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地球防衛協会(仮名)顧問就任歓迎会

2015-03-16 | 自衛隊

わたしがひょんなことから、地球防衛協会日本支部(仮名)の顧問という、
肩書きは偉そうだけど実質なんの仕事もない地位に就いたのは、去年のこと。
地球防衛協会会長直々のご手配により、

「何の義務も発生しませんから」

というお言葉をいただいたのをいいことに、本日に至るまで
地方総監に表敬訪問をご手配いただいたり、自衛隊関係のイベントでは
ここぞと自費で刷った名刺を配ってみたりしつつも、一度もその協会が
どんなものであるのか知る機会のないままきてしまいました。

しかし、ここにいたってようやく、新人歓迎会を開いていただけることに。
やっと歓迎会が開けるほど新人の数が貯まっただけかもしれませんが。

さて、というわけで、当日の飛行機をマイレージのポイントを使って取り、
楽天で一泊6000円という最底値のMホテルシングルルームを予約。(安っ)

「楽しみだなあ~。歓迎会ってどんなかしら」
「あ、”手荒い歓迎”だったりして!」
「手荒い歓迎って何」
「『この度日本支部顧問に就任した・・』『聞こえ~ん!』『声が小さ~い!』みたいな」

つまらん知識ばっかり無駄に蓄えおってからに、TO・・・。


さて、歓迎会当日。

雨ですorz
どうしてわたしが自衛隊関係イベントに西日本に行く時、その日は必ず雨なのか。
今日はホテルで手荒い歓迎を受けるのが目的なので天候はどうでもいいとはいえ、
「伊勢」慰霊式といい、「ふゆづき」引き渡し式といい・・・。
近い将来に予定されているある自衛隊関係式典も、

「エリス中尉+自衛隊関係イベント=雨」

という最近確立されつつあるこの公式に則るのではないかと、嫌な予感しかしません。
ちなみに前の日、Siriに天気を聞くと


「明日は雨です。てるてる坊主の出番となりそうです」

雨が降るのがわかっているのに、てるてる坊主の出番とはこれいかに。

「じゃーてるてる坊主を作れば晴れるんですか」

と正面切って聞き返してみれば、

「おっしゃっている意味がわたしにはわかりません」

あんたが言うたんや。あんたが。



これは当日ではなくその翌日の空港で撮った写真。
3月中旬に入ろうとしているのにそういえば昨夜は冷え込んだし、今日は雪。



しかも西日本だというのに・・。
やはりわたしと自衛隊関係イベントは天候的に相性が悪いのか。



さて当日。いきなり歓迎会会場です。
とあるシティホテルの宴会場で行われた歓迎会、名札をつけて会場に入ると、
両隣は防衛協会会長と地元K済Do友会会長、と、知り合いががっつり固めてくれていました。
地球防衛協会の目的というのは地域の防衛問題、というと堅苦しいのですが、
要は自衛隊を応援していきましょうといったファンクラブ的色合いが強いものらしいです。

会員は地元の会社社長、弁護士や会計士などの個人事業主、それから元自衛官。
元自衛官はその後会社経営者となったり、あるいは隊友会の偉い人だったり。
あとは県会議員や政治家秘書、なんて方もおられました。
皆さん防衛問題と自衛隊に大変関心があるという一点では共通しているのですが、
職種も年齢もまちまちです。

この写真は、暫しの歓談の後、壇上に3名ずつが上がって自己紹介をしているところ。
皆さんの自己紹介を聞きながら気づいたのですが、特に企業経営の方は
実質自衛隊と取引がある、ということで会員になっているケースが多いようでした。
自衛隊もまた地域経済の輪の一環と考えれば、当然のことかと思われます。



ところで最新の内閣府統計によると、「自衛隊・防衛問題に関する世論調査」で、

自衛隊に好印象を持つ回答が92.2%に達し、昭和44年の調査開始以来、過去最高となりました。
なんでも、東日本大震災のあと、その救援活動を評価された数字と見られる91.7%を
またしても上回ったということです。

