華やぐ時間

時の豊潤なイメージに惹かれて 。。。。

映画 ” 石井のおとうさん ありがとう ”

2005-04-01 02:39:00 | ★映画  
石井十次(いしい じゅうじ) 明治の時代に福祉というもののなかった頃 貧しいお遍路の
子どもを預かったことから 町の孤児 物乞いをする子ども達を自宅に引き取るようになる  
自分の学んでいた医学への道を断ち 孤児たちの世話をしていく
規則正しい生活のなかで 勉強を教え 自活できるよう手職の機会も作って面倒を見ていく

濃尾大地震で孤児になった子ども達  東北の飢饉で孤児になった子ども達まで引き取る
岡山に孤児院を作り 自給自足を目指して宮崎に大きな茶農園を作っていく
3000人の子どもの面倒を見たという  日本中を歩いて寄付を請うていく  

石井十次はキリスト教を信仰している 最初は夫婦で10人余の子どもの世話をしていく
満腹主義を掲げて子どもたちにおなかいっぱいごはんを食べさせる
妻もクリスチャンであるけれど 家内を切り盛りする苦労はどんなだっただろうかと思う

無欲で真っ直ぐな心の石井十次は信念に賛同する人たちと出会える
寄付をしてくれる人たち 孤児院の中を手伝ってくれる人たち
大原美術館を作った大原孫三郎 児嶋虎次郎 日本救世軍を設立した山室軍平も親交を持ち
石井十次の影響を受けていく

明治の時代にたった一人の意思で始めたことが大きく大きく実を結んでいく
”親のない孤児よりも もっと不幸なのは 心の迷い子  精神の孤児なのです”
石井十次は よく こう言っていたという   
幼い頃から人に優しいという挿話はあったけれど 実話ということに圧倒されてしまう
享年48歳で亡くなっている

いい映画を観たなぁ・・ なんて感想では言い切れない大きな感動を得た
人の生 出会う人の縁・・   人知を超えて何者かが背を押してくれるのだろうか
今の時代 人々の心は豊かだろうか  寂しい・・と自分しか見ていないとしたら
大きな偉業を成し遂げた石井十次に 精神の孤児・・と言われそう
でも しかし  凡庸たるや 平凡の偉大さに徹せよ って言葉が浮かんでくる
う~~ん まずは わたしの身のまわり わたしの出来ることを 見回してみよう
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

フォントサイズ変更

フォントサイズ変更