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海底軍艦!〜第五十七回全日本模型ホビーショー@東京ビッグサイト

2017-10-02 | お出かけ

 

模型ショーですら一日で紹介が終わらないというこのブログの
微に入り細に入り体質、自分でもなんとかしたいのですが、
あれもご紹介したいこれもご紹介したいとアップしていると、
あっという間に1日分のログを消化してしまいます。

というわけで模型ホビーショーのお話二日目。

前回、コルセアのパッケージの下に見えているのがラバウルでは?
と書いた件ですが、この機体は硫黄島の時に運用されていたものであり、
したがって下に見えている山は摺鉢山である、
というウンチク裏メールをいただきましたので、こっそり訂正しておきます。


さて、前回も申しましたように、今年のホビーショーも、模型業界大手、
ハセガワさんにご招待をいただきましたので、冒頭写真には
今年のハセガワのイチオシ商品をあげさせていただくことにしました。

11月に発売される新金型で、450分の1スケールの「ひゅうが」です。

「ひゅうが」といえば、まだ就役してまもない頃、彼女に取って初めての、
そしてわたしに取っても初めての観艦式で載せていただいたということで
個人的に大変親しみを覚えているヘリ搭載型護衛艦のネームシップです。

実はこのモデルには、ちょっとだけですがわたし自身に関係があります。

このモデル開発に当たっては同社は実際に同型のヘリ搭載型艦を見学し、
その結果が反映されているのですが、視察をするに当たって紹介の労を取られた、
海自の現場に強いパイプを持っておられるアマチュアモデラーさんは、
わたしが昔ハセガワさんにご紹介したという縁があるのです。

どこがそうなのか具体的には全くわかりませんが、ともかくわたしの行為が
この製品の出来栄えに多少なりとも影響しているってことなんだな。

大変光栄なことだし、何より嬉しいではないですか。
もしわたしがモデラーなら絶対買ってしまう。

というか誰かに作ってもらって飾っておきたいぞ。

「ひゅうが」の向かいには三番艦「かが」がおりましたが、
この甲板の上に・・・・

おい(笑)

ちなみにF35は「かが」キットに含まれていますし、
さらに「ひゅうが」搭載機にはさりげなくオスプレイが付いてきます。

オスプレイはソフトバンク?か何かの解説本に合わせて
モデルが発売されるようです。

今年の観閲式は空自で、百里基地で行われることになりますが、
その上空にこれが飛んできてくれるなどということは・・・・?

「わたしがハセガワさんに紹介した人情報」によると、
2017年の三月までに4機調達ということなので、まだ無理っぽい。

こちらも新金型の駆逐艦「朝潮」「峯雲」700分の1。

ウォーターラインモデルです。

模型業界では昔一度でて何十年も金型を変えていないものを
新しく作り変えて行くという風に商品を入れ替えて行くようです。

海外の会社と提携してモデルを輸入することもするそうです。
このフォードのモデルにはフォード(左)とそのチームのフィギュア付き。

ICMというクロアチアの会社だそうです。

ヨーロッパの会社ならではの製品ラインナップ。
ソ連のポリカルポフI-16だそうですが、これは
中国軍なども使用していたようです。

(かっこわるっ)

いや、前から見るとちょっと可愛いかもしれなし。

しかもこう見えて世界で最初にワイヤ駆動で作動する引き込み脚を搭載し、
速度は配備当時世界最速だったそうですから、根強いファンもいるかも?

ちなみに海外の会社とのおつきあいについては、やはり圧倒的に
アメリカとドイツの会社というのが信頼度が高いそうです。

「特に何かトラブルが起こった時の対処というのが大きく違います」

ハセガワさんが特に力を入れているのが根強いファンを持つ漫画とのコラボ。
これらを「クリエーターモデル」と称しているようです。

 「エリア88」のX-29風間真モデル。
後ろのミッキー・サイモンのトムキャットとは関係ありません。

こちらはサーブJ35Jドラケン(ドラゴンの意)風間真モデル。
これも新しい製品です。

おなじみキャプテンハーロックのアルカディア二番艦も
松本零士先生のイラストパッケージによる発売だそうです。

ハセガワにはこんなラインナップも。
懐かしの学校机と椅子、跳び箱にスチール机・・。

ちなみに前回にも言いましたが、「艦これ」ブームが売り上げに影響を与えたのも
最大風速的な一瞬だったようで(ゲームする人≒モデラーだからでしょう)、
ハセガワさんの今の主力商品は何かと伺ってみたところ、それは車だそうです。

「しかも、昔のタイプの車がよくでます」

「やっぱりノスタルジーみたいなところで?」

「それもありますが、私は昔のデザインの方がよくできてるなと思うんですよね」

というわけで、セリカGT。

しばらく車談義をしていたのですが、ふと見覚えのあるBMW発見。

「318i・・・あれ、これって・・」

「20年くらい前の型ですね」

ということは、わたしが初めて自分で買った記念すべきビーエムではないですかー!

このビーエムに到るまで、家の車に始まって国産車を4台矢継ぎ早に乗り換え、
(そのうち一台は東名高速御殿場付近でスクラップにして)やっとこれで
自分の車を見つけた!という満足を持ってアメリカに行くまで乗っていました。

あー懐かしいなあ。

わたしが模型を作る趣味があれば、やっぱりこれも買っちゃうかも・・。
というか誰か作ってくれるのならばぜひグレーガンメタ塗装でお願いしたい。

ビンテージモデルに女性のフィギュアをつけた新しい戦略、とのことです。
女性の服の色などは自分で好きなように塗装できます。

そのスタイルで衝撃的なデビューをしたマツダコスモ。

こちらトヨタの2000GTだったかな。

車といえば他社製品にこんなものも。
科学特捜隊だからと言って特別に仕掛けがある車に乗っているわけではなさそう。

てかなんで左ハンドルなんだ?

