ネイビーブルーに恋をして

バーキン片手に靖國神社

新年あけましておめでとうございます〜京都と靖國神社

2023-01-02 | お出かけ

前回のブログのタイトルで思いっきり年号を間違えておりました。
いやはや、もう令和になって5年目ですか。
体感的には?今年4年目くらいがちょうどだと思っていたのですが。

と、新年早々言い訳から始めてしまいましたが、
みなさま、明けましておめでとうございます。
今年も精進して参りますのでご指導ご鞭撻よろしくお願い申し上げます。

今日は年末の京都旅行の続きからご報告です。



京都人はパンとコーヒーを特に好むことで有名です。
学生街でもあることから喫茶店文化が根付いている土地であり、
昔から老舗の珈琲店には一杯のコーヒーで何時間も過ごす
大学生の姿が京都らしさでもあったわけですが、
古いものだけに固執するばかりが京都ではありません。

おそらくスターバックスが登場した時も、そして
ブルーボトルコーヒーがサンフランシスコからやってきたときも、
京都にはそれを受け入れて取り入れてきました。



前回の京都で南禅寺のブルーボトルコーヒーに行き、
ここでも紹介しましたが、今回は京都に3店舗あるといううちの
もう一軒の、烏丸三条駅近の六角カフェに行ってみました。



ここも京都ならではの町屋の半分を改装して2階をカフェにしています。

写真を見ればわかりますが、建物の半分は自転車屋さんで絶賛営業中。
自転車を売ったり修理する以外にレンタルが中心みたいですね。



ドキドキするくらい古い自転車が、ブルーボトル側の外壁に。

辻森自轉車店
TEL(22)5732番


という宣伝のためのプレートはこの轉という字から判断するに
当用漢字制定の1946年以前のものだったことがわかります。
タイヤは劣化して全体が泡だったようにブツブツしています。



土壁をむきだしてそこにブルーボトルのマーク、
この手法は南禅寺の同店にもみられたものです。


マイナーフィギュアズ製オーツを使ったラテは、
ハートの尻尾から吸い込んでいくように飲む仕掛け。

人大杉以外はとてもいいカフェでしたが、残念だったのは
トイレがひとつしかなく(狭いから仕方ないですが)、
その使用法が日本と違う国からきた観光客のせいで、
視覚的にも嗅覚的にも不快な思いをさせられたことでした。

オシャレなお店的にはやりたくないかもしれませんが、
これはやっぱり中国語か図解で使い方を掲示するべきでしょう。



京都最終日はもはや定宿と言っても過言ではない祇園の料理旅館に宿泊。



TOは京都での仕事での会合や懇親会など食事の利用は続けていましたが、
わたしは久しぶりの宿泊となります。


お部屋は最近家族で来ると必ずチョイスする別館です。
本館とは川と道ひとつ隔てたところにあります。


お正月を迎える床の間の掛け軸は可愛らしい寿老人で、
その下には小槌の飾りがあしらわれていました。



到着するとまずお茶とお菓子でもてなされます。
この日は抹茶の味がなんとも京都らしいあんこ餅でした。

チェックアウト時間と朝食時間のご案内も
女将手書きで和紙に書かれているのが「ここ」らしさ。



夕食は、ちょうどアメリカから観光に来ていた
MKの友人二人を招いて本館でいただくことになりました。



彼女ら同士はサンマテオの高校の同級生だったという関係。
一人はMKと同じ大学院工学部で知り合い、もう一人はシカゴ大学を出て
シアトルにある、誰でも知っているビッグテックカンパニーMで
コンピュータ技術者として働いています。

日本ではわざわざ工学部に枠を設けて増やそうとしているリケジョですが、
アメリカでは普通に「いるところにはいる」んだなあとしみじみ。

それどころか、MKによると、彼の大学院には、
リケジョかつオリンピック選手、いう人がいるそうで、
アメリカ人としても背が高く目立つ人だなあと思ったら、
オリンピックで金メダルを取った水球の選手だったということです。

