以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が本当に明かされています。
西城秀夫が活躍するヱアウェイ・八ンター・シリーズ、
第四話(通算第一〇話)の続きだぜ。
第四話(通算第一〇話) 一九八一~一九八二年
・任務地 ギリシャおよび東欧からソ連国境まで
・武装
さてこの任務はこれまでの任務とは流れが全く違う。
今までだと(公務員時代は強制的に命令されていたのだが)
まず任務概要の説明と報酬額の提示があって、
値をつり上げ、妥結し、任務の詳細を聞き、データを受け取り、武器を支給される。
今回は、報酬額と第一の打ち合わせ場所のギリシャのアテネで、
新任の担当者が拷問を受け重体になっている。
襲った奴らは警官隊と銃撃戦となり二人が死亡している。
手がかりは事前にボツワナで聞いてあった秘密の電話番号のみだ。
このときの西城はほとんど丸腰に近く、
銃火器 ズボンのベルトのバックル式毒針銃,
ダンヒルのクローム張りライターに内蔵した超小型手榴弾,
シガレット・ケース型拳銃
刃物 (例の)スウィス・アーミー・ナイフ
だけである。
そこでキオスクで
「安物だが、刃渡り十二センチほどの、ロック機構付きのフォールディングナイフを買って、
素早くズボンのポケットに収め」ている。「武器は多いほどいい」からだ。
のち、西城を襲ってきた二人組の敵を、
ダンヒルのクローム張りライターに内蔵した超小型手榴弾で倒す。
と、うまい具合に武器を携帯していたので鹵獲する。
・武装
銃火器
ウージー・サブマシーン・ガン 二十五連弾倉を特殊なクリップでつなぎ五十連としたもの
およびその弾倉帯二本
ワルサーP38(口径九ミリ・ルーガー・パラブラム弾なので、ウージーと弾丸が共用できる)
刃物
「さらに二人は、それぞれがスキャバードに入ったガ一バ一・ナイフを隠し持っていた」
まさに、うまい具合にキターだな。
一人目は
「右脚のフクラハギに、刃渡り六3/4インチ、全長十二インチのガ一バ一・マーク2」を、
もう一人は
「ゴム底のショート・ブーツの内側に、刃渡り五インチ、全長九インチのガ一バ一・マーク1を
スキャバードについた板バネで留めてあった」よかったよかった。
で、そのガ一バ一・ナイフについての解説が続く。
もともとは、イノシシなどの刺殺用で諸刃だ。
(現在この手の諸刃ナイフは『時間です』の気違いに刃物のおかげでご禁制の品になった)
マーク1(本当はローマ数字の1なのだがね)は
ブーツナイフとして、米国の警官が使っているとある。
マーク2は、刃の中間あたりから鍔にかけてノコギリ状になっている。
ロープ切断用というふれこみだが、出血を増大する効果がある。
で、「二本ともコスト高のために刃の材質を440Cにした現行モデルではなく
L6アロイ(合金)のツール・スチール(工具鋼)を鍛造した旧タイプで
物凄い切れ味に加えて、十分に粘りがある」とある。
手元のカタログを見ると、
'83年当時で(つまりこれが書かれた少し後)どうも工具鋼使っているように見えるのだがなあ。
('10.04.21.追記 調べたら'79年までL6、'80年から440Cだった)
ご禁制になるとわかっていれば(当時は合法)買って切れ味を試してみるんだった。
定価でマーク1 18,500円、マーク2 27,000円だ。
当時は「諸刃イラネ」と思ったのだ。
エッジのみに刃を付けたものでなく、このナイフのような刃部の構成つまり、
日本刀のように厚み全体が切れ刃の角度を構成している刃物は、凄まじい切れ味なのだそうだ。
残念なことをした。
ウンチクの分量が多くいっこうに前に進まないのも御大の特徴であり、
そこがより緊張感を盛り上げると評価されている。
ので、更に次号のいよいよ最終回に続くだな。
