以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が本当に明かされています。
西城秀夫が活躍するヱアウェイ・八ンター・シリーズ、
続きだぜ。
第三話(通算第九話) 一九七三~一九七五年
・プロフィール
ニュージーランドでハンティング中に警察庁の担当者にハワイまで呼び出される。
・仕事地 西ヨーロッパ各地
・武装(主要なもの・予め用意したもの。以下同様)
銃火器 シガレット・ケース型特殊拳銃(官給品)、
ハイスタンダード・スーパーマチック・サイテーション
・ミニタリー口径二十二銃身長五インチ半(官給品)、
ハスクヴァーナ・モーゼル
三五八ノーマ・マグナム口径ボルトアクション・ライフル(マンハイム市で購入)、
他敵からの鹵獲武器多数
刃物 スウィス・アーミー・ポケット・ナイフ
罐切り、ハサミ、金属ヤスリ、栓抜き、リーマー、コルク抜き、トゲ抜きに楊枝、
それに二本の刃が付いたものを改造してある。
「ナイフというより工具集だから」長い刃はエール錠を解く特殊工具に替え、
ハサミはタングステン・力ーバイドの粒子を焼き付けた研ぎ板に、
リーマーの先はガラス切り用のダイヤモンドを付けてある。
文庫パリ編21頁に「用心ためガ一バ一・フォ一ルディング・スポーツマンのナイフを…」
との記載があるが、上記スウィス・アーミー・ポケット・ナイフの誤りであろう。
ガ一バ一・フォ一ルディング・スポーツマンはこの直後69頁で購入しているからだ。
また同頁には「こいつだけはいつもズボンのポケットに入れてある」との記載もある。
御大もおれら同様、いつも持っていたようだ。
うれしいなあ。
ガ一バ一・フォ一ルディング・スポーツマン
西城自身がホノルルのキングスの店で買っている(文庫パリ編69頁)。
「西城が愛用しているガ一バ一・フォ一ルディング・ハンターのコンパクト版だ」とある。
刃の長さが3 1/4インチとあるからFS2であろう(本当はローマ数字の2なのだがね)。
(公称FS1: 2 5/8" , FS2: 3 1/3 ", FS3: 4")
通常のFS2は刃の形がFFHに似ている。
ただしFS2D(ドロップポイント)の可能性も完全には否定できない。
(FS2と明記してあるのは『傭兵たちの挽歌』だ)
「柄が薄いから、ポケットに入れても全然外からわからない」のが決め手だったようだ。
「フォ一ルディング・ハンターのシリーズのように
ハイスピード鋼に錆防ぎのクローム・メッキを分厚く掛けた刃のオプションが、
まだフォ一ルディング・スポーツマンに採用されていないのは残念だが、
スティンレス鋼とはいえ四四〇-Cに特殊焼き入れした刃の硬度は
ロックウェルのCスケールで六〇度を示すほどだから、
切れ味が急激に鈍るということはありえない」とあって、安心のナイフと云えよう。
他に「革製の薄いケース」と(「スキャバード」とは云っていない)、
ガ一バ一・フィールド・シャープニング・キットも購入している。
(キットの詳細も記述してあるのだが、あまりに煩雑になるから引用はしない)
このナイフは任務全体で大活躍であり、いったい何人の延髄を抉ったかわからん。
毎日研いであるからカミソリの切れ味を維持しているし、
実際に西城はヒッピー髭を整えている。
なお任務の最後で(文庫アムステルダム編380頁)
「ガ一バ一・フォ一ルディング・ハンターの刃を起こして」とあるのは誤記であろう。
ゾーリンゲン・ピューマーのホワイト・ハンター・ナイフ(ナタ代わりに買った)
任務の終了間際に敵が革の「スキャバード」から、
ドウエルのフォールディング・ナイフを出している。
ここでようやく「スキャバード」という用語が出た。1975年のことである。