Mackenzie Wiley



夕食会場は昔わたしの姉妹が泊まったことのある部屋で、
妹が撮ったこの庭に板前さんらしき人影が写っていました。

今回初めて女将にその話をしてみたら、

「はあ・・先代も先先代もまだ生きてますし、
それより前の板前やったとしても多分わからしまへんやろなあ」

と言外に物怪の類の存在を否定されました。
うーん、このかわし方、さすが祇園の女将。



さて、見た目は日本人ぽいがアメリカ人二人を加えた夕食会、
八寸は干し柿にカラスミ大根、ホタテのスモークなどを
名前は忘れましたが柑橘類の皮の入れ物にあしらったもの。

配膳の女性は、さすが世界的に名前の知れた料亭に勤めるだけあって、
メニューを全て英語で説明していきます。



メインの焼き物は最初カニと伺っていましたが、
MKが肉の方がいい、といったのでステーキになりました。

なんでも「幻の京都牛」をバルサミコ酢で味付けたものだそうで。
たいへん心苦しかったのですが、わたしには全部食べられませんでした。


本当の?メインはフグ鍋で、中居さんはこれを、

「フグは日本語のハピネス=フクと発音が似ているので、
おめでたい席には登場します」

といいつつ、フグの毒は免許のあるシェフによって完全に取り除かれている、
と外国人の心配を和らげることも忘れていません。

ところがそこで、TOが、

「いや実は本当に美味しいのは毒のあるところなんですよ」

などと言い出すので困惑するアメリカ人女子(笑)
ややこしいグルメ知識を外人に垂れ流すのやめれ。

写真はフグを食べた後のお出汁に柚子を投入した雑炊です。


次の朝、朝食までの時間鴨川を散歩しました。
冬の朝の京都はきりりと冷えた空気がまた一段とよろしおすなあ。
と思いながらテクテク歩いていると、携帯に電話が。



朝食の時間を30分勘違いしていました。
慌てて宿に帰り、カウンターでの朝食に加わります。



ご飯は普通とお粥から選べます。
だし巻き卵は卵3個は余裕で使ってそうなボリュームでした。



部屋に帰ると、女将からのお手紙が。

今回の関西旅行、TOが「腰が痛いから」と新幹線で行ったため、
わたしとMK二人で音楽を聴きながら楽しくドライブで往復しました。

おりしも巷では帰省ラッシュが始まっていたので心配しましたが、
少なくとも出発してしばらくは快調に進みました。

しかしやはりそのまま順調に行くわけもなく、
昼過ぎに新東名で事故が起こり、あっという間に渋滞が12キロに。

車のナビ(愛称ルードヴィッヒ)が提案するまま、
芦ノ湖をながめる湯河原と箱根の山道をうねうねと進み、
さらにルードヴィッヒの道案内で平塚市の海の見える道を通って
予定より2時間近く遅く自宅に帰りつきました。



女将の手紙に「富士山が見えるとよいですね」とありましたが、
新東名を走っているとこれでもかとその姿を眺めることができました。



大晦日、MKはお嬢さんたちと1日「日本観光」に出てしまいましたが、
日付が変わる頃明治神宮で並んでいる写真を送ってきて、
変わった瞬間「あけおめー」と電話してきました。

初詣が済んだ後は彼女らのホテルのソファで寝たそうです。

と言うかこの写真も外人さんが多いね。



さて、2023年、令和5年が明けました。
わたしはコロナ禍と渡米で行けなかった靖國神社に初詣に行きました。

行動制限が解かれた久しぶりの元旦となったわけですが、
明らかにその前とは人出が少なくなっている気がします。



それでもたくさんの参拝客が列を成して神前に出るのを待っています。



前回から大きく変わっていたのが手水のしくみでした。
柄杓をとって手に掬い口に含んで出す、という方法ができなくなり、
竹筒から流れ出す水で手を洗うだけになりました。
疫病蔓延を防ぐため、口に含むのは禁止です。



しかし上を見ると、手水の正しい作法が図解で記されているのであった。
これをそのまま置いているということは、
いつか従来の方法に変わることもあるということかな?



