どうも、納得いかない!
絶対に変だ!
この物語の主人公、戦前、戦中、戦後の激動の時代を生きた少年Hを、
なんと、小さな男の子、吉岡竜輝くん一人が演じるのです。
子供の成長というのは、顕著で、
9歳から15歳まで男の子といえば、幼児から青年の一歩手前。
顔つきも、声も、がらり変化します。
終戦を迎え、いくら一人前のことを言っても
所詮、9歳の頃を演じた小さな吉岡竜輝くんです。
とっても、へんな感じ。
成長とともに子役を変えてもよかったのでは、と、思います。
ネット画像
解説
・・1997年に発表されベストセラーを記録した、妹尾河童の自伝的小説を実写化したヒューマン・ドラマ。戦前から戦後までの神戸を舞台に、軍国化や戦争という暗い時代の影をはねつけながら生きる家族の姿を見つめていく。実際に夫婦でもある水谷豊と伊藤蘭が、テレビドラマ「事件記者チャボ!」以来となる共演を果たし、少年Hの父母を演じる。メガホンを取るのは、『鉄道員(ぽっぽや)』などの名匠・降旗康男。感動にあふれた物語もさることながら、当時の神戸の街並みを再現したオープンセットも見どころだ。
あらすじ
・・昭和初期の神戸。Hのあだ名で呼ばれる妹尾肇(吉岡竜輝)は、高級紳士服の仕立て屋の父・盛夫(水谷豊)と、優しい母・敏子(伊藤蘭)、そして妹の好子と共に幸せに暮らしていた。だが戦争の足音が忍び寄り、Hにオペラを教えてくれたうどん屋の兄ちゃんが特別高等警察に逮捕されたり、元女形の旅芸人で映写技師の“オトコ姉ちゃん”に召集令状が届くなど、不穏な出来事が起こり始める。やがて、父がスパイ容疑で取り調べを受けたり、学校で行われる軍事教育や妹の疎開、さらに神戸の大空襲など、Hと家族は理不尽な運命にさらされていく。そして終戦。すべての価値観が変わり、時代も人々も激変する世の中にHは激しく疑問を感じるのだが…。
Youtubeお借りしました。
過酷な時代を生きた少年の成長を描く「少年H」。実生活でも夫婦の水谷豊と伊藤蘭が息が合った演技を見せる。
ネタばれは、しませんよ。ご安心を~
原作は、グラフィックデサイナーや舞台美術家として活躍する妹尾河童の自伝的小説。
主人公のH少年は、おかしいことをおかしいと言い、分からないことを分からないと言う、まっすぐで好奇心旺盛な少年。
戦時色~一色のおの時代。
理不尽なことは理不尽だと、主張するこんな子供もいたんだ。と、まず驚きました。
戦争への足音が聞こえる神戸。
肇の父の職業、外国人相手に紳士服を仕立てる仕事、なんて、もう~はらはらですよね。
母親は、また 熱心なキリスト教徒。もう~はらはらですよね。
広い視野を持つ父がまっすぐに現実に目を向けるように教えても、
熱心なキリスト教徒である母が、他者に対する愛を身をもって教えても、
その教えを身を以て、生きて行こうとしても
故郷は、容赦なく焼野原になってしまいます。
変わり果てた戦後の日本と人間に絶望し、一度は自殺まで考えた主人公ですが
ラスト、神戸も日本も、そして自分自身も、何もかも新しく生まれ変わる時代を、
しっかりと生きると決心します。
絵を描くことが大好きだった、少年Hは、不死鳥(フェニックス)の絵を描きます。
フェニックスは阪神淡路大震災の復興のシンボルでもあるそうです。
けど、どうしても15歳の少年には見えない。
それが、すごく残念。
少年H夏休み中の8月15日鑑賞
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・今日はこの辺で