最終回と思ったが、うまい具合にはいかずコーフンして長くなってしまったので、
次回を最終回とする。
西城秀夫が活躍するヱアウェイ・八ンター・シリーズ、
続きだぜ。
第三話(通算第九話) 一九七三~一九七五年
・プロフィール
ニュージーランドでハンティング中に警察庁の担当者にハワイまで呼び出される。
・仕事地 西ヨーロッパ各地
・武装(主要なもの・予め用意したもの。以下同様)
銃火器 シガレット・ケース型特殊拳銃(官給品)、
ハイスタンダード・スーパーマチック・サイテーション
・ミニタリー口径二十二銃身長五インチ半(官給品)、
ハスクヴァーナ・モーゼル
三五八ノーマ・マグナム口径ボルトアクション・ライフル(マンハイム市で購入)、
他敵からの鹵獲武器多数
刃物 スウィス・アーミー・ポケット・ナイフ
罐切り、ハサミ、金属ヤスリ、栓抜き、リーマー、コルク抜き、トゲ抜きに楊枝、
それに二本の刃が付いたものを改造してある。
「ナイフというより工具集だから」長い刃はエール錠を解く特殊工具に替え、
ハサミはタングステン・力ーバイドの粒子を焼き付けた研ぎ板に、
リーマーの先はガラス切り用のダイヤモンドを付けてある。
文庫パリ編21頁に「用心ためガ一バ一・フォ一ルディング・スポーツマンのナイフを…」
との記載があるが、上記スウィス・アーミー・ポケット・ナイフの誤りであろう。
ガ一バ一・フォ一ルディング・スポーツマンはこの直後69頁で購入しているからだ。
また同頁には「こいつだけはいつもズボンのポケットに入れてある」との記載もある。
御大もおれら同様、いつも持っていたようだ。
うれしいなあ。
ガ一バ一・フォ一ルディング・スポーツマン
西城自身がホノルルのキングスの店で買っている(文庫パリ編69頁)。
「西城が愛用しているガ一バ一・フォ一ルディング・ハンターのコンパクト版だ」とある。
刃の長さが3 1/4インチとあるからFS2であろう(本当はローマ数字の2なのだがね)。
(公称FS1: 2 5/8" , FS2: 3 1/3 ", FS3: 4")
通常のFS2は刃の形がFFHに似ている。
ただしFS2D(ドロップポイント)の可能性も完全には否定できない。
(FS2と明記してあるのは『傭兵たちの挽歌』だ)
「柄が薄いから、ポケットに入れても全然外からわからない」のが決め手だったようだ。
「フォ一ルディング・ハンターのシリーズのように
ハイスピード鋼に錆防ぎのクローム・メッキを分厚く掛けた刃のオプションが、
まだフォ一ルディング・スポーツマンに採用されていないのは残念だが、
スティンレス鋼とはいえ四四〇-Cに特殊焼き入れした刃の硬度は
ロックウェルのCスケールで六〇度を示すほどだから、
切れ味が急激に鈍るということはありえない」とあって、安心のナイフと云えよう。
他に「革製の薄いケース」と(「スキャバード」とは云っていない)、
ガ一バ一・フィールド・シャープニング・キットも購入している。
(キットの詳細も記述してあるのだが、あまりに煩雑になるから引用はしない)
このナイフは任務全体で大活躍であり、いったい何人の延髄を抉ったかわからん。
毎日研いであるからカミソリの切れ味を維持しているし、
実際に西城はヒッピー髭を整えている。
なお任務の最後で(文庫アムステルダム編380頁)
「ガ一バ一・フォ一ルディング・ハンターの刃を起こして」とあるのは誤記であろう。
ゾーリンゲン・ピューマーのホワイト・ハンター・ナイフ(ナタ代わりに買った)
任務の終了間際に敵が革の「スキャバード」から、
ドウエルのフォールディング・ナイフを出している。
ここでようやく「スキャバード」という用語が出た。1975年のことである。
最終回と思ったが、うまい具合にはいかずコーフンして長くなってしまったので、
次回を最終回とする。