ちょっと・・
童話『赤ずきん』(原型)のお話のおさらいです。
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『赤ずきん』の話が広まった1600年~1799年代当時のヨーロッパは、
魔女摘発の手が伸ばされ、魔女裁判が盛んに行われていた時代。
その中に於いて、赤は「罪・官能・悪魔」を連想させる色であった。
祖母から赤いずきんを贈られたということは、
この少女が最初からスポイルされていることを示唆していると同時に、
社会から逸脱した要素をうちに秘めており、
魔女になりうる素質をもっていることを示しているとも考えられる。
赤ずきんが狼(森に住む悪魔的なもの。人狼)と言葉を交わすことも、
この物語を聞く当時の人びとには、
赤ずきんの魔的な素質を感じさせたにちがいない。
社会からはみ出した者は罰せられ、
みずからの命によってその罪を贖わなくてはならない。
赤の色が、そんなにも、重要な色だったなんて・・・!
おどろきました。
この映画は、
大人になった赤ずきんのお話です。。。
解説
・・グリム童話の中でも有名なヒロイン「赤ずきん」の成長した姿を描いたファンタジー・サスペンス。危険な恋に落ちるヒロインと満月の夜の残虐な殺人事件をダークなタッチでつづっていく。監督は、『トワイライト~初恋~』のキャサリン・ハードウィック。『マンマ・ミーア!』のアマンダ・セイフライドが大人になった赤ずきんを演じる。赤ずきんをめぐって三角関係を繰り広げる若手俳優、マックス・アイアンズとシャイロー・フェルナンデスにも注目だ。
あらすじ
・・赤ずきんことヴァレリー(アマンダ・セイフライド)は木こりのピーター(シャイロー・フェルナンデス)と愛し合っていたが、ヘンリー(マックス・アイアンズ)との婚約を親が勝手に決めてしまう。ある満月の夜、ヴァレリーの姉が何者かに惨殺され、魔物ハンターのソロモン神父(ゲイリー・オールドマン)は人狼のしわざだと宣告するが……。
映画『赤ずきん』予告編
赤ずきんのその後の物語とはいえ、
人狼は、満月の夜だけに狼に変身する狼男の設定になってたり、
その狼のCGが安っぽかったり
雪が降りしきる真冬の村で、誰もが薄着だったり、
赤ずきんのおかあさんも、おばあさんも、やけに色っぽかったり、
と、
腑に落ちないこと、満載。
ですから、これはもう~
あの赤ずきんのその後の、お話ではないと思います。
『村を襲う人狼物語』です。
ネタばれは、しませんよ。ご安心を~
月夜に現れた人狼の言葉が、
赤ずきんことヴァレリーにだけ理解できるところが、みそ。かな。
はたして、人狼は誰なのか。
幼馴染の愛するピーターか、優しいヘンリーか。
それとも・・・。
ヴァレリーの疑心暗鬼がサスペンス風に描かれています。
えええ~!真犯人は~、こ、こ、こ、この人だったのか~!
と、おちは、かなりの・・・おちです。
最後まで、正体!は、わかりませんでした。
最後に・・
原型『赤ずきん』の教訓です。
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これでお分かりだろう、幼い子供たち。とりわけ、若い娘たち。
美しく、育ち良く、品の良いお嬢さんは、誰とでも気安く話すものではない。
その挙句、狼に食べられたとしても、少しも不思議ではないのだから。
一口に狼といっても、すべての狼が同じとは限らない。
抜け目なく取り入ってくるヤツ、
少しも粗野でないヤツ、
物静かで優しくて愛想が良くて朗らかなヤツもいる。
ヤツらは若い娘さんについてきて、家の中まで、果ては寝室にまで入りこむ。
ああ、心得ていなくちゃいけないよ。
あらゆる狼の中でも、こういう優しげな者こそが最も危険なのだということを!
「姿の見えない恐怖の象徴」として鍵となっている人狼を軸に、
そして、
「もし身近な人が思っていたとおりの人ではなかったら」という恐怖が、
からみあっていきます。
追記)
ほら、赤ずきん役の女優さんは、
先日紹介した
ジュリエットからの手紙に出ていたアマンダ・セイフライドですよ。
コメントは一度 大切に保留する形をとらせていただいています。
・・私に届いています。
今日はこの辺で