飛耳長目 「一灯照隅」「行雲流水」「万里一空」「雲外蒼天」

「一隅を照らすもので 私はありたい」
「雲が行くが如く、水が流れる如く」

成功者

2022年09月24日 08時51分46秒 | 人生論
小さな会社だった京都セラミックを世界的な一流企業へと発展させ、第二電電(現・KDDI)の創業や日本航空の債権までやってのけた、日本を代表する名経営者、稲盛和夫。
かれの生い立ちの一部を知ると、やはり成功する人はそれなりに困難を乗り越え、挫折を経験していることに気づく。
また、その逆境をプラスにかえて、前進を続けてきた。

同級生の言葉。

彼は仲間の告げ口のせいでいたずらの濡れ衣を着せられ、周囲から誤解を受けるしばしばあった。
加えて正義感の強い彼は、6年生の時に裕福な子供を依怙贔屓する担任に強く反発したことから、教師たちの心証を著しく害していた。
鹿児島一中の合否は平素の成績と内申書でほぼ決まるため、稲盛君には大変気の毒な結果となってしまったのだと思われる。

私は鹿児島一中に在学中、国民学校高等科へ通う稲盛君とすれ違うことがしばしばあった。
私が「元気か?」と声をかけても彼は返事をせず、悔しさを露わにして私をじっと睨みつけるのだった。
その激しい表情に、彼がうちに秘めていた強烈な芯の強さを私は発見した。
挫折によって引き出されたその激しさ、強さに突き動かされ、彼はその後、規格外の成功を実現したのではないか。
あの時の稲盛君の面構えは今も忘れられない。

saitani
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