らじかのよかん

ふっ急になんかわかんないんですけど↑

うまい具合に西城はどんなナイフを使ったか? その6

2010年04月22日 | 大藪春彦GUN研究
以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が本当に明かされています。


西城秀夫が活躍するヱアウェイ・八ンター・シリーズ、
第四話(通算第一〇話)の続きその3だぜ。

第四話(通算第一〇話) 一九八一~一九八二年
・任務地 ギリシャおよび東欧からソ連国境まで
・武装
も、やっと整ったので、任務内容の聞き出しをしつつ東欧諸国を移動する。
その間に武装も増えてゆく
銃火器
 シグ・ザウエルP二二〇 四.四インチ銃身 消音器付き(鹵獲)

ここで本当の雇い主がC・I・Aと判明する。

 チェコ製CZ七五(味方の人間に貰う。替わりにワルサーP38をやる)

「何が起こるかわからんから、武器弾薬をたっぷり用意するのがおれの主義だ」といっている。
 ウージー,シグ・ザウエル,CZ七五はすべてライフルマークが敵にばれているので
 換えの銃身と交換し、当然に試射している。

 敵を襲った際AKS七四アサールトライフルを鹵獲する。弾倉帯も一緒にだ。
 うまい具合にあまり血に汚れていなかった。
 鹵獲直後AKS七四の解説が四頁に亘って続く。

 無論スウィス・アーミー・ナイフやガ一バ一・マーク1,2のナイフは最後まで使っている。
 「凄いわ。凄く切れそうね」
 「髭でも剃れるさ。でも、切れ味がいいほど、無理な力を入れなくてすむから、
 使うものにとっては安全なんだ」と言っている。


さて、上記の各武器をワーゲンのデリヴァリー・バンの隠し物入れに入れて、
ポーランドのソ連国境付近で、物語は終わる。
本来は、ここまでが第一部であり、続けて第二部の執筆をする予定が、
何の加減か、されなかった経緯は、前にも書いた



ここで西城秀夫とその刃物を総括してみよう。
・たぶん1935年生まれで御大と同学年
・公務員時代にはナイフにあまり興味がなかった
・1972年フリーになって時間ができ、ハンティングを頻繁にするようになり
 外国のハンティング・ナイフに関心をもった(たぶん御大がもった)
・当然にまずラブレスであった。
・ラブレスには折り畳みがないので、当然ガ一バ一の出番だ
・場合によってガ一バ一・フォ一ルディング・ハンターの
 ハイス鋼とスティンレス鋼を使い分けている
・翌1973年にはラブレスはラヴレスに表記が改まった
 また、ガ一バ一・フォ一ルディング・スポーツマン2もしくは2Dも使い始める
・1975年には、フォールディング・ナイフの革ケースをスキャバードと呼ぶようになった
・1980年代になると、ハンティングにはガ一バ一・フォ一ルディング・ハンター
 ガ一バ一・フォ一ルディング・スポーツマン2もしくは2D
 スウィス・アーミー・ナイフは、いつもズボンのポケットに
 更に本シリーズには出てこないけれど
 ガ一バ一・サカイ・シルバーナイト250SSや、
 (御大自ら『灼熱のサファリ』でゲームの延髄を抉っている)
 ガ一バ一・アーモハイド・シリーズを使い、
 (『戦士の挽歌』では仔イノシシの解体にショーティを使っていた)
 刺殺武器としてはガ一バ一・マーク1,2('79年以前L6合金旧タイプ)を使い始めた
ということのようだ。


だからどうした、といわれても、そーなんですよとしか云えないのだ。
西城ファンは参考にしてくださいね。
コメント (2)
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