アヴァターラ・神のまにまに

精神世界の研究試論です。テーマは、瞑想、冥想、人間の進化、七つの身体。このブログは、いかなる団体とも関係ありません。

ろうそくの光を消す

2024-02-03 02:51:02 | 丹田禅(冥想法8)neo

◎漆黒の闇と光

(2018-01-05)

 

『蝋燭を持って歩きながら、私はある子供に、

「この光は、何処から来たか?」と訊ねた。

その子は、即座に蝋燭を吹き消した。

「僕に光が何処ヘ行ってしまったか教えよ。

そうしたら、それが何処から来たかあなたに教えてあげるよ」。

(バスラのハサン)』

(スーフィー 西欧と極東にかくされたイスラームの神秘 イドリース・シャー/著 国書刊行会P289から引用)

 

これは、まったく禅問答である。無門関第二十八則で、似た話がある。

 

龍潭和尚が徳山に、「夜も更けたので、帰ったほうがいいだろう。」

徳山は別れの挨拶をして簾を上げて出たものの、あまりに暗いのでわざわざ戻って行って、龍潭に「外は真っ暗です。」と云うと、

龍潭はすぐに蝋燭に火をつけて渡した。

 

徳山が取ろうとした瞬間に龍潭はふっとその火を消したところ、あたりには漆黒の闇が迫ってきた。

 

この時徳山は、大悟した。

 

この再びの漆黒の闇こそ人生の裂け目、隙間である。ろうそくの光はどこへ行ってしまったのだろう。宗派の違いはどこへ行ってしまったのだろう。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« パソコン使い過ぎシニアのた... | トップ | OSHOバグワン-5-今生... »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

丹田禅(冥想法8)neo」カテゴリの最新記事