豊。新聞小説の挿絵でしたが、名前は忘れました。ごめんなさい。


妃殿下のお言葉

2008-01-05 | 先輩のお言葉

   旧中野刑務所

ご乗馬のご練習を遊ばされながら、長いご病気ご療養中の妃殿下ではありませぬ。
2年2ヶ月間も、強制的に住まわされた刑務所を出所したあの妃殿下です。


罪名は詐欺。夫君の有栖川宮殿下と共謀。
有栖川家の継承者と偽って結婚披露宴を開き、招待客から祝儀を騙し取った、と野暮な判決が出た。

しかし、お二人はダンコ抗議している。

そして政治団体「有栖川記念」の設立を再び総務省に届け出て、頑張っているそうです。

朝日新聞連載記事「ニセモノ社会」欄取材記者の前に現れた時には、記者もビックリのいいお召し物だったらしい。
その時(実は事後)のお召し物に関する、妃殿下ご釈明のお言葉です。(1/4)

    披露宴のご夫妻(日刊スポーツ)

    着ているものはみんなイイものよ。でも、安いの。福祉施設のバザーなんかで分けて頂いているから。
   私が着ているジャケットは525円。殿下のネクタイは50円。

     
お金を出さなくてもいいものは手に入る。本物を見極める目が大事よ。
   決して贅沢をしてるわけじゃないワ。

   ちゃんと、記事に書いてね。(←森生追加)

流石ですね。
やはりご苦労された方は物事の本質を見極めていらっしゃる。森生の普段の衣食住そのもので、共感を覚えます。
詐欺師だなんて、愚かな世間の指弾なぞムシして下さい。有栖川宮ご夫妻のご健闘を祈ります。

▲画像は藤森照信文/増田彰久写真「建築探偵雨天決行」(朝日新聞社刊)より。


十字語判断

2008-01-04 | 知ったかぶり

 

 隔週刊「サライ」の「十字語判断」(クロスワードパズル)は憎たらしい。

正月記事「お雑煮特集」と「一ノ宮詣で特集」に関心があり、暫く振りに購入。
それはそれで役に立ったが、後がイケナイ。
またもや「十字語判断」に嵌り、「林住記」を書けなくなってしまった。

大体、難し過ぎるのだ。
頭を幾ら捻っても、もともと持ち合わせが無い知識だ。
電子辞書や手許の古い字引類を総動員して、やっとこさ枡が埋まってゆく。

長い升目は前後左右から類推して比較的簡単に埋められる。

横1.有明海八代海を代表する魚
    →ムツゴロウ が出来たから、

縦1.白樺派、新しき村、「人間万歳」
    →ムシャノコウジサネアツ を思い出した。

横23.源氏の守護神。源実朝暗殺の地
    →ツルガオカハチマングウ これは故郷。直ぐ分かった。

縦78.落合直文の長編叙事詩。阿蘇の山里秋ふけて......
    →コウジョシラギクノウタ は電子辞書から割り出した。

横9.若年寄りに属する江戸幕府の職名。池波正太郎の時代小説の主人公...
    →ヒツケトウゾクアラタメ はお馴染み。始めは火消しと間違えたけど。

全く知らない事柄は覚えていないから答えは出ない。
知らないものは知らないのだっ。
だから周囲の文字から類推するけれど、2~3枡ものはアクセンクトウ。

縦68.トナカイのこと
     →ジュンロク は字引で調べたが、

縦64......は小出しにせよ
     →?? .....?

横59.思いがけないめぐりあわせ
     →キグウ じゃなくて「キグン」って何だ?

「孝女白菊の歌」と「順鹿」から、

横69.南無阿弥陀仏は、.....の名号
     →ロ?ジ .....?????????? 名号って何だっけ?

横51.寝具を用意する場所
     →トク .......? 確認が取れないや。

横4.二枚の面を付け、二役を演ずる。狂言「釣狐」の白蔵王と狐等
     →ウシロメン へぇそうかぃ。

縦70.ナレーター
     →カタリテ なかなか浮かばなかった。

横2......待つ所の狸
     →シカ 鹿待つ所の狸? なんのコッチャ?

ま、それでも二重枡をAから順に繋げて
     →アオフシガキシンジ(青柴垣神事「美保神社」)は本文記事と一致。

だが、サ・ラ・イの文字が入った枡数は、答えがまだアヤフヤ。

更に、あれこれ悩み、モンモンとして、就寝は午前1時。
今日は1日に2回就寝するハメになったわぃ。

今日は昼前から、また挑戦。
草臥れてしまい、夕方、朝刊を見たら。
.......あれれ、今年第2号の広告が載っている。「歌舞伎特集」です。
やや、この問題の締め切りは? ......1月2日消印有効、でした!

