◎言霊の発達方法ワ行ヤ行
(2015-04-03)
出口王仁三郎は、古事記のイザナギ、イザナミの恋の語らいのシーンを以って、言霊結合の説明素材とし、陰なる【あ】と陽なる【う】の合体で、【わ】が生じ、更に【え】【あ】の声の結合で【や】が生ずることを述べた。【わ】と【や】は、更に二柱神の最初に生まれた子が蛭子である一見不幸な出来事も、以下のように【わ】と【や】に関する言霊結合の説明だとする。
要するにワ行は母音【ワ】+父音【アオウエイ】だが、【ワ オ ウ ヱ ヰ】のすべて声に変化がないこと。
ヤ行は母音【ヤ】+父音【アオウエイ】だが、【ヤ ヨ ユ エ イ】の中の【イ】だけ変化があって、【ヤ ヨ ユ エ】は変化なしと見る。
このワ行ヤ行の変化の活用を「久美度邇興而(くみどにおこす)」とする。
※久美度邇興(くみどにおこして)は、婚姻の行われる場所で行為することと一般には訳される。
『○
久美度邇興而子水蛭子(くみどにおこしてみこひるこ) 生むは【わ】 声(ごゑ)を 母音とし
【あ】 行(しま)【 烏(う)】【え】【い】を 父音(ふおん)とし
【わ】【烏(う)】の 二声を結び付け 【わ】 行(しま)の【う】声(ごゑ)に 変化なし
【わ】【ゑ】の 二声を結び付け 【わ】 行(しま)の【ゑ】 声(ごゑ)に 変化なし
【わ】【い】の二声を結び付け 【わ】 行(しま)の【ゐ】 声(ごゑ)に 変化 なし
次(つぎ)に【や】 声(ごゑ)を 母音(ぼいん)とし
【あ】 行(しま)【お】【 烏(う)】【え】【い】 父音(ふおん)とし 結声(けつせい) 変化す 意義ぞかし
【や】【お】の 二声を結び付け 【や】行(しま)の【よ】 声(ごゑ)に変化なし
【や】【 烏(う)】の 二声 を 結び付け 【や】行(しま)の【ゆ】 声(ごゑ)に 変化 なし
【や】【え】の 二声 を 結び付け 【や】行(しま)の【 延(え)】 声(ごゑ)に 変化 なし
【や】【い】の 二声 を 結び付け 【や】行(しま)の【い】声(ごゑ)の 変化なす
この 言霊(ことたま)の 活用(はたらき)を 久美度邇興而(くみどにおこす)と 称(とな)ふなり』
(霊界物語第六巻28章の言霊学釈歌から引用)