西城秀夫が活躍するヱアウェイ・八ンター・シリーズ、
第四話(通算第一〇話)の続きだぜ。
第四話(通算第一〇話) 一九八一~一九八二年
・任務地 ギリシャおよび東欧からソ連国境まで
・武装
さてこの任務はこれまでの任務とは流れが全く違う。
今までだと(公務員時代は強制的に命令されていたのだが)
まず任務概要の説明と報酬額の提示があって、
値をつり上げ、妥結し、任務の詳細を聞き、データを受け取り、武器を支給される。
今回は、報酬額と第一の打ち合わせ場所のギリシャのアテネで、
新任の担当者が拷問を受け重体になっている。
襲った奴らは警官隊と銃撃戦となり二人が死亡している。
手がかりは事前にボツワナで聞いてあった秘密の電話番号のみだ。
このときの西城はほとんど丸腰に近く、
銃火器 ズボンのベルトのバックル式毒針銃,
ダンヒルのクローム張りライターに内蔵した超小型手榴弾,
シガレット・ケース型拳銃
刃物 (例の)スウィス・アーミー・ナイフ
だけである。
そこでキオスクで
「安物だが、刃渡り十二センチほどの、ロック機構付きのフォールディングナイフを買って、
素早くズボンのポケットに収め」ている。「武器は多いほどいい」からだ。
のち、西城を襲ってきた二人組の敵を、
ダンヒルのクローム張りライターに内蔵した超小型手榴弾で倒す。
と、うまい具合に武器を携帯していたので鹵獲する。
・武装
銃火器
ウージー・サブマシーン・ガン 二十五連弾倉を特殊なクリップでつなぎ五十連としたもの
およびその弾倉帯二本
ワルサーP38(口径九ミリ・ルーガー・パラブラム弾なので、ウージーと弾丸が共用できる)
刃物
「さらに二人は、それぞれがスキャバードに入ったガ一バ一・ナイフを隠し持っていた」
まさに、うまい具合にキターだな。
一人目は
「右脚のフクラハギに、刃渡り六3/4インチ、全長十二インチのガ一バ一・マーク2」を、
もう一人は
「ゴム底のショート・ブーツの内側に、刃渡り五インチ、全長九インチのガ一バ一・マーク1を
スキャバードについた板バネで留めてあった」よかったよかった。
で、そのガ一バ一・ナイフについての解説が続く。
もともとは、イノシシなどの刺殺用で諸刃だ。
(現在この手の諸刃ナイフは『時間です』の気違いに刃物のおかげでご禁制の品になった)
マーク1(本当はローマ数字の1なのだがね)は
ブーツナイフとして、米国の警官が使っているとある。
マーク2は、刃の中間あたりから鍔にかけてノコギリ状になっている。
ロープ切断用というふれこみだが、出血を増大する効果がある。
で、「二本ともコスト高のために刃の材質を440Cにした現行モデルではなく
L6アロイ(合金)のツール・スチール(工具鋼)を鍛造した旧タイプで
物凄い切れ味に加えて、十分に粘りがある」とある。
手元のカタログを見ると、
'83年当時で(つまりこれが書かれた少し後)どうも工具鋼使っているように見えるのだがなあ。
('10.04.21.追記 調べたら'79年までL6、'80年から440Cだった)
ご禁制になるとわかっていれば(当時は合法)買って切れ味を試してみるんだった。
定価でマーク1 18,500円、マーク2 27,000円だ。
当時は「諸刃イラネ」と思ったのだ。
エッジのみに刃を付けたものでなく、このナイフのような刃部の構成つまり、
日本刀のように厚み全体が切れ刃の角度を構成している刃物は、凄まじい切れ味なのだそうだ。
残念なことをした。
ウンチクの分量が多くいっこうに前に進まないのも御大の特徴であり、
そこがより緊張感を盛り上げると評価されている。
ので、更に次号のいよいよ最終回に続くだな。
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