長岡京エイリアン

日記に…なるかしらん

え……引退してたの?  ~山中知恵さん、たいへんお疲れさまでございました~

2015年07月01日 23時26分43秒 | すきなひとたち
山中 知恵(やまなか ともえ)

 山中知恵は、日本のグラビアアイドル。1995年1月16日生まれ。東京都出身。身長160 cm。血液型 A型。
 2005年2月27日、10歳でジュニアアイドルとしてデビュー。姉は、同じくグラビアアイドルの山中真由美。
 2015年3月31日、所属芸能事務所チャームを卒業した。


 2015年3月21日の夜22時24分、山中知恵は自身の Twitterにおいて、3月をもって所属事務所であるチャームから卒業することを発表した。続けて翌22日の自身のブログにおいても、正式に卒業を宣言。

 ただし、翌月の4月19日には自身の DVD&Blu-ray(『肉感ボディ』)リリース記念イベントへの出演が決定していたし、3月16日には、自身もライブ配信サイト『 SHOWROOM 』において、近日中に沖縄でのロケーション撮影が予定されているような話をしていた。翌17日の姉・山中真由美の『 SHOWROOM 』配信にゲスト出演した際も普段と変わらぬ様子で、何かを思い詰めているような様子は全く感じられなかったという。

 所属事務所のチャームにとっても卒業は急な話だったらしく、3月18日には、翌4月25日に開催される東京・恵比寿でのアイドルイベントに山中知恵の出演が内定したと発表していた。つまり、18日の時点では山中知恵の3月いっぱいをもっての卒業は全く考えられていなかったということになる。さらには山中自身も、翌19日の昼ごろに Twitterで、前述した翌4月19日の DVD&Blu-ray リリース記念イベント出演の告知を自らしていた。このイベントは、卒業発表直後の23日に中止が発表されている。

 その19日の午後から21日夜の卒業発表までの約2日間、山中はツイートを更新していないため、おそらくこの間に事務所との話し合いがあり、卒業が決まったのではないのだろうか。

 2014年の山中知恵は、ロケも多く一見すると仕事が充実しているように見えるが、新規の雑誌での撮り下ろしグラビア掲載は『 FRIDAY 』と『 Option 』の2誌のみだったという。そして例年通りの『ヤングガンガン』や『ヤングアニマル嵐』でのグラビア掲載も、2013年のファン投票の結果を受けてのものに過ぎなかった。
 そして今年2015年は、3月までの段階で雑誌での撮り下ろしグラビアの仕事は全くなかった。

 山中知恵自身は、卒業発表に際して「円満」という言葉を強調しているが、今後の芸能活動については明言されていない。むしろ、Twitterにおける「みんなと過ごした10年間は絶対に忘れないからね。」という言葉からは、芸能界引退とも受け取られかねないニュアンスも感じられる。

 その後、山中は23日に『 SHOWROOM 』での開催が予定されていたイベント出演を取り止め、そのまま正式な卒業記念イベントはおろか芸能活動さえいっさい行わず、3月31日をもって契約期間満了という形で所属芸能事務所チャームを退社した。
 4月に入り、チャームに所属している、姉の山中真由美をはじめとする数名のアイドルのブログや Twitterで山中の卒業は語られたが、チャームの公式ホームページでは、卒業に関する発表は全くされなかった。
 4月1日、山中知恵のブログと Twitterは終了が告知され、数日後に削除された。これは、ブログが芸能事務所が使用料を負担する「芸能人・有名人ブログ」だったための処置と見られる。

 このように、山中自身は一貫して「所属していた芸能事務所の卒業」にとどまるものであると語っていたが、その後の4~6月に彼女の新たな芸能事務所への移籍といった動きはまったくなく、卒業後の4~5月にリリースされた新作写真集や DVD&Blu-ray(『恥じらいボディ』・『ファイナルボディ』)も、2015年の1月に撮影されたものであるため、卒業といいつつも事実上は芸能界引退である可能性が高い。


写真集
『だって好きなんだもん』(2006年5月 撮影・矢尾暢康 オークラ出版)
『 Etude 一つ大人になるための練習曲』 (2007年9月 撮影・野下義光 アイマックス)
『 Etude Part.2』(2008年4月 撮影・野下義光 アイマックス)
『世界のいもうと』(2008年9月 撮影・長谷部司 アイマックス)
『世界のいもうと Part.2』(2008年12月 撮影・長谷部司 アイマックス)
『純真無垢 ホワイトレーベル』(2009年2月 撮影・長谷部司 アイマックス)
『純真無垢 ホワイトレーベル Part.2』(2010年2月 撮影・長谷部司 アイマックス)
『14歳』(2010年12月 撮影・安藤青太 アイマックス)
『花鳥風月』(2011年4月 撮影・長谷部司 アイマックス)
『花鳥風月 Part.2』(2012年6月 撮影・安藤青太 アイマックス)
『18の夏』(2013年12月 撮影・長谷部司 アイマックス)
『烈情』(2014年5月 撮影・浜田一喜 アイマックス)
『恥じらいボディ』(2015年5月25日 撮影・長谷部司 ウーノ)