「林住記」を休んでまで「十字語判断」に集中したのにな。

サライ」は「キライ」だっ。何がのんびりだぁ。


■正解は第5号(2/21発売)に載るそうです。


滝不動七福神

2008-01-03 | 高麗便り

 旦那寺は、これまた勝手に、近くの「台瀧不動尊」と決めている。

高麗では正月になると出世に効き目がある「高麗神社」と、隣の10日まで拝観料ゼロの「聖天院(勝楽寺)」に初詣客が殺到するけれど、昔はこちらの方が大勢の参拝客を集めていたそうだ。

歩いて行ったが駐車場でご住職にバッタリ。
新年の挨拶を申し上げたら、甘酒をご馳走して下さった。
おお、早速のご利益!
お礼のお賽銭はもち、弾みましたよ。

瀧不動は国道299号線に面していて車の通行が多く落ち着かない。
だが、不動尊が鎮座まします小さい本堂や縁起物を授与して下さる寺務所の前の御前山に登ると、別世界である。
大日如来や釈迦如来、七福神、六羅漢がズラリと勢揃いして、下界の慌しさを見下ろし、造成中の極楽とはこういうところかも。
........どうも、甘酒に酔っ払ったみたいだな。
@@羅漢様はあと1~2人居るかも。

どこの七福神もあちこち歩き回らないと全部を拝めないけれど、ここは山道をグルリと歩くだけでいい。

それで、下に七福神像を掲載します。......れれれっ、お一人足りないや。どなただろう?
........@☆どうも、甘酒に酔っ払ったみたいだな。
まぁいいや、大日如来様に代わって頂くとするか。

  大黒さま
  恵比寿さま
  ご住職ソックリの毘沙門さま
  布袋さま
  薄着な弁天さま
  森男さま....じゃない壽老人さま

大日如来さま

そう、福禄寿さまが行方不明なんでした。 
羅漢さまはお賽銭次第で、あなたソックリのモノを奉納できます。
あと490席近以上は残っていますよ。


元旦の目出度さは

2008-01-01 | 林住期

あけまして、
おめでとうございます。
先ずは、年賀葉書をお届けします。

   正月は冥土の旅の一里塚 目出度くもあり目出度くもなし  (一休禅師宗純)

それで、

   目出度さも中ぐらいなり おらが春  (小林一茶)

なんでした。

以下「危ないお雑煮」に続きます。▼


危ないお雑煮

2008-01-01 | 林住期

 丘の上公園に行けば、ボランティア仲間の誰かに会えるだろう。
毎度お馴染み多峰主山に登れば、何時もの顔ぶれの誰かが来ているだろう。
日和田山に立てば、関東平野の果てから登る朝日を拝めただろう。
年末には、そう考えていたし、仲間に仄めかしてもいた。

でもね、この冬一番の寒さと脅かされたんじゃ、どうでもいいや。
と、TVの初日の出を拝んでおいた。
皆さん、元旦早々からすっぽかしてご免なさい。呆けて忘れたんじゃないからね。

お雑煮は、今年はまた一年分遅くなって10時頃になった。来年はブランチだね。

........やばい! 
入歯にくっ付いて、うっかりするとお餅と一緒に飲み込んでしまうわぃ。
保険適用外の贅沢なな入歯だ。正月早々切腹手術はヤだぜ。
それにしても、保険入歯との差はドンダケ~?。

舌先でお餅を選り分け、慎重に咀嚼し、飲み込まなければならない。
元旦早々、緊張緊張、また緊張である。

ところで、画像は埼玉県を代表し、県北上尾(あげお)の雑煮です。
出汁は鰹節だけ。濃口醤油。餅は角で焼く。具材は大根人参三つ葉。紅白の蒲鉾の代わりに鳴門。
特徴は黄金を意味し財を成す願いを込めて銀杏を載せる。
わが猫額亭は東京風。つまり、決まり無し。気分任せ。エリンギなぞ洋モノ可。
但し、上尾のように具を満載しません。

サライ1月3日号の特集は「東西雑煮自慢」と「諸国一ノ宮詣で」です。
これ1冊あれば、炬燵でOK外出不要です。
なお、「難航十字語判断」は難しくて腹が立つから、無視しましょう。

以下、「山頂大勢」に続きます。▼


山頂は大勢

2008-01-01 | 高麗便り

 メタボ対策で、元旦も多峰主山に登る。
山頂にいつもの顔ぶれは無く、知らない人ばかりで賑わっていた。
新宿副都心も、筑波山も、武甲山もよく見えるのに、富士山だけは雲でお冠。
北方の男体山は雪雲に包まれて見えなかった。
空気はキリリと冷たいが、風が無く、穏やかな山頂だった。

 
 
 
 

以下「御嶽八幡のご利益」に続く。▼


御嶽八幡のご利益

2008-01-01 | 林住期

 

