1週間程前、おいらの着付け師匠の教室に届いた衣装が十二単。
着付けのショーの時や試験の時等に、おいらも所属している協会の本部からお借りする為、
なかなか お目にかかれない衣装。
テレビの時代劇等でも、平安時代の衣装を見る機会は少ないけれど、
今、ちょうど大河ドラマで、公家女房の方々の装束、男性の束帯をたくさん見られて
内容の他に、衣装も楽しく見ているおいら。
なもんで、このタイミングでまた十二単に関われる事は嬉しい
けれど、この十二単は試験を受ける方用に送られてきた衣装なので、
嬉しいのはおいらだけ
一応、おいらも15年程前に十二単の試験を受けているし、
着付けショーでも十二単の着付けを担当した事はあるけれど、
いざ、試験直前の御手合せをと思っても、すっかり忘れてるぅぅ~~~
十二単は、前衣紋方(まええもんかた)、後衣紋方(うしろえもんかた)の2人で着付ける為
(その他に、ショー等の場合、大垂髪(おすべらかし)の為、髪持ちの人が居ます。)
着付けの自己練習等でボディに着付ける様な練習が出来ず、
モデルも合わせて3人は必要なんざます
そして、前衣紋方はお方様の前では決して立つ事は許されず、
常に膝着き姿勢。
これは(↑)順番に着付けて行って、一番上に着る表着(うわぎ)。
唐衣(からぎぬ)を着せて、裳(も)を着けている所。
裳は、成人した女性が正装の時に、
最後に後ろ腰につけて後方へ長く引き垂らすようにまとった衣服。
試験では、この工程をただ着付けるだけではなく、
着付け方を説明しながら着付けていくので、時間もけっこうかかり
この出来上がりまで約50分。
最後の唐衣を着せられると、肩には敷布団をかけられているくらいの重量感があるもんだから、
体力が無いと、途中でリタイアする人もいるくらい。
なもんで、モデルをするのも体力勝負。
おいらも、一緒に勉強しながらも、練習でモデルを確保出来なかった時にはモデルを行いますた
とある日の午前中
あっ、長袴の腰紐の先、りゅうごが出てない
同じ日の2回目のモデル時にはもう顔が死んでますた・・・
今度はりゅうごは出ているけれど、
着付けた2人が、おいらが限界寸前な雰囲気を感じ取り、裾の重なりの手直しを省略。
でも、本来裾の重なりは、着付けている途中で綺麗に重ねていく部分。
まだまだ練習して2日目だったので、出来上がり姿の粗さは勘弁して下さいまし
その後も、今回着付けの試験を行う方が、試験までの少ない日数でモデルの声がけをしてくれたお陰で、
練習が出来ますた
皆さん、ご協力ありがとうござりますた m(_ _)m
ご協力して下さった方々。
(両脇は、着付けを担当した方々。)
モデルをして下さったご家族も見学がてら来てくださいますた。
ホント、感謝です
ありがとうござりますた。
そんな練習の成果を発揮する試験が、本日行われ、
試験を受ける方は、前衣紋方、後衣紋方と2回着付けを行う為、
今日も、モデル2人に協力していただきますた。
おいらは本部から いらして下さった会長と一緒に、試験官。
今回試験を受けた方々と一緒に着付け方を学び、復習する事が出来たので、
試験官としても、どうにかクリア出来ますた
ただ、やっぱり、みっちり練習が出来た訳ではなく、
おいらも、どうだかな・・・・と思う部分もあったりで、
試験の後、会長からご指導いただける機会がありますた
なもんで、今なら、着付け方をきちんと教えられる自信がある
けれど、また教室に十二単が届く時には、頭からすっぽり抜け落ちているんだろうな・・・
あっ、そんな訳で、おいら、今日は晴ちゃんのライブに行けなかったんざます
ライブにお越しいただいた皆様、この場をお借りして、御礼申し上げます。
そして明日は、コロナ禍を終え、数年ぶりに開催する地域の運動会。
怪我をしない様、安全第一を心掛けます