 ……7月という今さらなタイミングで知ってしまいました。引退してたのか! 引退……ですよねぇ、やっぱり。
 上記の、山中さんの今年3月に入ってからの一連の動きは、山中知恵さんで検索してたら、本人に関する情報に匹敵する速さでひっかかった、非常に熱心な彼女のファンと見られるお方のブログにおける記述を参考にさせていただきました。ほんとにもう、涙なしでは拝読できないような献身的かつ感動的、愛に満ち満ちたブログで……心から、ご愁傷様でございました! 今さらですが。

 そんなお方のブログを読んだ後で語るのも非常に不遜な話なのですが、私、山中知恵さんは好きなんですよ。でも、口が裂けても「ファンです。」と自称なんてできない程度の、うっす~い感じなんですけれども。

 実はわたくし、こんなタイトルの記事を作っておいてはなはだナンなのですが、「動いている」山中さんを観たことがほとんどなかった! というか、今回の遅すぎた事実把握にビックラこいていろいろ調べてみたさいに、チラッと映画の予告編みたいな映像のワンカットで、しゃべってる彼女を初めて確認したってくらいで、映画でも TVドラマでもバラエティでもインターネット動画でも、そして、なんと彼女が10年間のキャリアの中で実に「94本」もリリースしていたというイメージDVD&Blu-ray 作品でさえも、山中知恵という人物の仕事を拝見することはほぼゼロに近かったのでした。それにしても、声低いね~、この娘さん……

 じゃあなんでそんなに、山中さんの事実上の引退に衝撃を受けているのかといいますと、それは私がただ一点、「写真集」という媒体において、彼女の活躍をチェックして応援していたからなのであります。

 写真集! 写真集って、まぁ高いですよね~。高いくせに、本屋さんで試し読みって、できないのよねぇ~。
 でも、なぜか私はこの媒体、とっても好きなのです。

 私の場合、特に大学時代、写真集はよく買ってましたねぇ。
 それこそ、新品で買えば3000円前後するし、そのくせ家に帰ってビニール包装をやぶって開けてみたら「買うんじゃなかったー!!」と絶叫してしまいたくなる駄作をつかんでしまう、という経験も少なくなかったのですが、なーんか1ヶ月に1回くらいは、書店の写真集コーナーの前に仁王立ちして、他の同士たちとともに「今日ははずさねぇぞ……」と眼光を鋭くさせていた思い出があります。若かったとかじゃなくて、根本的にバカなんだねぇ。

 とは言いましても、さすがに最近、というか……だいたい私が30歳になった5年前くらいからは、それこそ山中さんのやつを年に1冊と、ハロー!プロジェクトのどなたかのもので、それも年に1冊くらいといった感じで、そんなに熱心には買い求めてはいません。

 だんだん買わなくなってきた理由はいろいろあるんですが、やっぱり、いちいち紙に印刷された写真がたかだか100ページくらい見られるものに3000円くらい払うのがバカバカしい社会になってきた……というか、それに影響されて私個人の価値観がケチになってきた、ということにつきるんでしょうか。

 不勉強な人間の思い込みになるので、詳しい部分は事実と異なるかもしれませんが、私の記憶によりますと、写真集と雑誌展開がグラビアアイドルのお仕事の中心に位置していたのは、まぁがんばって2000年くらいまでのことで、その後は、急速に「イメージ DVD(と、のちに Blu-ray)」にその覇権を取って代わられて現在にいたる、という趨勢になっていると思われます。
 要するに、動きもしなけりゃしゃべりもしない100枚くらいの写真に3000円払うのと、動きまくりしゃべりまくりの1時間30分くらいの映像に5000円払うの、どっちがいいでしょう? という話なんだと思うんですね。そりゃまぁ~、勝敗は明らかなんじゃないのでしょうか。
 しかも、写真集はかさばりますからね! いくら紙質を高級にしましたって言われてもよう、それで判が大きくなっちゃったら困るんだよなぁ~。後年にコンパクト版が出てましたけど、宮沢りえさんの『 Santa Fe 』の、あのでかさ!! 余裕のある時代、だったんでしょうねぇ。