内訳は、「良い」41.4%、「どちらかと言えば良い」50.8%。
「どちらかといえば悪い」「悪い」はわずか4.8%でした。


わたしが接する経済人という限られた範囲でいうと、自衛隊と商売で関わっている会社経営者は勿論、

そうでない人たちも会社に日の丸を揚げ君が代を歌い、考え方は保守あるいは保守寄りですし、
日本の企業であることを何よりも会社のアイデンティティにしています。

すなわち、その立ち位置から自衛隊を応援しこそすれ、否定する理由は全くありません。

翻って「自衛隊反対」とか、ついでに9条どうたらこうたらみたいな人たちって、

どうも学校の先生や公務員、企業勤めでも労組、あとは学生といったイメージがあります。
あとは朝日新聞の記者みたいなタイプね。

いっとき「ネット右翼」とはイコールニートのひきこもり(ついでに三次元オタ)
みたいなレッテルを貼ろうとして色々と印象操作をしていた一派がいたようですが、
ネットで保守思想を語ることを「ネット右翼」と決め付けるのであれば、
他ならぬ当ブログ主催者などもそれに当てはまってしまうわけで・・。

でも、わたしこのどれにも該当しないしな。

こういうレッテルはあくまでも彼らの脳内産物で、逆も真なりとすれば
わたしが持つ反対派のイメージもまた単なるイメージにすぎないと言えないこともないですが、
実態が「日教組」「労組」「共産党」「社民党」「非日本人」だったり、
代表的な反対派でパッと思い浮かぶのが辻元清美や福島瑞穂だったりするので、
イメージと実質は決して乖離していないと思われます。



そのうえであえて言えば、反対派は

「社会的に経済活動に組み込まれていない」

つまり物を作ったり売ったりしている人はあまりいないように思うのです。

こういう者は得てして机上の空論で全ての物事を処理するきらいがあり、したがって
絵に描いた餅のような平和論に与するが故に、自衛隊にもまた反対するのではないか、
・・と、なんとなく因果関係が見えるような気がするわけでございます。



つまり会社経営者等経済人に反対派がいないのではないかってことなんですが、
実際にも組織を動かすものとして、その人材育成法を自衛隊組織に学ぶ会社経営者もいます。

たとえばこのときの挨拶で、会社社長の一人は、自衛隊に社員を研修に行かせていると語りました。

「新入社員に社員教育の一環として入隊してもらうのですが、帰ってきたら顔が違うんです」

そういう教育機関としての絶対的な信頼もまた自衛隊に対する協力へと繋がっていきます。



自衛隊側にとっても防衛協会や協力会との付き合いは大切なものです。
なんといっても隊員の安定した再就職雇用者としての企業経営者がいるわけですから。

「かしま」艦上パーティで、自衛官の将官クラスの方が招待客の一人に

「いつもたくさん(退職自衛官を)雇っていただきまして」

みたいなことを言っているのを横で聞いていて思ったのですが、
企業側も自衛隊で鍛えられた人材だからこそ安心して自分のところで雇えるわけで、
これが本当のウィンウィン関係。



この壇上であいさつをしている海上自衛官は、地元地本の募集課長という肩書きの2佐。
ご本人は回転翼操縦出身だそうです。
後でご挨拶に行った時に

「SH-60です。JでKには乗ってません」

とおっしゃっていました。

そのとき隣にいた地球防衛協会副会長がわたしに(この方は”ふゆづき”の時にもお会いした)

