華やぐ時間

時の豊潤なイメージに惹かれて 。。。。

映画  ” サッド ヴァケイション ”

2007-09-13 00:35:52 | ★映画  
ほんの数日前まで 猛暑の名残りを肌に感じていたのに いつのまにか秋雨模様の天気が続いている
涼しい風が吹く日中に 虫の音が聴こえてくるときがある
セミたちは この夏を 存分に鳴き終えたのだろうか 
まだ気温の高い陽射しを待ってる途中だったなら  とても かわいそうだなぁ


監督が青山真治  配役たちの豪華さに惹かれて  映画を観に行ってきた
浅野忠信  石田えり  宮崎あおい  オダギリ ジョー  中村かずお  光石研
あらすじは  
いろんな事情を抱えた流れ者たちが住み込みで働く小さな運送会社で
主人公の浅野忠信が 幼い頃に自分を捨てた母と再会し 復讐心が芽生えていく というもの
なんでもかんでもの人間関係が絡まり  長男が次男を撲殺してしまう
「 毎日 部屋の中で壁を向いている 」と言うものの 母石田えりの艶然とした微笑みには違和を感じる
復讐を仕掛けたのは長男であり 人ひとりの死に なぜ ああも長男だけを肯定するのだろうか
” ゆるぎない女 ” ”偉大なる母性 ”というテーマらしいけど  あっけらかんとし過ぎである
登場する男たちが社会からの落ちこぼればかりで  そういう事情事態を受け入れることが
女の偉大なる母性って 監督は言うのだろうか
俳優たちの存在感が ふがいない男たち 対 ゆるぎなき しっかりした女 に分けられるだけでは
もったいない作り方の作品だと思う

運送店の社長に 主人公が問う 
「 こういう者たちと仕事してて 裏切られたことないんですか  なんで 一緒にやってるんですか 」
「 なんでかなぁ  今 この店をやめたら あの人たちは行くところがなくなるだろ?」と社長が答える
「 人は 出会うべき人に ちゃんと出会うものなんだ 」と 元医者の言った言葉も印象的だった

 

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