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林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

ウエルカムプラント

2010-10-16 | 重箱の隅

NHKの「趣味の園芸」を久し振りにつまみ食いした。

この長寿番組を見なくなった理由は、庭弄りを「ガーデニング」というからだ。軍手で土弄りはじれったい。デブが似合わぬ派手な格好で、歌手と一緒にヘラヘラと畑作業したりするのが見苦しい。
カタカナが異常に多く、植物を「グリーン」と言うのも気に食わない。

先週は「大文字草」と「ほととぎす」をやっていたので、ちょっと覗いて見た。

講師はこの二つの山野草を「グランドカバープランツ」なぞと大雑把に一括りにした。
グランドカバープランツは、以前は「地被植物」といい、性質が強健で草丈がごく低い植物を総称していたはずである。例えば雪ノ下や竜の鬚などである。

大文字草は背丈は低いが、普通、大切に鉢植えにし楽しむものだし、ほととぎすは性質は強く上へ伸びる。まぁ、プランツは殆ど全てがグランドをカバーするけどね。
そして局アナ嬢は、玄関に置く「ウエルカムプラント」に適してる、だとさ。

「ウエルカムプラント」とは初めて聞く奇っ怪な名前である。
ネット検索したが、まだ一般的な名前ではないらしく、記事は見つからない。
しかし、「育て方.jp|花、野菜の育て方」というHPに「ウェルカムプラント」が見つかった。

これによると、「ウエルカムプラント」は「ハニーサックル」の別名らしい。
和名では「すいかずら(吸蔓)」とか「忍冬(にんどう)」という名前になるようだ。
これなら名前だけは知っていた。

すいかずら(忍冬)をウィキで調べると、やはり輸入種のような派手さはなく、奥床しく役に立つ常緑性蔓植物だった。

局アナ嬢は、どこかで聞き齧ったカタカナ名前を観葉植物の総称と勘違いして、格好をつけたつもりなのだろう。
そもそも大文字草やほととぎすは観葉植物ではなく、山野草に分類される。

NHKのアナ諸氏はなにもかもをカタカナで言い換え、物事を曖昧にする悪癖がある。
それで趣味の園芸を見なくなったのだ。

「すいかずら」の実物がご町内では見つからず、わが家の「斑入定家蔓(ていかかずら)」にしました。
日向に置くと夏頃から紅葉し、日陰では常緑です。
丸い葉のほうは借物で、園芸種の「初雪蔓(はつゆきかずら)」です。



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