 氏神様を勝手に「御嶽八幡」様と決めている。
初詣は大手有名各社ではなく、小さくても氏神様にするのが正しいしきたりです。

「御嶽八幡は」家から近く、多峰主山に連なる尾根の先端にあり、岸壁の上に鎮座する小さなお社である。
祠のある場所は明るいけれど、直下は巨木が鬱蒼と茂り、急な石段は大分荒れて、下りてゆく人はあまりいない。
それでも麓の氏子が毎日登ってきて、日めくりの暦を替え、落葉掃きをしているから、周囲は清潔である。
今日の暦は当然1月1日。榊が新しい。

他の商売熱心な神様とは異なり、効能書きは無い。
岸壁の隙間は蛇たちの集合住宅だから、毎日お参りすればおカネが増えるかも。

そういえば、亡くなった母は巳年の生まれ。兄も同じである。
すっかり記憶が曖昧になった晩年、わたしゃ巳年だからおカネに困らなかった、跡取も巳年だからウチは大丈夫、と保証していたものだ。
鎌倉佐助ケ谷には蛇がお使いを勤める「銭洗弁天」があり、ここでおカネを洗うと増える、と言われ、子供の頃、酷く貧しかった森男は試したが増えなかった。

深い木立を従えたこの小さな神様は、おカネはともかく、身体にはよく効く、と信じることにしている。
あちこち勤続疲労が来ているが、この程度で済んでるのは「御嶽八幡」のお蔭です。

 
 
 

以下「与作はやるゾ」に続きます。▼ 


与作はやるゾ

2008-01-01 | 歌の翼に

 多峰主山の帰り道に、あの雑木林に寄り道した。
他の山道には結構人が多いが、ここは誰もいない山である。

暮れの内に伐採したおおよそ100坪は、大分明るくなった。▼

 

だが、残りの殆どはまだ密林のままである。▼

 

与作と言う名前の知人がいる。
秩父の更に山奥で生まれた時は、子供はもうたくさん!、と与作にされてしまったとか。今じゃ福祉団体の代表者で貴重な存在ですが。

近頃は生意気な爺さんが増えてしまい、森男も与作爺だぜぃ。

       「与作」 七沢公典作詞作曲 北島三郎歌

       与作は木をきる
       ヘイヘイホー ヘイヘイホー
       こだまはかえるよ
       ヘイヘイホー ヘイヘイホー
       女房ははたを織る
       トントントン トントントン
       気だてのいい嫁だよ
       トントントン トントントン
       与作 与作 もう日が暮れる
       与作 与作 女房が呼んでいる
       ホーホー ホーホー

       藁ぶき屋根には
       ヘイヘイホー ヘイヘイホー
       星くずが降るよ
       ヘイヘイホー ヘイヘイホー
       女房は藁を打つ
       トントントン トントントン
       働きものよ
       トントントン トントントン
       与作 与作 もう夜が明ける
       与作 与作 お山が呼んでいる
       ホーホー ホーホー

       

正月休みが終わったら、ここで毎日与作になりきり、見違えるような雑木林にしよう。
山桜や薮椿を移植し、花咲爺になろう。

山桜は種を集め、薮椿は挿木苗を育ててだから、一体全体何年かかることやら.....。
病気なんか罹っていられないぞ。......朝寝坊は出来ないぞ。
雑木林にも健康の神さんは住んいる。

ヘンな外人が酔っ払って英語で歌っていて、もうしわけございません。
与作の秘密に就いて面白い考察をしている方がいる。ポチッとしてみて下さいね→「与作

以下「もうしわけございません」へ続きます。▼


もうしわけございません

2008-01-01 | 林住期

 そういう訳で、元旦にも拘らず6本も投稿することになった。
遅い雑煮を食べ、「林住記」の材料探しに3時間、山を歩き、記事を書いていたら、もう夜である。

元旦早々、頼まれもしないのに記事を連打したので、まだ新聞を読んでいない。
どうせ愚にも付かないお目出度記事だろうから、読まなくても差し支えない点では「林住記」も同じであるな。
ただ、お断りしておきますが、「林住記」は暮れから準備した記事ではありませんっ。
それで、もうへとへと。

年賀葉書は、もうお互いに明日が無いかもしれない先輩同期諸兄姉様には出した。
まだ、将来があるお若い方々へは、頂いた方だけに出すことにして、暮れはしのいだ。
森男のことを覚えていてくれた若い方々には、やはりお礼の年賀葉書を出すべきであろう。

その他、野暮用もある。
それで、明日は臨時休店します。もしかしたら暫く......。
もうしわけございません。

.................................。

どうぞ、どうぞの反応すら無し、か。そうでしょうよ。
ふんっ。

▲画像は「五味太郎画・郵便葉書暦」(絵本館)より。