林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

ヤハラテナ

2007-11-03 | 風に吹かれて

 
 
  お店は見てのお楽しみ

 「ヤハラテナ」、とは洋食屋の名前である。
インドかセイロン紅茶に関係があるらしい深遠な店名であり「洋食屋」では失礼かも。

飯能美杉台団地にある広大なハーブ園の施設の中にある。
この施設が大したもので、ハーブ尽くしの施設である。

「生活の木 薬香草園」という日本語を正面に押し出した殊勝な施設である。
もっとも、「ハーバルライフカレッジ」という控えの名前の方が、カタカナながら分かり易いとは困ったものであるな。

施設の入口には、ハーブ関連商品の売場がある。東京でもこんなに大きなハーブ専門店を見たことはない。
更にハーブギャラリーやハーブ相談所や、何やら訳分からんハーブのいろいろ。2階には集会場研修室などがある。

「先人が愛し活用したハーブを現代生活に取り入れて健康な生活を実現する予防医学としての........」とか看板に書いてある。
覚えきれない立派な宣言は、実地に確かめて下さい。

そして、一番奥に「ヤハラテナ」がある。

天井は高く、ガラス窓は床から軒までと広く、ハーブ園に囲まれて、明るく、洒落た洋食屋である。
幼児を連れて友達同士でやってきた若いお母さんが多かった。飯能の商店街ではちょっと見かけない小洒落た若奥様たちである。
BGMはオルゴールで、早くも達郎山下の「Christmas Eve」が、この雨は夜更けて雪になるだろう、と鳴っていた。

今日のおすすめランチ、「ナントカカントカのナントカカントカ」を注文した。
勿論、全部カタカナではあるが、要するに「魚肉のハンバーグランチ」だろ?
野菜のポタージュ、パンまたはライス、珈琲または紅茶またはハーブティが付いて森男の普段の2食分強、僅か1300円である。

ポタージュはトロ~リと美味だった。
ナントカカントカは、台風の後の泥濘に難渋するガンモドキ。葉っぱやトマトがかぶさったようだが、偏見を捨てて眺めて見れば、それなりに美しい野分のあと。

味は良かった。立派に合格である。
わが猫額亭の食堂ならば、皿に残ったソースを舐めたかったほどの美味さ。
ライスよりパンにして、耳で皿を拭ってクリンクリンにして洗剤節約に協力やりたかった。

洋食屋の出入り口にパン売場がある。クッキーもある。
美味そうであるが、お金を溜めてまた出直そう。

ハーブ専門店の品揃えを1点ずつ見て回るのは楽しい。
あれこれ買ったとして、ロマンスを想像すると、もっと愉しく悲しい。
客は全くいない。しかし、商品に埃は被っていないし、痛んでもいない。
不思議である。

立派な宣言文を書いた看板には、開設は96年とある。
美杉台団地の住人以外は、まず来ないだろう。
よく11年も持ち堪えたものである。

ハーブ園は広くて珍しい。施設は洒落ていて、清潔で広い。
食事は美味いし、ハーブ専門店の品揃えは大したものである。
お客さまはそれなりに素敵だ。ハーブグッズを買って........。......そして涙。

応援したいけどなぁ。
ちょっと高いね。

あのハンバーグ、がんもどきもどきじゃないの?



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