アヴァターラ・神のまにまに

精神世界の研究試論です。テーマは、瞑想、冥想、人間の進化、七つの身体。このブログは、いかなる団体とも関係ありません。

占星術

2022-11-18 06:31:32 | Overview of the meditation 冥想の全体像
【第五章】冥想の種類
◎単体冥想の評価と方法
3. 単体冥想のいろいろ
(6)占星術

占星術には、東洋系と西洋系がある。西洋占星術では実際の惑星を使うが、東洋でも紫薇斗数は12宮と惑星であって元々は実際の惑星を使っていたと思われる形跡をうかがうことができる。だが、最近冥王星が準惑星に格下げされたことで、西洋占星術は、実は科学的ではないことが発覚したと言える。

西洋占星術も、ホロスコープをきっかけに自分の内面をのぞき込むという手法としては、易などと大差はない。だが、パソコンで作った天宮図でもって自分をのぞき込むことと、実際の満天の星でもって自分をのぞき込むことには、大差があるように思う。旅行先の海や山などで満天の星を見て、自分の運命以上のものを直感した経験がある人は少なくないのではないか。

その辺を踏まえて、ダンテス・ダイジは、PCのホロスコープ上の惑星と実際の惑星の位置には誤差があることを指摘している。その意味は、望遠鏡とPCで毎夜精確な惑星の位置を観測せよということではなく、自分に直面せよということなのだと思う。
また彼は、占星術で自分の人生上の傾向を知り事前に対策を打つような「処世術」は勧めていない。自分のカルマを解明し、自分の人生における使命を全うすることが占星術の狙いだとしてはいるが、彼がカルマ・ヨーガを肯定的に語ることは極めて少ないので、これは例外的な見解だと思う。(彼はカルマ・ヨーガは究極に至るまで時間がかかりすぎるので、あまり勧めていない)

ところが人生シーンで、大難を小難にできれば、その後予定されていた別の大難を日々善行を積むことでさらに小難にできる時間が与えられるということはある。人生は一回きりなので、そうした展開は、ある意味で望ましいところはある。勿論それをよしとしない人もいる。

冥想手法には、頓悟、漸悟、あるいは乾いた道、湿った道がある。占星術はどちらかと言えば漸悟タイプの手法であるとは思う。

冥想手法全体を眺めれば、最終的に自分も家族も自分の人間関係も、財産も信用も名誉も、自分の宇宙も、すべてを棄てて、本来の自己である自分自身に向き合って飛び込むことが最終的な運命であると見れば、占星術はとても中間的な技法ではある。

そういう観点からすれば、本来、占星術と「衆善奉行諸悪莫作」(善い事をして悪いことをしない)という行動基準はペアであって、現代のように毎日小悪大悪を平気で、あるいは半ば無意識にやるような人間が占星術を参考に生きるというのは、本来のルートからはずれた行き方だと思う。
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