 あと、山中さんの写真集はその戦略はとらなかったですけど、もう2005年くらいから、「アイドルの写真集にはメイキングDVD がついて当然」みたいな流れになっておりますでしょ? あれ、なーんか納得いかないんだよなぁ!
 いや、あったらあったで、そりゃいちおう観はするわけなんですが、10~20分くらいの特典DVD つけるんだったら、それをなくしてそのぶん値段を安くしてもらえないんでしょうかね? そこは紙媒体としてのプライドを高く持って、「動くのが観たい方は単体DVD&Blu-ray 商品のほうを、どうぞ。」っていう姿勢をつらぬいてほしいなぁって思っちゃうんですよ、どうせ同時発売するんなら! 実際どのくらい安くなるのかはわかりませんけど、「意識は高く、値段は安く。」なんて、すばらしいじゃないですか。なにをそんなに「3000円ライン」にこだわっているのかと!

 私が写真集が好きな理由は、やっぱり「それが本だから。」ということに尽きます。本は買う過程にドラマがある(なるべく見つからないよ~に……)、新品を開封した直後のあのインクのにおいがある、ページを手でめくる楽しみがある! そして、モデルになった方の立ち居振る舞いや声、性格、その写真集をリリースするにいたったキャリア、そして、その後の彼女の未来を想像する楽しみがある。写真を撮った背景のロケーションだって、モデルさんと同等に重要ですよね。暑そうとか寒そうとか、後ろの外国人のおじさんの視線がミョ~に気になるとか。

 私は映像だけの商品を買ったことがないので推測だけの話になってしまうのですが、そこらへんで、かなり簡単に「答え」がわかってしまうのって、あんまりそんなに好きじゃないんですよね。そういった先入観があるので、ついに私は DVDやBlu-ray を買うという流れには乗ることができなかったのでしょう。
 どんなにがんばったって結局10分くらいで観終わってしまう写真集にくらべて、映像商品は1時間30分なんですよ! しかも、山中さんなんかは、1冊の写真集におさめられた撮影で2~3本の映像ソフトをリリースしてるんでしょ? なに、その情報量の段違いの差!? そうすれば、どう考えたって映像ソフトのほうが内容のきめが細かいのは目に見えているんですが……買えないねぇ、いまさら。


 いいかげんにお話を戻しますが、つまるところ山中知恵さんの場合も、私は「アイドルとしての山中知恵」というよりは、「毎年かならず写真集を出してる、あの女の子」という程度のピンボケ具合で彼女を眺めていろんなディティールを想像しているほうが好きだった、ということになるのです。そりゃファンとは言えないよなぁ……熱心さがまるでありません。

 あまたいるグラビアモデルさんの中でも、私にとって山中さんが最も輝いて見えた点は、やはり本人が「何ができる」、「ここがすごい」という具体的な特殊技能ではなく、とにかく「可能性がものすごい」というところだったような気がします。まだまだ子供っぽくありながらも、確実に大人な女性になる時期は近づいている……そういう、それこそ次に写真集を出すときには、どんなメタモルフォーゼを遂げているのか予想もつかない、待ったなしの「時のうつろいのはかなさから生まれる美しさ」を誰よりも体現していたのが、グラビア写真というちっちゃなファインダーからのぞいた山中知恵さんのお姿だったわけなのです。

 だからこそ、私にははなっから、「山中さんが本当はどんな声をしているのか知りたい。」とか、「撮影会に行って本物の山中さんに会いたい。」という気分は存在していなかったのでした。好きではあったはずなのですが、そういう部分で、当時ちょくちょくコンサートに行っていた、旗艦モーニング娘。をはじめとするハロー!プロジェクト勢にたいしてとはまったく次元の違う思い入れになっていたのだと、自分で感じます。

 ただ、ちょっとかわいい10代中盤の女の子だったら誰でもいいってわけでもないですからね。あの当時の山中さんの魅力は、いったいなんだったのか……才能だったのか、努力のたまものだったのか。
 当然、すっかり成長して20歳になった山中さんも素敵な大人の女性になったのですが、そうなれば、もう二度と帰ってこないそこらへんの魅力でいくら評価されたところで、本人にとってはただひたすら、ないものねだりのリクエストをされてるみたいなもので、この先グラビアを続けていくのだったとしても、いい気分になるものではなかったかも知れないですし。
 あれって、痩せればいいって問題でもありませんからね。筋肉のつき方とか骨格の太さがまるで違っちゃってるんだもんね。それはもう、山中さんは大人になったんだから、あのころのことはもう言ってくれるな、って話だよなぁ。大人になった元子役の俳優さんに子役時代の話をふったって、そりゃ嫌がらせ以外のなにものでもないですよね。


