◎言霊の発達方法 異性にて同声音
(2015-04-04)
イザナギ、イザナミの最初の愛の語らいは女性から声をかけるという順逆を侵した罪により水蛭子が生まれたので、葦舟に入れて流してしまった。自分の子供なのになんてこと・・・などと思うのが一般的。
これを言霊にて読むと、
あ行の【お】とわ行の【を】は異性にて同声音。異性というのは母音(ここではア行、ワ行、ヤ行)が異なるということだろう。
同様に
あ行の【う】とわ行の【う】は異性にて同声音の【う】。
あ行の【え】、わ行の【ゑ】、や行の【え】も異性にて同声音の【え】。
あ行の【い】、わ行の【ゐ】、や行の【い】も異性にて同声音の【い】。
ここでわざわざこれを説かねばならない理由は何かと察するに、人の輪廻転生とからむのではないか。
Aという人は、死んでまた輪廻転生した場合、かなりAさんに近いけれどもAさんそのものではないA´さんとして転生するという。これが、異性にて同声音なのではないか。
人類全体を大樹と見て、人はある幹のある枝からAさんとして生じて死んで大樹に戻る。再生するときも大方は同じ幹同じ枝から転生していくが以前とまったく同じAさんではない。
これを「水蛭子(ひるこ)を 産)む」としたのではないか。
『子蛭子(みこひるこ) 生(う)むとふ 神文(こと)は 鳴出(なりいづ)る 声音(こゑ)の 等しき 意義にして
【あ】行(しま)【お】声(ごゑ)と【わ】行(しま)の【を】声(ごゑ)
【あ】【わ】の 行(しま)なる【 烏(う)】声(ごゑ)と【う】の神声(みこゑ)
【あ】【わ】【や】の行(しま)の【ゑ】【衣(え)】【延(え)】と 【い】【ゐ】【 以(い)】の声(こゑ)の異性(いせい)にて
同声音(どうせいおん)の 意義(いぎ)ぞかし これぞ 水蛭子(ひるこ)を 産(う)むといふ 』
(霊界物語第六巻28章の言霊学釈歌から引用)