朝日新聞朝刊の連載小説「ひこばえ」がいよいよ終わる。
面白く、ホロリとさせられ、また、とても勉強になりました。
主人公は大企業が経営する老人ホームに、施設長として出向している洋一郎。
最近、娘に孫が生まれた。サラリーマンとしては、先が見えた年代である。
ある日突然、幼かった自分と母と姉を捨てた実の父の死を知らされ、遺骨の処理を迫られる。
記憶に無い父を知るために、残された携帯の履歴から、父の知人たちを廻ることになる。
連載回数は今朝までで468回。この1年余り、毎朝、欠かさず読んでいました。
結果、洋一郎ほか登場人物の一人ひとりが、遠くの親戚より親しく感じられるように。
中でも晩年の父の親友だった、少し乱暴なトラック運転手の神田さん。
父と一時同棲し、今はシェアハウスで、若い住人から慕われながら、最期を迎える小雪さん。
父が最後の10年を過ごした、アパートを経営する、面倒見がいい川端夫人。
みんな個性が際立つ、いい人ばかりだった。
ホームの入居者で、息子自慢の後藤さんは、面倒くさいじぃさんだけど。
小雪さんが残した言葉が、森生の記憶に残りました。
思い出は身勝手でいい。
この小説は単行本になったら必ず買うつもりです。
190927
「ひこばえ」ってのが毎日連載も知ってましたがね。
読んでません。
ブログ拝読すると面白そうですね。
入居費用が高額で とても利用できそうもない老人ホームの 日常の諸問題
知らない実父の 遺骨処理問題
など 今日的な話題満載の小説です
近頃 週刊誌のようになってしまった朝日新聞の中で いちばん待ち遠しい連載小説でした
お勧めしますよ
朝日新聞には全く縁のない日常ですが、好奇心がムクムクと出てきちゃいましたよ。朝日新聞digitalでググっていたら繋がったんですよね、これが。
「ひこばえ」。題の響きがいいですねぇ。蘖。難しい漢字。
書き出しだけの470日分がまとめられていました。半分以上読んで疲れたので、ここで一休みしてコメントです。第12章父親失格、286番目まできました。この回は全文872文字なのだけど、150文字の書き出しだけ読める。残りの722文字は、会員のお金を払って読みなさい、とこうなのよ。週末は「書き出し読書」に励み、終章470まで到達しますよ。貧乏人の意地でござりまする。
単行本または文庫本が待ち遠しいです。
日毎の挿絵が分かりやすくてよかったです。
へー!!
書き出しだけ286回分を読み終えるとは!
スタミナ ハリケーン並みです
そう 挿絵がいいですよね
深刻な話が 和みます
全国をトラックで廻る神田さんも 小説にしてもらいたい人物です
ロードムビーになるのでは と思います