◎丹田を錬る-11
◎丹田の位置
(2021-03-08)
肥田春充の丹田論は、まず精神集中と気合を込めるのが前段。そこで心気なる気を足の親指まで行き渡らせる。これは、出口王仁三郎の振魂の前段が、渾身の力を込めて云々などとなっているのと同じ。
そこで次に丹田の位置の話となる。
丹田の位置:
①臍から垂直下方に一本直線を引く。
②臍から背中方向に水平な直線を引く。
③その直線の背中(椎骨と仙骨の接合部)上の点から恥骨下端方向に斜めに直線を引きそれを延長すると①に交わる。
この直線①②③からできる直角三角形に内接する円を描く。この円の中心が身体の重心。
この円と直線①の交点が臍下丹田。
振魂では臍下丹田の前で手のひらを振る。振魂では、神名マントラも同時に唱えるが、肥田流にはそれはない。
『呼吸を計り、気合を込め、筋肉の緊張と共に、精神を集中することにしたから、一挙一動、無限の趣味を伴うと共に活力全身に漲り、回数を多くやる必要がなくなった。』(聖中心道肥田式強健術 肥田春充/著 壮神社P61から引用)
『踵で息するとは心気を足端に注ぐことである。』
(上掲書P99から引用)
足端に注ぐとは、
『足の親指で踏みつける』(上掲書P106から引用)