「Jって知ってる?ジャパンのJですよ」

「自慢ではありませんが、わたし、JとKの違いはローター見たらわかります」

「ほーそれはすごいなー」

するとニコニコしながら聞いていた2佐、

「これ(といって手のひらを下に向け手首をくの字に折った両手を広げた)がKでー、」

いいなあこのリアクション。萌えました。
このとき、横には司会をしていた県会議員という女性もおられ、4人でしばらく話したのですが、
こんな話が出ました。

「知ってますか?当地は大東亜戦争で戦死者第1号と最後の戦死者を出してるんです」

「といいますと?」

「まず、真珠湾のときの特殊潜航艇に一人ここ出身がいたんですな」

「どなたですか」

「K曹長です。H大尉と一緒に乗っていた」

そういえば9軍神の出身地は見事に西日本の各地に散らばっている、と聞いたことがあります。
同県出身者がいないというのは意図してのことだったのか、と。

「では最後の戦死者とは」

「最後の特攻ですよ」

「U中将ですか」

「よくご存知ですな・・・あの気持ちはわかるが何人も連れて行かなければねえ」

「本人が操縦できないんじゃ仕方ないですけどね」

戦史や歴史に詳しい人が多いのもこういう団体にありがちな特徴。
というかこれ伏せ字になってない?

ところで、”壇上に上がって三人ずつ挨拶”ですが、当然小官にも順番が回ってきました。
なぜここにいるか、誰の紹介か、きっかけは何か、的なことを適当にしゃべり、

「顧問などという肩書きを悪用して自分の行きたいイベントに行ったり
人に会ったりする以外、実質何もしてないのですが・・」

というと、会場から

「それが仕事だからいいんだよ~」

と声がかかりました



そんなこんなで会合はお開きに。
副会長がなぜか万歳の音頭をとって閉会です。

「ぶあんざーい」

と字で書けばこの通り発音されました。
万歳三唱したのは兵学校の同期会解散会以来です。って、5ヶ月前ですが。

会合の後、何名かの方々と名刺交換をさせていただきましたが、
そのうちのお一人のご実家は昔陸海軍に軍服を納めていて、その流れで
現在も陸自と海自に寝具などを納入している会社の経営者でした。
その方のお話ですが、

「一時、安いからといって海外に制服を発注させようという動きがありましてね」

「蓮舫ですね」

「あ・・・はあ・・・まあ、いわゆる仕分けですね。とんでもないことでねえ。
あれは、発注する制服の種類で、これからどの基地にどんな階級の自衛官が
何人配置されるかみたいなこともまるまるわかってしまうんですな。
つまり、部隊の人員配置が手に取るようにわかるんですよ。
これをどことは言いませんがよその国にやらせるという。無茶苦茶ですよ」

「危なかったですね」

昔、悪用されるから絶対にダメ、とここでも書いたことがありますが、
具体的にはこういうことだったんですね。
それを言い出した蓮舫はさすがにそこまでのことは考えていなかったと思いますが、
どこかからそういう指示が出されていたという可能性はあります。

いかに民主党が裏では中国に「手を突っ込まれて」いたかを物語る事案でしたね。


さて、明けて次の日、出発地は激しい風に粉雪が混じる荒天で飛行機の出発が遅れました。
羽田は雨でしたが、なぜか途中は冒頭写真始めとてもいい天気。



面白い地形だったので写真に撮ってみました。
関東6県のどこかです。



これ、もしかしてどこかの基地ですか?



前の席の人も後ろの人もこれを携帯で撮っていました。
海の上にポツンと浮かぶ構造物。
上空からなので小さく見えますが、かなり巨大なものらしいです。
これはなんでしょう。



羽田の端っこにあった浮島滑走路。
果たして使われているのかという感じです。



わたしは国内移動はANAが多いので、第1ターミナルは久しぶりなのですが、
行きに伊勢丹のブティックを見つけたので、帰りに寄ってみました。
店舗の隅にベーカリーカフェがあって、美味しいサンドウィッチがいただけます。

ここでお昼を食べてからお店を見て歩き、ファリエロ・サルティの春色のストールと
春になると着たくなるマリンテイストの服に合わせる白いスカートを購入。
日本にいると滅多にこういう買い物をしないのですが、今日はつい気分に誘われました。

というわけで、地球防衛協会の会合に参加することによって、あらためて
地方経済と自衛隊の深い関係の実態を目の当たりにすることになりました。
災害派遣によってあらためて注目され、それによって初めて自衛隊を認識する人もいますが、
それ以前に、自衛隊は経済循環の一部として地域に深く根付いているということがよくわかりました。


顧問としても名前を覚えてもらったし、行ってよかったです。(小並感)