 しっかし、山中さんの「10歳から20歳までグラビアやってました」っていうキャリアって、あらためてものすごいよな……世間だったら、まだ大学生の花盛りで社会の荒波なんかまだ知りませ~ん、で通る20歳の時点で、その道10年のベテランになっちゃってたわけですよ! 「20歳で引退」って、現役寿命が短いことでつとに知られるアイドル業界全体を見わたしてみても、それでもまだ早すぎる話です。

 ただねぇ、そうはわかっていても、「引退……するよねぇ、やっぱ。」という諦めムードというか、無責任に彼女を芸能界に引きとめようという気分にもなれない部分も、私は多々あります。

 つらいもんですよねぇ、まだ20歳なのに「ピークを過ぎた」とか、「かつては乙女、いまは太目」とか言われるのは。

 実際、私も正直に白状しますと、山中さんの最も好きな時期は2008~10年くらいになっちゃうのよねぇ。
 まぁ、そこらへんの彼女がおさめられている写真集は、千葉での一人暮らしを終える際にきれいさっぱり売っぱらっちゃったんで、もう手元に残ってないんですけどね……
 だってさぁ、『世界のいもうと』とか『14歳』なんてタイトルの本、実家に持って帰られるわけねぇじゃねぇか!! もはや30代なかばのおっさんには、「いかがわしい書物を秘匿する『学習机の引き出しの裏』」という夢空間など、残されてはいないのだ……まぁ、それもまるで秘匿できてなかったけどね。

 当時は私もそれらの写真集を眺めつつ、「いったい、いつブレイクするんだろう、この娘!? 今だと思うんだけどなぁ!」と待ち受けていたのですが、結局、歌もダンスも演技もひととおりやったという彼女のキャリアを見つける機会は、ついになかったのでした……哀しい!!

 芸能事務所の押し方が問題だったのか、彼女のやる気が問題だったのか。どっちかが0%でどっちかが100%ということは絶対にないと思うのですが、10年やったんですもんね。
 少なくとも、最後の写真集『恥じらいボディ』(これも本棚に置きづれぇ!!)を観るかぎり、このまま続けても、彼女の行く先の選択肢は相当シビアというか、はっきり言って「もう脱ぐしかない」という段階に追い詰められていたような気がします。だったら、完全なリセットなんて不可能かもしれませんが、スパッとリタイアするという選択肢に賭けてみようと判断した彼女の勇気も、20歳の娘さんとしてかなり立派なものだったのではないのでしょうか。だって、そのくらいの年齢のときに私がやった判断なんて、バイトやめるかとかこの写真集買うか買うまいかとか、そんなくらいの、他人様にとってはファッキンどーでもいいトピックばっか!

 それにくらべて山中さんの判断は、確実に何百人か何千人かの男性を悲しませてるんだもんねぇ。

 それにしたって、卒業宣言が最後の芸能活動っていうのは、どうかと思うんだけどな……4月以降も、過去に撮りためた映像ソフトやグラビアの電子書籍は断続的にリリースされてるわけなんですが、山中知恵さんは、ちゃんと卒業セレモニーくらいやるべきお方だったんじゃなかろうかとも思えるし、また、そこをやらずに逃げきってしまうところに、彼女らしさがあるような気もするし。


 アイドルに限った話じゃないんだろうけど、卒業とか引退のセレモニーがちゃんと用意されるかされないかって、けっこう大切なことですよね。狭いこの世界に生きている以上、「もうやーめたっ。」って言ったって、やめて迷惑をかけた方々にどこかで出くわすかもしれない可能性は残るわけなんでありまして、どうせ迷惑をかけるんだったら、それはまた出会っても笑顔であいさつができるように、しっかりとけじめをつけてさようならをしなければいけないんですよね。

 山中知恵さんは公式の場で、ちゃんと「卒業宣言」をしたにはしたのでしょうが、それが果たして、「グラビアアイドル山中知恵」としての10年間に幕を引くにふさわしいものだったのかどうか……
 ファンじゃない私が何を言ったってしかたがないのですが、それでもあえて言わせていただくのならば、「なにもそんなに自分を過小評価しなくても……」という印象はあります。納得は、いかないですよね。
 芸能界を引退したかったのならば、それならそうとちゃんと言ってほしかった気もするし。もちろん、本人に引退する気などさらさらない、単なる充電のための休業なのかもしれませんが、どっちにしたって、もっとぶっちゃけたほうが、世間の無用な詮索は少なくなると思うんだけどなぁ。


 ともあれ、10年間、しかも10歳から20歳という貴重な時代をグラビアにささげた山中知恵さんには、なにはなくともまず感謝の言葉しかありません。山中さん、今まで無数のすてきなショットをありがとう! ほんとうにお疲れさまでした!

 ……って、おっさんに感謝されてもなぁ。「おまえも、ちったぁ他人様に感謝されるくらいがんばれや!!」って話だよなぁ、まったく。

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