昇殿参拝を申し込みましたが、やはり人は例年より少なめでした。

昇殿の時間になるまで、申し込んだ人はお金を払い、
神主の祝詞で読み上げてもらう名前を記述して、
あとはお茶などいただきながら床暖房の効いた快適な待合室で待ちます。

わたしの後ろには女二人、男一人の3人グループがいましたが、
そのうち一人の女性(おそらく二十歳くらい)が、モニターを見て、

「英霊って何?」

と発言したのにはたまげました。

大人になるまで英霊を知らずに生きてきた人も世の中にはいるでしょうけど、
問題は、英霊という言葉を知らない人が、なぜここにいるかって話です。

彼女の言葉に、男性が、

「戦争で亡くなった人のこと」

といったあと、ちょっと取り成すように、

「こういうところに来ると、やっぱりそういうこと考えるよね」

と言ったのですが、それに対し、彼女が言い放ったのは、

「わたしそういうのあんまりー」

という言葉でした。(二人はそれに対し無言)

「そういうのあんまりー」な人がなぜここ靖國神社にいるんだろう。
しかもお金を出して昇殿参拝しようとしているんだろう。

とつぜん前の席から振り向いて、

さて、ここでクイズです!
今あなたがいる神社の御祭神は、次の三つのうちどれでしょうか?
1、英霊、2、明治天皇、3、お狐様」


とか言ってやろうかと思いました。言いませんけど。



元旦は6時で早々と参拝を終了です。
福引も今年は行われていませんでした。


参道はいつの間にか整備されて新しい休憩所ができ、
突き当たりの広場には出店のコーナーになっていました。

休憩所兼レストランでは、「鳥濱トメさん(特攻の母)の親子丼」
などというメニューもいただけるということです。



MKはというと、元日を友達と遊び倒したようです。
六本木ヒルズの展望階から元旦の夕日を楽しんだり(冒頭写真)
今ヒルズでやっているアニメ展などを見たりと。



夜になってヒルズにMKを迎えに行き、3人で家に戻りました。
ヒルズ横のけやき坂では、名物ライトアップに多くの人が集まっていました。

皆様はどんな年の初めをお迎えになったでしょうか。







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2 Comments

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あけましておめでとうございます (お節介船屋)
2023-01-03 10:23:48
穏やかな元旦を子、孫とともに我が家でお屠蘇、お雑煮、おせちを食し、昨年の誓いを振り返り、本年の願い、誓いを皆で紹介しあいました。

昨年はロシアによるウクライナ侵略、安部元首相の殺害等大きな事件もありました。
我が家族も子、孫の骨折、手術等良くない事象も数多く起こりましたが、良いこともあった1年でした。

年末には防衛3文書の改訂があり、我が国の有り様の転換点となったと思います。国連が全く機能しない国際機関である事がようやく多くの国民が理解したでしょう。
自存自衛が必要で如何に健全に我が国が生きいくか問われることとなるでしょう。

当プログに多くのコメントをさせて頂き感謝致します。
本年も宜しくお願い致します。
皆様のご健康とご多幸を心からお祈り申し上げます。ご活躍を!
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謹賀新年 (ウェップス)
2023-01-05 16:29:06
 明けましておめでとうございます。今年はリアルワールドでお会いしたいですね!(^^)!
 靖國は私は去年末に幸先詣でとしました。いつも二日に参るのですが、他用と一般参賀も再開されるので混むかと思ったからです。

>「そういうのあんまりー」な人がなぜここ靖國神社にいるんだろう。

 英霊も「平和だからいいじゃん。」と温かく見守っておられますよ( ^^)
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