くらげのごとく…

好きなことを考えてふわふわ漂ってるような
時間が心地良かったりする。
たとえ時間の無駄遣いだったとしても…。

嫌われ松子の一生

2011年09月18日 | 映画

だいぶ前に録画しておいた「嫌われ松子の一生」を見た。ミュージカルの様で、絵本の様な鮮やかな色彩で、CGが少女マンガのキラキラの様で中島ワールド好きだなあ。



松子の一生は、「なんで?」の繰り返し。
なんで病弱な妹ばかり可愛がられるの?
なんで窃盗の罪をかぶるために本当に盗んじゃったの?
なんで家を出ちゃったの?
なんで恋人に暴力をふるわれ、不倫相手に裏切られ、ソープ嬢になり、果ては殺人を犯し、服役し、夢破れ、ヤクザの女になって…とすごい展開。
一生懸命やっても裏目に出てしまうことってあるよね。ちょっとしたボタンのかけ違い、気付いた時はすでに遅い。
女を捨てて、太って、病んで、それでもやり直そうとしたのよね。
夜遊びしている小学生に「帰りなさい」って注意するのも当たり前のことだった筈。
まさか、逆切れされて殺されようとは…。
最期まで「なんで?」だった。
なんか「欲望という名の電車」のブランチみたいだなあって思った。

主演の中谷美紀さん、きれいだなあ。一途な松子を演じきっておられる。

「何をしてもらったかではなく何をしてあげたかだ」という台詞が印象に残る。
人間の価値はどこで決まるのだろう。本当の美しさとか大切なものって何だろう。
中身が濃い松子の一生だった。