船といえばこれも業界大手のアオシマにはこんなものもありました。
第27漁栄丸は実在ではなく模型の世界だけに存在するイカ釣り船です。

旭日の大漁旗が見えていますね。

 

フィギュアがついているとつい立ち止まって写真を撮ってしまいます。
四一式山砲と山砲兵たち。

将校付きの陸軍のトラック。後ろの戦車は「ノモンハン」だそうです。

フィギュアはフィギュアでもわたしはこういうのには興味なし。

同じ会社の製品でリヴァイ兵長発見。

ところで防大漫画「あおざくら」のサカキ部屋長って、この人を思い出しませんか?

さすがは日本の模型会社、鎧兜のシリーズがあります。
外人さんへのお土産にも良さそう。

トムキャットのコクピットシートとヘルメット実物。

軍艦モデルを飾るためのとんでもない特殊ケースがありました。
なんと、ホログラムで戦闘シーンが一定時間再現されます。

主砲が火を噴く瞬間。

と思ったら今度はやられてるし。

「勝ちモードだけ」

とか選択できるんだったらすごいなあ。

ウォーターラインの軍艦ラインナップが異常にに充実している会社です。
中央に三笠がいますね。

最後に宮崎駿作品をジオラマにしたコーナーを見て終わりです。
「千と千尋」の世界を立体的に作り上げたもので、
電車の止まっている駅には千尋とカオナシがいます。

 

ところで、わたしが今回のホビーショーで個人的にウケたモデルは実はこれでした。

この独特なロゴも懐かしい、海底軍艦、轟天号がなんとモデル化されてました!
当ブログで映画「海底軍艦」を取り上げた時にはそれは盛り上がったものですよ。

しかもですね、この轟天号、先っちょのドリルが実際に回ってるんです。
ちゃんと土層を掘り進むことができるように、ドリルの先にはミツマタの
やりみたいなのが装着されていてなんだか強そう!

あーなんなの。この人ごととは思えない心のときめきは。

LEDランプが点灯!
ドリル回転!
水平翼、尾翼、艦橋が収納可能!

うーむ、これはおそらく空を飛ぶ時の(そう、飛ぶんですよ海底軍艦なのに)
モードだと思うんだけど、まさか艦橋まで収納式だったとは・・・。
収納されている時の艦橋の内部って、一体どうなる設定なのこれ。


ところで、あの映画製作時、このレベルのモデルを作ることができて、
撮影にに使うことができていたら、特撮のレベルはとんでもなく
クォリティの高い作品になっていたんだろうなあ・・。

今やCGの出現で特撮の概念も変わってしまいました。
ノーラン監督のように「信念」を持ってそれを拒否するというクリエイターでない限り、
CGをごく当たり前の映画技法として取り入れているのが現状です。

つくづく、五十余年の歳月は物事を大きく変えたと思わずにはいられません。

 

というわけで、モデラーでないわたしも大いに楽しめたホビーショーでした。
ご招待いただきましたハセガワ様に心から御礼申し上げます。

 

 

 



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5 Comments

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F-35 (Unknown)
2017-10-03 06:35:33
ひゅうがは1/450。かがは1/700なので、お写真だとスケール感がわかりませんが、実際には大きさは結構違います。

かがの飛行甲板に乗っている1/700のF-35はかなり小さいので、塗装するのは大変です。ひゅうが付属だと1/450。だいぶ目に優しくなります。単品のF-35は1/72。これくらいになると、作りやすいと思います。

F-35は初年度に契約した4機のうち、パイロット養成用の機体(2機)をアメリカ国内に残した上、今年度終わりに日本に持って来るようなので、秋の観閲式にはお目見えしないと思います。

二年目に契約したロットからは名古屋の三菱重工で最終組立を行っており、6月からは社内飛行を行っています。旧名古屋(小牧)空港では日の丸(と言ってもステルス仕様でグレー地に白)の機体が見られます。
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欲しいのは… (鉄火お嬢)
2017-10-04 09:22:33
>イカ釣り船
アカン、笑いすぎて……(((^_^;)大湊には「イカ釣り船」とアダ名される護衛艦がいるらしいですよ(笑)しかしリアリズムに徹するなら、少しあちこち錆びもつけないと!
そうだ、マグロ漁船のモデルは無かったのか?
マグロ漁船のが欲しいですっ!
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イカ釣り船に (エリス中尉)
2017-10-04 10:50:15
バルカン砲かなんかを搭載し、ホログラム式のケースに入れて楽しむという趣向はどうかしら。
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イカ釣り船 (ハーロック三世)
2017-10-04 12:47:14
イカ釣り船にアンテナをたくさんつけて、後部に観音開き扉設置。
あえて手書きで船名を書き込み、「来た挑戦」の偽装船に仕立てて、みょうこうと対峙させる。
こんな緊迫のジオラマはいかがでしょう?
いっそ、爆沈しつつあるのも一興。
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ミサイル艇 おおたか しらたか (不審船付) (ロビ)
2017-10-04 20:28:46
エリス中尉、お久しぶりです。

おまけの扱いですが不審船の模型は既にアオシマが発売していたり

http://www.1999.co.jp/10114675

サイズは1/700なのでDDG-527と対峙、もしくはラムアタックで退治するジオラマも可能です。
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