くらげのごとく…

好きなことを考えてふわふわ漂ってるような
時間が心地良かったりする。
たとえ時間の無駄遣いだったとしても…。

青山界隈

2005年10月23日 | 日常あれこれ
神奈川県って都会のようで都会じゃない。うちの前はいまだ畑だらけ。都会といえば、やっぱ東京。渋谷、六本木、銀座…。高校生の頃、東京にものすごく憧れた。大学は東京へ行きたいと。東京で遊びたかったんだよね。安易な私は福祉職希望だったにも関わらず、福祉科、保育科に加えて、場所で選んで英語科も受けた。結果、全て不合格。大学受験を甘くみてた。今になって思えば、都会にこだわらず、推薦をとっておけばよかったんだけどね。結局、県内の保育科へ通った。おかげで、遊ぶこともなくバイトに励めたけど。

でも東京への憧れをどうしてもあきらめ切れなかった私は23歳くらいの頃、青山にある作曲教室に週1回通い始めた。それも高い授業料を払って。なんで、作曲教室かというと、音楽が好きだったし、コード進行とかについても詳しく知っておけば仕事にも役立つかなと思ったから。あと、これが重要、青山だったから。お友達もたくさんできて結構、楽しかった。曲もたくさん作った。当時、岡村孝子が流行っていて憧れたもんだ。1回だけ、SONYのオーデションに密かに応募した。もちろん、落ちた。でも、落選のお手紙の下の方に鉛筆で「詩に魅力を感じました。がんばってください。」って走りがきがあったんだよ~。録音状態も悪い私の曲をちゃんと聴いてくれた審査員の方がいたんだって感動した。う~ん、でも本職を捨ててまでがんばるつもりはなかった。というか根性がなかった。たとえ、挫折してもチャレンジできる年だったけど。そこが私の欠点といえば欠点なんだなあ。

2年くらいやったかなあ。専科みたいなところへ進むと、プロデビューとか出来る人もいたけど、もう満足したので辞めた。青山といえども、ちょっとおしゃれな町ってだけで期待するほどのものでもなかったし。

金曜日、久しぶりに青山へ行った。渋谷駅前はものすごい混雑だけど、宮益坂を登っていくと少しずつ人通りもゆるやかになり、かわいいお店がぽつぽつと現れはじめる。一応、流行の発信地だからかな。神奈川にはないお店がたくさん。カナダのヨガウェアのお店なんかもあった。いずれもいいお値段で、スポクラと芝居に散財している私には優雅にショッピングする余裕はない。でも、せっかく来たんだからなあと、STONE MARKETというお店に立ち寄り、シルバーのリングを買ってしまった…。なんか、ネイティブインディアンの文字みたいな形で面白いでしょ。値段もお手ごろだった。

都会に対しての憧れはすっかりなくなった。人ごみは疲れるし、地元でもほとんど用が足りる。東京には、専ら、芝居を観にいってとんぼ返りということが多くなった。