アヴァターラ・神のまにまに

精神世界の研究試論です。テーマは、瞑想、冥想、人間の進化、七つの身体。このブログは、いかなる団体とも関係ありません。

空海の声字実相義

2024-05-29 06:45:45 | ジェイド・タブレット外典

◎ジェイド・タブレット-外典-11-10

◎世界樹-8

◎五大にみな響あり

 

ユダヤ教のセフィロトの10球は、結局五大が基本であった。五大は有の世界のことであり、無を包含していないので、7チャクラあるいは、7ボディが無を包含しているのに比べると、世界樹と同様に十全性を欠くように思う。

 

まずは、空海の声字実相義。

 

五大にみな響あり (五大皆有響)

十界に言語を具す (十界具言語)

六塵ことごとく文字なり (六塵悉文字)

法身はこれ実相なり (法身是実相)

 

五大とは、地水火風空のことで、それぞれにバイブレーションがある。

十界とは、地獄界・餓鬼界・畜生界・修羅界・人界・天界・声聞界・縁覚界・菩薩界・仏界であり、死の世界も含めたあらゆるボディの世界。それぞれの世界にリズムとメロディがある。

※仏界はニルヴァーナ。

 

六塵とは、色・声・香・味・触・法のことで、見る、聞く、嗅ぐ、味わう、触るなどの感覚刺激の対象や、思考の対象のこと。それぞれにシンボルとしての文字がある。

こうした現象の現れも実相である窮極の真理である。

 

このように空海も、現象が五大から展開すると見ている。それが十界というそれぞれの宇宙という場で、感覚や思考の対象となる現象を形成、変動させているのだと。仏界にも響きがあるのだろうかという疑問はあるが、五大では全体とし有の世界を説明しているので、セフィロトと同次元のことを語っている。

 

さて出口王仁三郎は、空海は、宇宙の根源はア字から出てきたという阿字本義を唱えたが、実はス字本義が正しいと主張した。

どうしてそういうことが起きるのだろうか。古事記の万物の根源の葦牙(あしかび)は、アだったり、スだったりするということなのだろうか。

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