華やぐ時間

時の豊潤なイメージに惹かれて 。。。。

読みかけの本

2009-09-26 20:32:12 | ★こころ模様

何かの依存症 あるいは 嗜好の禁断症のように 手元に読み物がないと 心細くなる

電車での移動中に読もうかと 本を一冊 バッグに入れる

窓の外を眺めて もの思いにふけることもあるし コックリ居眠りをしてしまって 読めないときもある

荷物の多いときなど 本一冊が嵩張ってジャマで重いと躊躇うけど  やっぱり 持ってしまう

家にいて しなければならない用事を先延ばしにしたいとき  大事な用事のように 本の続きを読んだりする

わたしは サスペンス物 推理小説は 苦手で  ほとんど読まない

たいていは小説なのだけど 好ましい物語ほど  ゆっくり 読んでいきたい

主人公の言動を思い返したり 出来事の過程を案じたり  他人ごとながら 気にかかる  気にかけていたいのである

安心して読める物語として  また 乙川優三郎の時代小説を 図書館から借りてきて読んでいる

作者は 男性としての武士や職人や商人の気持ち 壮年や老人の気持ちは よくわかるかもしれないけど  

女性が主人公の場合にも その数年間の生き方を 女の気持ちに沿って語っていく

こういう境遇にあっては 女は いかにも そう考え そのように行動するだろうな と言い当てられてるような気がしてしまう

物語を紡ぐ作家の奥深さに敬服しながら  安心して いつまでも 読みかけの物語を持っていたいと思う 







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