え?え?え?
これは、なぜ?
確か、ミステリーサスペンス小説のはず。
東野圭吾さんの大ファンです。もちろん『疾風ロンド』 私、原作読んでいます。
そう、はらはらどきどきの ミステリーサスペンス・・でした。確か。
映画化された『疾風ロンド』は、すっかり“喜劇”に仕上がっていました。
なんか、複雑。
昔、宮部みゆきさんの『模倣犯』が、映画化されたとき、
あまりにも、残念な出来だったので、宮部さん
すごく落胆されたのだとか。
この『疾風ロンド』は、
東野さん、これで?大丈夫ですか。。。
解説
・・「容疑者Xの献身」など数多くの著作が映像化されてきた直木賞受賞作家・東野圭吾の小説を映画化。大学の研究所施設から盗まれた危険な生物兵器の回収を命じられた中年研究員が、わずかな手掛かりを基に奔走するさまを描く。大学の医科学研究所に勤めるもどこか頼りなくツイていない主人公を、東野原作の『新参者』シリーズで主演を務めた阿部寛が演じる。メガホンを取るのは、NHKの連続テレビ小説「あまちゃん」などに携ってきた吉田照幸。
あらすじ
・・大学の研究施設の違法生物兵器「K-55」が盗難に遭い、さらに国民を人質に身代金3億円を用意するよう脅迫メールが届く。残された時間は4日間、主任研究員の栗林和幸(阿部寛)はひそかに兵器を探索するという任務を依頼されるも、手掛かりはゼロ。そんな折、犯人死亡というまさかの事態にぼうぜんとしながらも大惨事を回避すべく、犯人の遺品をヒントに国内屈指の規模を誇るスキー場へと向かう。
阿部寛さんは、東野作品では、加賀恭一郎役として 登場しています。
私 加賀恭一郎が好きで
もう、これでよかったではないですか。
なにゆえ、三の線?
この映画の非常に重要なアイテムK−55という炭疽菌の扱いが、ほんと雑です。
喜劇仕立てになっているので、あまりにも それに対する緊張感が無さすぎる。
東野さんの真骨頂 “化学”が、これほどまでにないがしろになれるとは。
ショックです。
コメディとサスペンスの相乗効果は、とうてい無理があると思います。
この内容をコメディにするべきではなかった。
お互いがお互いを邪魔しているようにしか見えませんでした。
炭疽菌を探し出すという事件に
父と子の確執とか、訪れたスキー場でのインフルエンザと妹の死とか、はたまた、オリンピック出場への思いとか、息子が好きな女の子を追いかけるとか、
いろんな物語がシリアスに絡み合って、原作は読みごたえがあったのですが、
映画は、コメディタッチにしたことによって、どれもこれも ぱあ~っと薄味になってしまって
そうそう、東野作品の伏線つなぎという作業、
これさえも、皆無でした。
阿部寛さん演じる栗林和幸とその息子の確執。
なんて、なんだかなんだか。。。
父親のことは理解しないで、ウザいだなんだって言っておいて『僕のことを理解してよ』なんて調子良すぎますって。
いいおとうさんじゃないですか。息子のことを気にしていてスノボーに連れて行ってくれるし、東京住まいなのに、地元の子に上手いと言われるほど練習させてくれるし。
ぶつかる理由なんてどこにもありません。
う?原作もこんな感じだったかなあ。
ちなみに、こちらは2103年 原作PRのyoutubeです。
東野圭吾が贈るこの冬最大の興奮!!
拡散すれば人々を大量死に陥れる威力をもつ生物兵器K-55が盗まれた!
引き換えに3億円を要求する犯人からの手がかりは、スキー場らしき場所で撮られたテディベアの写真のみ。 しかも犯人との交渉が突如不可能に! 圧倒的なスピード感で二転三転する事件のゆくえ、 読者の予想を覆す衝撃の結末に酔いしれろ!
疾風ロンドのロンドは、多くの踊り手がまるい輪をつくって踊ること。
疾風とは、急に速く吹く風のこと。
ですが 江戸時代において、罹るとすぐ死ぬことから、疫痢(赤痢のうち、重症であるもの)を「はやて(疾風)」と呼んだ。そうです。
これって 炭疽菌 関係ありますか?
疾風ロンドは、多くの民衆がぐるぐる死んでしまう。こと?ですか。
東野圭吾さん。。。
もう一度
原作を読もう。
・・・