最近は多いですね~!「いきなり文庫化!」っていう本の売りだし方。
文庫本はもう~読まないと決めているのに。読めないのですよ、老眼にあの小さな文字は、ちょい辛い。
けど、
宮部みゆきさんです。
本屋さんに並んだ タイトル~“チヨ子”著者~“宮部みゆき”
「いきなり文庫化!」でも、読まねばなりますまい。
だって、
宮部みゆきさんですもの。
帯には、「超常現象を題材にした珠玉のホラー&ファンタジー5編を収録」
と、書かれています。
にわかに、現実離れした内容は、確かに、超常現象の部類?に、入るのかもしてませんが、
ホラーではないと、思います。
目には見えない・・力の物語。
「雪娘」「オモチャ」「チヨ子」「いしまくら」「「聖痕」の5編。

・・五年前に使われたきりであちこち古びてしまったピンクのウサギの着ぐるみ。大学生の「わたし」がアルバイトでそれをかぶって中から外を覗くと、周囲の人はぬいぐるみやロボットに変わり―(「チヨ子」)。表題作を含め、超常現象を題材にした珠玉のホラー&ファンタジー五編を収録。個人短編集に未収録の傑作ばかりを選りすぐり、いきなり文庫化した贅沢な一冊。 (「BOOK」データベースより)
「雪娘」
雪の日、殺された少女。
犯人は、何知らぬ顔で 大人になっている。
大人になった犯人には、少女の霊が見えます。
人を殺めて、なにごともなかったように、生活している犯人の方が、少女の霊より怖い。
目に見えない力は、罪・・かな。
「オモチャ」
商店街の無責任な噂の的になった玩具屋のおじいさん。
よくない噂は、商店街のプラスにはけっしてならないのに。
タイトルは、なぜ、オモチャなんだろ。
目に見えない力は、怨念・・かな。
「チヨ子」
着ぐるみの中からの視界は驚くべきもの。
チヨ子とは、主人公が昔宝物のように大切にしていたうさぎのぬいぐるみの名前です。
目に見えない力は、思い出・・かな。
「いしまくら」
若い娘が殺人の被害者になったときに、後から出てくる彼女の悪い噂というのは、
何も落ち度がない人が殺されるのではみんなが安心できないからだという
集団心理を、中学生の洞察として語らせています。
目に見えない力は、噂・・かな。
「聖痕」
少年犯罪の加害者は、虐待の被害者でもあった。
こうゆう犯罪は、悪を根絶しようとする神の仕業である。
なんていうかき込みが、インターネットに登場する。
誰かがもっともらしい話をつくりだし、誰かが煽り、
誰かがそれに憑りつかれて、さらなる事件を起こしているのかもしれない。
神に肩代わりさせてしまうところ、なんだか後味が悪い。
目に見えない力は、神・・かな。
おっと、ここで
嬉しい情報。宮部さんの小説がテレビドラマ化されますね。
「魔術はささやく」
と、
「火車」
ああ!すごい!映像化されてうらぎられることは、覚悟の上で
観てみようと
今から、すごく、楽しみです。
コメントは一度 大切に保留する形をとらせていただいています。
・・私に届いています。
今日はこの辺で